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フィンランドからスウェーデンへ、寝台付フェリー18時間(Day450-451)

1€(ユーロ)≒163円、1SEK(スウェーデン・クローナ)≒14.3円
2024年8月。フィンランド3日目、ヘルシンキ3日目

北欧は物価高過ぎなので首都間だけ移動して軽快に飛ばす。北欧自体飛ばそうかとも思ったが、帰国したら次来るのは大変なので周ることに。

フィンランドのヘルシンキ→スウェーデンのストックホルムの移動

ヘルシンキ→ストックホルム間はバルト海があり、陸路ではぐるっと北に回らないと行けない。
飛行機とフェリーで検討し、ほぼ同額だったが、やはりロマンあるフェリーに決定。
チケットの予約はこのDirectFerries(フェリー料金比較サイト)。日本語でも検索出来る。

チケットはVIKING LINEという会社の夜行便を66€で購入。昼便だと3千円台であるのだが、昼便は座席なし、夜便は必ず寝台の部屋が付いてくるので、その差。10時間以上の昼移動は時間の効率が悪いと判断し、夜行便にした。
ちなみに飛行機だと1時間だが、フェリーだと18時間。

バスで16時過ぎに港に到着。

出発は17時15分。チェックインは機械でセルフ。1時間前から乗船が始まった。

乗船してすぐエレベーターがあり、乗客らは各々どこかへ行くのだが、自分はどこへ行っていいかわからない。チケットに411号室という記載があるので係員に聞いたら、今いる場所が既に7階で1番下の階の2階へ行けと言う。
1番安い窓なし部屋のチケットを取ったからそりゃそうだな。

寝台付フェリーの内部

2階に降りてみたら・・・大興奮!

何度かフェリーで国境を越えているが寝台なんて初めてだ。
これ、サスペンスドラマや、コ●ンのアニメでよく見る現場ではないか。タイタニックでもいい。映画やドラマのワンシーンのようでワクワクする、何か起こりそう。

部屋に入ると壁に折り畳み式ベッドが2段付いている。寝台列車のコンパートメントのように、誰か他の人と同室なのかと思ったのだが、誰も来なかった。列車みたいに外から見える部屋じゃないからセキュリティ上、他人と同じ部屋にならないのかもしれない。

部屋にはトイレもシャワーも付いている。ずっとドミトリーだったので、自分専用の個室と水回りはかなり嬉しい。飛行機でなくフェリーを選択は正解だった。

船内を探索。

各階にバーやカフェ、レストランなどある。夕食ビュッフェのオプションは45€、7千円超えだったので付けていない。売店で売っているペットボトルの水の値段を見たら4€(650円)だった。
水、ビール、パンを買い込んできていて良かった。

船内のバーのシャンパンタワー。はいはい、この人らはカネモ、カネモ。

デッキに上がり、離れて行くヘルシンキの街を眺める。
白のヘルシンキ大聖堂と黒のウスペンキー大聖堂を1度に見れるのは、このフェリーに乗った人だけの特権だろう。

夜は部屋で持ち込んだ食料とビールを楽しんだら他にすることがない暇になった。

Wi-FiもSIMの電波も繋がらない。窓がなく、話し相手がいないとこんなにも退屈だと思わなかった。ネットが繋がらない窓なしの船は誰かと移動した方が楽しいな。

ストックホルム到着

Kindleにダウンロードしていたガイドブックを読み、早々に寝たので早起きした。

デッキに出るともうフィンランドの陸地が見えている。しかし島が点在する地形のせいで船の速度がかなり遅い。それで18時間もかかるのか。

10時過ぎ、ストックホルムのフェリー乗り場に到着。時差1時間。
フェリーのバスに他の乗客らが乗り込むので、無料で市内まで行けるのかと運転手に聞いてみたが、有料だった。仕方なくローカルバスに乗る。ローカルバスは1回乗ると60分乗り放題だが600円以上する。フィンランドよりスウェーデンは更に物価が高い。

