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イグアス居住区のペンション園田で自堕落な生活(2023.5.3~8)

2023年5月3日(火)~8(月)1グアラニー≒0.0195

ペンション園田

おはようございます。パラグアイのペンション園田の朝です。
宿ではご飯と卵が食べ放題なので、朝食は食費が掛かりません。
昨日、農協で買ってきた納豆やヨーグルト、ふりかけで念願の日本の朝食です。
農協には日本食がそこまで高くない金額で売っています。

ここパラグアイのイグアス居住区の辺りは赤土なんですね。
履いているサンダルやスニーカーに付いた土が全然取れません。家は土足だし、お掃除大変だろうなぁ。
イグアスに入植した日本人たちは、原生林が生えていたこの赤土を開拓してパラグアイの農業を発展させたそうです。そこには並々ならぬ苦労と努力があったそうで、頭が下がる思いです。

飼われている子犬のミミはおしりプリプリでかわいい。

私はお恥ずかしながら、パラグアイに日本人居住区があるというのを知りませんでした。
リマの日本人宿、お宿桜子で出会った恵子さんが「イグアスの滝まで行くならイグアス居住区も寄ったら?」と教えて頂いたのが、今回訪問するきっかけです。

ここパラグアイでは1930年頃、隣国との戦争で人口が減り(20万→2万人)、海外からの移民を募ったそうです。
1950年代後半以降、JICA直営のイグアス移住地が建設され、日本人のパラグアイへの移住は本格化しました。現在約7000人の日系人がここで暮らしています。

中心にある鳥居。祭りなどイベントごとが行われるようです。

ペンション園田での生活

昼は宿の宿泊者たちと近所のラーメン屋。
7人で昼からビール。ビールは大びん1本13000グアラニー(225円)と破格です。

夜は近くの豚串屋で串を買って帰り・・・3本10,000グアラニー(190円)

宿のネコたちと戯れながら夜ご飯。ご飯を狙ってめちゃめちゃ寄ってきます。

そして夜中は園田のお父さんたちと麻雀してから終身。(お父さんにボロボロに負けました。)

朝になると、ご飯に飽きたら農協で買った冷凍うどんに生卵。園田のお母さんがくれた豚汁。

昼は園田のお母さんが作るお弁当(500円位)とワインにビール。
そのうち宿を出て行く人もいれば入ってくる人もいて、新しい人が来た時はウエルカム弁当や夜ご飯を無料で提供して下さる日もあります(絶対ではないです)。
すごいありがたいです。1泊1,000円もしないし、園田さんご夫婦、儲けようという気はないのか・・・

次の日は園田のお父さんも入れて宿の人らと近所でパークゴルフ。
パターやボールがペンション園田に人数分あります。2日連続、18ホール周りました。

たまには近所でカフェも。パンも置いてますが、餃子、春巻き、ラーメンも置いています。

夜はネコと戯れ・・・・って、おい。
こんな自堕落な毎日でいいんでしょうか。私は世界を駆け巡るバックパッカーではなかったんでしょうか。
毎日日本語、日本食、安いお酒・・・そうか、これが沈没ってやつか。

特に毎晩、同室の30代のYukiさんとのトークがそれはそれは楽しかったです。
とても気遣いが出来て明るくてかわいくて、宿のアイドル的存在でした。
彼女も世界一周中で現在6か月目。5ヶ月目の私と経路が似ていることもあり、旅人あるあるトークで盛り上がりました。
宿や飛行機の取り方、危険情報に、ボッタクリあるある、語学力なくてこっちに予約全面丸投げしてくる奴いいかげんにせえよ、同行者とのトラブル、ドミトリーでのトラブル・・・などなど。
どういう経路でここまでやって来たかとかも、共通の話題があって楽しいです。日本じゃ共有出来る人なかなかいないだろうなぁ。

移住資料館

ここイグアス居住区には、ペンション園田のお父さん、園田さんが管理している「移住資料館」があります。
新しい宿泊者が来る度に園田さんがパラグアイ移民の歴史を知るために連れて行ってくれます。

貴重な資料の数々。
園田さんは1962年、11歳の頃に両親と弟と一緒に神戸から船で1ヶ月半掛けてパラグアイに来られたそうです。
当時は戦後で日本には仕事がなく、ご両親は仕事を求めてこちらに移住に来られたんでしょうね。

原生林しかない土地で、機械を自分たちで工夫して改良して、今の大豆がいっぱい採れる土地に開拓しパラグアイの代表的な農産物を作り上げた移住者たち。最初は上手くいかず、それはそれは並々ならぬ苦労があったようです。それらを想像すると胸が熱くなります。

若かりし頃の園田さん。1番下の右から2番目です。イケメンですね。すぐに分かりました。
子供の頃は言葉も通じないここに連れて来られて、友人にも会いたいし日本に帰りたかったそうです。
淋しかっただろうし、凄い苦労したんだろうな。

上皇さま、上皇后美智子さまも来られたのですね!