Grad Hotel

11時、宿に到着。まだ部屋には入れないが 共有部分でネットを繋げてゆっくりできた。

14時にチェックインしてみると部屋は驚きの狭さ。隣のベッドの人と距離が近過ぎて気まずい。
窓も換気口もないので、空気の停滞感が凄い。湿気ともわっとした空気。
私の部屋は大丈夫だったが、他の部屋にのベッドには虫がいるようで、アレルギーを持ちの人はずっと共用部分にいてかなり参っていた。

このクオリティで24€(3,900円)。

スウェーデンには3泊するので日にちに余裕がある。
もっと早く出たかったが、4日後以外のデンマーク行きのバスチケットが宿1泊分より高かったのだ。

今日はさらっと軽く観光する。

Stockholm Station

観光地に向かう途中にある駅。鉄道もバスもある。4日後にここからバスに乗るのだが、バスは2階から出ているのが盲点だった。

歴史ある建物なのだろうか。スタバやおしゃれ雑貨店があり、地下はスーパーになっている。夜はここでビールを買うことにしよう。

北欧と言えばフィンランドが1番に浮かぶので、フィンランドが1番おしゃれな街かと思っていたのだが、スウェーデンの方が街並みはかわいらしい。

ストックホルム市庁舎

ストックホルム市庁舎に来てみた。ノーベル賞の晩餐会が開かれる場所で中は大変豪華な内装らしいのだが、入場は2,000円以上したので外からだけ眺める。

市庁舎からなら眺める、海の向こうの街並みも美しい.

がラムスタン

かなり歩くがバス代節約。中世の街並みが残る、狭い石畳の道とカラフルな建物が特徴のガラムスタン広場にやってきた。

この建物形状といい、色使いといい、なかなかハイセンス。 8月の今はちょうどいい気候だが、冬はよほど寒いのか、全ての窓が二重窓になっているので光を反射している。

レストランを3軒のぞいたが、どこも並んでいる上に名物のミートボールが一品4,000円以上する。
ステーキじゃなくただのミートボールで。
帰り道に屋台レストランを見つけたので、そこで食事をとることにする。

スウェーデン名物のニシンフライ。魚は美味しかったがジュースは全く美味しくないのに高かった。ビールはノンアルコールしか売っていない。
両方合わせて90クローナ(1,850円)。ロサンゼルスの物価に近いな。

一時間以上歩いていて足がかなり痛い。バスに乗りたいところだけど、1駅乗るだけで600円はなぁ・・・

ストックホルムの街は美しい。珍しく日にちに余裕があるので、明日以降またゆっくり観光することにしよう。

アルバアアルトの自宅とアアルト大学を訪問、アアルト三昧な日(Day451-452)

1€(ユーロ)≒163円
2024年8月。フィンランド3日目、ヘルシンキ3日目

ヘルシンキの女性専用ドミトリー。
一昨日は静かだったのに、昨日はどこからか電子音がするので少し寝つけなかった。

今朝、起きて上のベッドをふと見たら、ヨーロピアンのおば様が共有部分にあった冷風機を自分のベッドに持って来て置いていた。これは初めてのパターンだ。しかもヘルシンキって夏でも少し寒いのに。
ドミって色んな人がいて面白いな。

1番嫌なのが部屋で大声で長電話されること。夜中にベッドで寝ながら喋りたいみたいで、これをやる奴が本当多い。どこの国の奴らかと言えば、日本人と韓国人以外全般。
なので電子音位なら全く腹が立たない。

アルヴァ・アールトの自邸ツアーに参加

今日はフィンランドの建築家、アルヴァ・アールトの自邸ツアーをHPから申し込んでいる。30€。
Alvar Aalto(1898-1976) は、近代建築の巨匠として知られ、建築や家具デザイン、ガラス製品など、幅広い分野でその才能を発揮している。

英語かフィンランド語のツアーしかないので、英語ツアーを申し込んでいたが、Aalto Houseから「13時に申し込まれていますが、日本人参加者が多いので10時から特別に日本語ガイドを企画しました。時間変更されますか?」とメールが来ていた。
喜んでそっちに変更してもらう。

場所は中心地から少し離れている。宿泊している宿からはバスで40分。
Googleマップで経路を調べ、500番のバスに乗り込む。昨日もマリメッコ本社へ行くのに500番のバスに乗ったので楽勝、楽勝と、直ぐにやって来たバスに乗り込む。

アアルト自邸、行き方失敗

すっごいバカ、バカ、バカ。
マリメッコの本社は街の中心地から東で、アアルト自邸は西の反対方向なのに、同じ番号だからと昨日と同じバスに乗ってしまった。
反対車線の500番のバスに乗らないといけなかったのに。
気づいたのはバスに乗り込んでから20分後。今からバスで戻ってもツアースタートの10時に全然間に合わない。慌ててバスを降り、Boltアプリでタクシーを呼ぶ。

やって来たBoltの運転手は若いイケメンの男性だった。
「急いで!」と告げたので飛ばしてくれながら、よく喋ってくる。日本人だと言うと
「嘘ーーー!?感激。僕、日本人初めて乗せたよ!日本人ってこんなに綺麗なの??」
と赤信号で停まる度にお世辞を言ってくれる。日本だと私はおばさん扱いなので、悪い気はしない。
昼からお茶にも誘われたが、フェリーでフィンランドに移動しないといけないからと断った。

ヘルシンキをどう思うか聞かれたので「おしゃれで綺麗なところだね(語彙力)。」と言うと、
「どこがーー!!冬は3時間しか明るくなくて最悪だよ!!日本の方がよっぽど美しいじゃないか。僕、いつか日本に行くのが夢なんだ~。」と語ってくれた。その後もお互いの国について楽しく会話する。
ヨーロッパに入ってからほぼタクシーを使わなかったが、こうやって現地の人と話せるからたまに使うのもいいな。

アルヴァ・アアルト自邸

8分遅れで到着。当日参加は無理で、入り口は閉まっている。
Boltを待っている間に「少し遅れるけどいいですか?」とメールしていたので、ベルを鳴らしたらすんなり入れてくれた。

ツアーは始まったばかりのようだ。
中に入るとびっくり。なんと日本人が私以外に20人位いる。ヨーロッパ以降、こんなに沢山の日本人を初めて見た。30€もするのに、結構建築が好きな人っているもんだ。

ツアーは日本人が案内してくれるのかと思い込んでいたが、フィンランド人の女性スタッフだった。
ぎこちない日本語でガイドをしてくれる。日本語が喋れるだけ凄いが、かなりゆっくりでつまりながらの説明だったので、英語が聞き取れる人なら英語ツアーの方が情報量は多い気がする。

ここは彼の自宅兼アトリエ。
妻アイノ・アアルト(Aino Aalto)と共に1936年に設計し、以後40年暮らした自邸。
後に名が売れてからはスタッフの数が増えて入り切らなくなり、ここの近くに新しくアトリエを建設している。そちらも別料金でツアー参加可能。

あの1番奥の角の机が、アアルトが作業していたお気に入りの席。彼の建築はどれも自然環境との調和を重視していて外の景色が見渡せる。

アアルトの手書きのスケッチ。インテリアコーディネーター試験の二次試験でこんなの描いたな。

棚1つ取ってもセンスがいい。彼がデザインしたパイミオチェアなど、椅子がたくさん置いてある。

両開きのキッチン戸棚で、キッチンとゆるく仕切られたダイニング。
椅子は新婚旅行の時にイタリアで買ったもので、彼はとても奥さんとの思い出を大切にしていたらしい。
まあ2回結婚しているんだけど。

バスルーム。洗面はアアルト設計のパイミオのサナトリウム(1932年完成)にある洗面ボウルと同じデザイン。
この家は彼自身の生活空間であると同時に、彼のデザインの実験場でもあり、日常の中で実際に使用し、改良が可能な設計を重視していた。これもきっと、結核患者が使い易いかどうか実験的に配置したのだろう。

ガイドによると、ここに来た人は、思っていたより普通の家なので、がっかりするらしい。
しかし今から90年前だとこのデザインは斬新で、あまりにも大勢の人が彼のデザインを真似し、そのインテリアを取り入れたから、これが「普通」になったと言う。それ位彼は偉大だ。