園田さん、72歳なのか。ここの管理も大変でしょうね。
しかしパークゴルフは毎日行くし、1番上手いし、まだまだずっとお元気でしょうね。6月には日本に行くとおっしゃられてました。

町中に教会もありました。
ここは小さな町で、歩いてもすぐに行き止まりです。

同室のYukiさんは、「そろそろ動かないと。」と一昨日宿を出てブラジルへ向かいました。
私もそろそろ移動しようかと、やっとパタゴニア地方へ移動する決心がつきました。
13日にプエルトイグアスからエルカラファテまでの飛行機をアルゼンチン航空で取りました。
HPからアルゼンチンペソ表示でクレカで支払い、ブルーレート適応で荷物込の破格の1.2万でした。

しかしイグアスの滝辺りから少し痛くなってきた右の奥歯が気になります。
虫歯ではなく神経があごの骨を刺激しているような痛みで、ステーキを食べ過ぎで痛いのかなと思っていましたが、パークゴルフを2日連続でしたら歯をかなり食いしばるのか、日々痛みが増して来ました。

このままパタゴニアに行けるか不安です。

ブラジルのフォスドイグアスからパラグアイのイグアス居住区へ(2023.5.2)

2023年5月2日(月)1レアル≒29.4円1グアラニー≒0.0195

12時過ぎ。
ブラジルのイグアスの滝を堪能したので、パラグアイのイグアス居住区へ向かいます。
パラグアイのシウダデルエステのバスターミナルからは、15時以降は居住区までのバスがないとネットで見たので、お昼ご飯も食べずに急ぎます。

昨晩、アルゼンチンのプエルト・イグアスパラグアイのイグアス居住区への行き方はネットで調べていたのですが、今朝ホテルのレセプションが開いてなくて荷物が預けられず、スーツケースを持って行くことにしたのでアルゼンチンに戻って来る必要がなくなりました。
もうブラジルから直接パラグアイへ向かいます。結果的にアルゼンチン再入国手続きが不要になって、これで良かったかも。

フォス・ド・イグアス→ブラジル近距離バスターミナル

行き方が急に変更になりましたが、ブラジルのイグアス国立公園で無料Wi-Fiに繋いで調べたらいいだろうと思っていました。そうしたらなんと、ブラジルでは無料Wi-Fiですら「国民納税番号」というIDを入力しなくてはならず、Wi-Fiが使えません。どうしよう。
周囲の人にパラグアイへの行き方を聞くと、ブラジルの近距離バスターミナルで乗り換えしないと1本で行けないようです。

イグアスの滝国立公園から、まずは近距離バスターミナルを目指します。
ガイドの人に「今から帰るから私の車で国境まで送るわよ?60ドル」と交渉されましたが、払えるかいそんなもん。いつも通りローカルバスで向かいます。

ブルーのバスと黄色のバスが国立公園から出ています。1本乗り過ごしてしまったら次は30分後に来たのでその位の頻度のようです。このバスは、ブラジル、パラグライ、アルゼンチンのどの通貨でも支払い可能。

無事近距離バスターミナルに着きました。
ここで、インフォメーションがあったのでパラグアイへ行きたいと言うと「向かいのローカルバスのバス停から乗ったらどのバスでも行ける。」と教えて頂きました。
アルゼンチンのお金でも乗れるか聞いたら「そこまでは知らない。」とのこと。
ここまで全部英語が通じているので、国境付近はいいですね~

初めて降りるブラジルの町です。近くのスーパーにも寄ってみます。
ATMも両替所もあり、栄えておりました。ATMは手数料やはり700円位。

ローカルバスのバス停から見た景色。人がいっぱい立っているのでどこがバス停かすぐ分かります。

ローカルバスに乗り込みます。料金は前払いで6レアル(176円)。

ブラジルとパラグアイの国境で入国審査

14時15分。国境の川に来ました。あれが国境を越える橋、Puente Internacional de la Amistad(友情の橋)。
ここからは前日に行き方を調べていたので大丈夫です。Wi-Fiがなくてもなんとかなるもんですね。

パラグアイのイミグレ

橋の手前にブラジルのイミグレがありましたが、ブラジルは日帰りだとビザもスタンプ不要なので素通り。パラグアイの入国スタンプは要るので、パラグアイのイミグレでは運転手に言って降ろしてもらわないといけません。
運転手に言っておかないと、ブラジル人、アルゼンチン人、バラグアイ人は協定で入国審査不要なのでバスは素通りしてしまいます。