彼はフィンランドの建築とデザインを国際的に広め、ユーロ導入前の50マルカ紙幣には彼の肖像画が描かれていたというから、どれだけ国民に尊敬されていたことか。

2階の寝室。客室ルームもあるが、全てベッドは小さく、かなり質素。

2階の中心に暖炉がある。ヘルシンキは寒いから冬は自然とここに家族も客も集まるだろう。
自然と調和し、愛するものとつつましく暮らす彼の理念がつまった家は、普遍的なデザインで温かかった。このツアーはアアルトを知るのに大満足のツアーだった。

ツアーは40分程で終わり、後は自由に撮影タイムを作ってくれた。他のお客さんも熱心に写真を撮っている。女性2人組のグループが多い。

しかし笑ってしまったのが、盆休みで来たと思われる家族4人組の、中学生位の男の子がずっとふてくされた態度で離れてぼーーっと立っていたことだ。父親の方はかなり興味津々に見ていたのだが、そりゃ中学生には面白くないだろう、これ。
外国で息子だけ別行動ってわけにもいかないだろうし、彼にはちょっと同情した。

アアルト大学へ

アアルトデザインのパイミオのサナトリウムも行きたかったけど、ヘルシンキからかなり離れている上に、ツアー代も高かったので断念。無料で入れるアアルト大学へ行くことにする。

バスで到着。アアルトの建築らしく、温かみのある赤レンガデザインに光を取り入れた設計。
勝手に大学に入っていいか不明だが、入ってみることに。

建物はいくつもあるが、どこもセキュリティで鍵が掛かっている。
1つセキュリティがなく入れた建物があったので潜入。
学食があったが、流石に購入には学生証がいるようで試せなかった。アジア人のおばさんがいるだけで既にめっちゃ浮いてるし。

アアルト設計の図書館

手前の図書館に潜入。こっちは一般の人にも開放しているようだ。

曲線の天窓が無数にあって日差しをゆるく取り入れている。開放的で気持ちのいい空間。
これまでの図書館では紫外線で本が傷まない設計が主流で、これもかなり斬新だったらしい。

天窓。

アアルトがよく使っていたデザインの柱。おでんに入れるかまぼこに見えるけど。

北欧デザインの椅子。なんと贅沢な空間・・・全部座ってみる。

地下もある。改修しているらしいので新しい部分もある。

ボールチェアにだれも座っていなくて勿体ない。

存分にアアルト建築を堪能できた。

テンペリアウキオ教会

宿までの帰りに、教会へも寄ってみた。1969年に完成したキリスト教の教会。中は岩で出来ていて木の天井の周囲にガラスが埋め込まれているらしい。しかし行ってみると入場料が必要だったので入らなかった。教会なので無料じゃないなんて。

フィンランドで日本と違って気を付けないといけないのは、ペットのワンコがバスやトラムに一緒に乗っていて床に寝そべっている。一度床と同化した真っ黒なワンコを踏みそうになった。お店もペット同伴可のとこも多い。日本だと無理だろうな。

ホテルで夕食作り

既にチェックアウトが済んでいて荷物を預けてあるホテルへ戻り、キッチンでズッキーニと玉ねぎを炒め、下のスーパーで今夜の缶ビールと明日の朝食用のパンを買い込む。
今から深夜便のフェリーに乗るが、オプションの夜ご飯が45€もしたので申し込まなかったからだ。

準備が整い、17時発のフェリーに間に合うようフェリー乗り場へバスで向かう。

昨日レストランで会った日本人の女の子が「ヘルシンキ、来てみたらなんとなく暗い雰囲気じゃないですか?」と言っていたけど、恐らくこの道の広さと人の少なさからだろうか?
日本人はフィンランド=おしゃれと思っているので、来てみたらこの町並みには肩透かしを食らうかもしれない。

そう言えばサウナに行くのを忘れていた。宿の近くに、ボランティアだけで成り立っている無料のセルフサービスのサウナがあったのに。フィンランドの8月は22時でもまだ全然明るいので、昨日行けば良かったとも思ったが、体力的に22時まで全力で動くのはもうしんどい。

サウナに行くのを忘れていたのを少し後悔しながら、フィンランド行きのフェリー乗り場へ向かった。

フィンランドのヘルシンキに飛ぶ。マリメッコは日本人だらけ(Day449-450)

1€(ユーロ)≒163円、1ポーランドズウォティ≒38円
2024年8月。ポーランド4日目、クラクフ4日目

いよいよヨーロッパも最終場面になってきた。今日は東欧から北欧へ飛ぶ。

ポーランドからフィンランドのヘルシンキへ飛ぶ

朝5時半に宿を出て、300番のバスに乗ってヨハネパウロ2世・クラクフ・バリツェ国際空港へ。海外は列車やバスがかなり早朝から走っているから助かる。

空港到着。アフリカの空港と違ってちゃんと無料の高速Wi-Fiが飛んでいる。

手持ちのプライオリティパスのカードが有効期限が7月末迄で切れてしまっている。4月に出国した時はまさか8月になってもまだ旅を続けているなんて思っていなかったし。
空港のラウンジの受付の男性に「新しいカード、日本にあるけど半年前から旅してるから受け取れないんだよ・・・」と説明すると「いいよ、入りなよ。」と快く入れてくれた。これまでの宿で会った人らの印象など、ポーランド人はいい人が多いと思う。

それにしても、ラウンジでノンアルコールビールを間違えて取ってしまったのだが、めちゃくちゃ不味かった。アサヒのノンアルはかなり美味しいので海外で売れるのではないだろうか。

久しぶりにお腹いっぱい食べて、8時45分のフィンエアーの飛行機に乗る。
料金は荷物代込みで2.6万だった。

11時45分、2時間でフィンランドのヘルシンキに到着。時差があり、フィンランドの方が1時間進んでいる。
空港はおしゃれで、ムーミンショップ、マリメッコ、サンタクロースショップなどあった。本当は冬に来てオーロラを見たかったな。夏は夜の時間が短すぎて見れないらしい。

チープスリープ ホステル ヘルシンキ

北欧はめちゃくちゃ物価が高いと聞いていたが、その中でフィンランドは1番マシなようだ。
そしてヘルシンキには、救世主のように名前からして滅茶苦茶安いドミトリーがある。
こんな部屋がいくつもあり大型収容タイプ。だが、キッチンもあり水回りもとても綺麗だ。
女性専用ドミで23.4€(3,700円)。民度の低い人はいない、部屋はいつも静かだった。

ヘルシンキの乗り物乗り放題チケット

ヘルシンキでは3日間鉄道、トラム、バス乗り放題券を購入した。ゾーン別で料金が違うので、1番安いゾーン2まで乗れるチケットを空港の券売機で18€(3,000円)で購入したのだが、空港はゾーン3に当たるようで、バスに乗る時に「ブーッ」と不正音が鳴ってしまった。

運転手の男性に「どうしよう?空港からはこのチケットダメなんだ・・・」と言うと「もういいよ、乗りなよ!」と笑顔で乗せてくれた。
細かい日本だとダメだろうな。40円不足の迷惑系外人YouTuberがバスの運転手によって閉じ込められ警察に突き出されていたし。ありがたい。

ヘルシンキ観光

乗り放題チケットで遠慮なくヘルシンキの町をうろつく。これは鉄道駅のヘルシンキ中央駅。

ヘルシンキ中央図書館

駅の近くに図書館がある。ヘルシンキには美しい図書館があると聞いてやってきた。
この時点でフィンランド国立図書館と間違えてるんだけど。

曲線が近代的でこっちのデザインの方が北欧っぽくて美しい。

かなり立体的な造りで解放感がある。勉強に飽きたら場所を変えたら気分が変わるのがいい。
中にいる人らもいちゃついていたり、インド人を囲んで瞑想していたりと好きなことをしている。

有名チェア、エーロ・アールニオデザインのボールチェアがある。座ってみたら座り心地が最高だった。包まれている感じと外部から程よく遮断された感じがいい。家に1つ欲しいな。ずっと座っていられそう。