バスを降り、イミグレで無事入国スタンプを押してもらいます。ガラガラで、聞かれたのはホテル名位でした。

イミグレ→シウダデルエステの長距離バスターミナル

パラグアイのイミグレを出たら、同じバスが待っていてくれるかな~と薄い期待を抱いておりましたが待っていてくれませんでした。アルゼンチン→ブラジルの国境越えのバスは待っていてくれたのに。
パラグアイのイミグレ前は大渋滞なので仕方ありません。

イミグレを出たらすぐに、乗ってきたのと全く同じ黄色の路線バスの運転手がドアを開けながら「乗れ、乗れ」と言って来たので、そのまま乗りました。
料金は同じ6レアルだと思うのですが、20レアルを渡したらお釣りはくれず(;^ω^)
「Give me change!」と言っても英語が分からないフリ?でニヤニヤ笑いながら終点のバスターミナルで降ろされました。

Terminal de Omnibus Ciudad del Este(バスターミナル)

あの釣銭ボッタクリおっさん、あのニヤつきぶりは絶対確信犯よね~。

14時15分。シウダデルエステのバスターミナルです。無事15時までに着きました。

ターミナルの中に、ペンション小林から来たという日本人の若い男性が2名いらっしゃいました。
美容師だかなんだかの有名インフルエンサーだそうです。その方が、入口のところにいる両替屋のおっちゃんがパラグアイのお金に両替してくれるとのことで20ドルだけ両替しました。
余っているアルゼンチンペソ(300円ですが)を両替してくれないか聞いてみましたが、アルゼンチンのお金は要らないそうです・・・( ;∀;)うっアルゼンチン・・・

ここからはアスンシオン行きのバスに乗り、イグアス居住区へ向かいます。何本かバスが出ていますが、1番安いあのクラッシックなバスで。料金は20,000グアラニー(400円)。
後日、帰ってくる時は15,000グアラニーだったから、ここでも多少ボラれたかも。

シウダデルエステ→イグアス居住区のペンション園田へ

イグアス居住区はシウダデルエステ→パラグアイの首都アスンシオン行きのバスの途中にあり、2つ有名な日本人宿があります。民宿小林とペンション園田です。
民宿小林は「km53」、ペンション園田は「km41」地点で降ろしてもらわないといけません。

ここは前日にちゃんとスペイン語をメモしていて、チケット購入時に運転手に伝えておきました。
私はペンション園田に行こうと思うので「キエロ バハール エン エル ディストリト デ イグアス ,クワレンタ イ ウノ キロメトルス。」
日本人移住区は有名なのか、相手もすぐ分かっておられました。

アスンシオン行きのローカルバス。

1時間弱で着くらしいのですが・・・
途中デモがあって道路でタイヤを燃やしていたので大渋滞。1時間以上かかりました。

何もない道路で降ろされました。ここからペンション園田はすぐのようです。

ペンション園田

無事到着!ご年配のご主人と奥様が出迎えて下さいました。
予約サイトに載っていないので、予約はHPからメールか電話になります。
ドミトリーで1泊50,000グアラニー(936円)。

中庭を挟んで建物が2つあります。

シャワー兼トイレは2室。シャワーはガスと電気両方あります。

部屋の写真を撮り忘れました。
私の部屋は女性専用ドミトリーで、3つベッドがあり、もう一人の方と同室です。
ここはかなり古いらしいので、まあ、あまり綺麗さは求めていません。

民宿小林の方が新しくて綺麗らしいのですが、周囲に何もないらしいのです。
ペンション園田は周囲にラーメン屋や日本食が置いてある生協などがあるとのことで、こっちにしました。
そうです、ここに来た目的は日本食です。私は日本食に飢えているのです。

ペンション園田には日本人がかなり泊まっていました。
たぶん住んでおられる方2名と1ヶ月前後おられる方3名、短期の方が私を含め4名です。
長期宿泊の方に早速ATMまで案内してもらいました。

パラグアイのお金。ゼロが多過ぎてレート計算が上手く出来ません。

チーズ屋も案内して下さいました。量り売りです。めっちゃ安くて美味しかったです。

本日は園田のお母さんがウエルカムカレーを振舞ってくれました。らっきょまであります。
いいんですか、手作りカレーなんて何ヶ月ぶりなんでしょうか。めっちゃ幸せです。

わんちゃんとねこちゃんもいっぱいいます。ねこちゃんは半ノラな感じ。
観光欲が無くなってきて、毎日旅先の経路検索をするのに疲れてきたので、1週間位ここでのんびりすることにします。