ヘルシンキ現代美術館。北欧ではちょっと入場料が高過ぎてこういった系はパス。

無料のヘルシンキの自然や風景を存分に楽しむことにする。
風が吹くと寒い。ユニクロダウンを失くしてしまい、長袖は3着しか持っていないが足りるだろうか。

Café Engel

ガイドブックにも載っている、歴史的な有名カフェにやって来た。
今はお盆休み中だからか、レストランの中は半分以上が日本人だった。あちこちから日本語が聞こえてくる。

内装は歴史あるレストランでGoogleMapにも高級マークがついていたのだが、注文はスターバックスのようにレジに並んで注文するタイプ。
前の客がコーヒーを頼むと、レジの後ろでコーヒーを淹れ終わるまで次の客が注文出来ないので結構並ぶ。

フィンランドに行ったら誰もが絶対頼めと言ってくるサーモンスープを頼んだ。16.5€。
バターの風味が効いていてかなり美味しいが、まあそりゃ3,000円も出したら日本でもこの味は出せるだろう。

隣の席に「ここいいですか?」と夏休み旅行中の日本人の女の子が座ってきたので、彼女とヘルシンキ観光について話が盛り上がる。彼女に教えてもらって、もう一つ有名な図書館があるのを知った。
明日トゥルク観光に行くと言う。私もそこは検討したが宿代がドミで1万円近かったので断念した。


次の日。

フィンランドはその寒さゆえ、サウナ文化がある。
サウナから出た後そのまま裸で海に飛び込めるサウナ施設がいくつかあるのだが、どこも2週間以上先まで予約でいっぱいだった。私は3日先の滞在先も決めていないのでしょうがない。今後もこのパターンで入れない施設が結構出てくる。

マリメッコ本社

フィンランドといえば「マリメッコ」なので、パスで30分以上揺られやってきた。
デザインスタジオ、オフィス、ショールーム、そしてアウトレットストアが一体となった施設。

中に入るとびっくり。8割がた日本人だった。あとは欧米人。

昨日の女の子も言っていたが、施設は思っていたより小さく、それほど惹かれるものもなかったので何も買わなかった。というか高い、アウトレットなのに高い。円安のせいか。

14€でお客さんも社員食堂が食べられる。
しかし宿で自炊して食べてきてしまったので、お腹がいっぱいだった。失敗した。

せっかく乗り放題チケットを持っているので、帰りは気分を変えて地下鉄で戻ってみる。

ヘルシンキ観光再び

フィンランド国立図書館へ。入り口に荷物を預けて中に入れ、ほぼこの部分のみの小さな図書館。1845年設立のネオクラシック様式。ここはよくある歴史的建造物なので、昨日の図書館の方が北欧ならではで好み。

ヘルシンキ元老院広場にあるヘルシンキ大聖堂。現在改装中。

ヘルシンキ中央市場にやって来た。ヘルシンキ湾に面していて、海の景色を眺めながらシーフードが楽しめる。スモークサーモンやトナカイの肉など売っている。
路上のお店なら安いかと思ったのだが、一皿10€~・・・
退散。

隣にある建物に入ると、昨日16.5€で頼んだサーモンスープが12.5€だった。こっちで頼むのが正解だった。

ウスペンスキー大聖堂
東方正教会の大聖堂で、ロシアの影響を感じさせる壮大な建築。丘に上がったところにあるのでここからフィンランド湾を見渡せる。

おしゃれ建築もあるが、こんな建物ばかりではない。

カンピ礼拝堂
静寂と瞑想を提供する場所として、フィンランドの自然や伝統的な木工技術にインスパイアされた建物。どんな宗教の人も入れるが有料。

ショッピングモール。フィンランドならではの曲線の木のデザインが温かみがあっていい。

最上階には無印良品があり、お客さんも結構入っていて人気があるようだ。化粧水を購入しようかと思い値段を見てみたが、金額が日本の3倍したのでやめた。

ショッピングモールが並ぶ大道りへ。ムーミンショップもある。

北欧といえばイッタラ。食器も大好きなので中へ入ってみる。

ガラス製品やテーブルウェア。おしゃれ、おしゃれ。家に飾りたい。全部1万円以上したけど、うん。

イッタラはアルヴァ・アールトとコラボしているので、彼のデザインのガラス製品も多数置いてあった。日本のショップではこれだけの数は見ないので興奮する。

そして明日はアルヴァ・アールトの自宅を訪問する。ツアーは数日前にHPから予約しておいた。
これはかなり楽しみだ。