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ラストトルコ、衝撃の中国式チェックアウトと世界遺産の2大モスク(2023.12.10~11)

2023.12.10(日)~11(月)
1トルコ・リラ≒5.1円、1ユーロ≒156円

衝撃の中国式(?)チェックアウト

おはようございます。
昨日は雨でしたが、同室の中国人女性2人組が朝チェックアウトしていきました。
出る時、他の3名の中国人と「淋しくなるね~」と騒ぎまくりです。ウルセー(;^ω^)

そして11時に2名が全荷物を持って出て行き、正午頃、ホテルの掃除係の人がシーツと枕カバーを交換してベッドメイキングを終えました。

私がお昼ご飯を食べにテラスに行き、14時頃部屋に戻ったら、チェックアウトしたと思っていた中国人の1名がベッドメイキング後のベッドで昼寝をしていて、もう1名は靴の中敷きを共用洗面所で洗っています。オートロック式のドアが半開きになっていたので私が閉めようとすると「閉めるなよ、絶対閉めるなよ。」と中国語でお願いしてきます。

雨だから延泊することにしたのかな??カードキー貰ってないのかな??

「OK」と了承し、ドミトリー部屋のドアをずっと半開きのままにしておいてあげました。洗濯が終わったもう1名もベッドメイキング後のベッドで昼寝し出します。
そして17時。2名共起きて、他の3名と大声でお喋りを始めました。ウルセー(;^ω^)
その声をホテルの人が聞きつけたのか、部屋にやって来て「あの・・・中国人2名はチェックアウトしたはずだから出て行って欲しいんだけど・・・(;^ω^)」と申し訳なさそうに言いました。

・・・
チェックアウト後、部屋に戻って来て洗濯&昼寝してたんかいっ

「分かった、あと5分!」そう叫びながら5人はお喋りを止めません。
結局30分以上してから荷物を背負って出て行きました。

これが中国式チェックアウト・・・衝撃でした
あれだけ周りを気にせず図太く生きていけたなら・・・羨ましい限りです。
因みに彼女らは20代前半の可愛い子ら。全員私に愛想よく挨拶してくるのでこの4日間全くムカつきませんでした。私はこの旅で「コミュニケーションをきちんと取っておけばそこまでムカつかれない。」ということを学んだ気がします。

ホテルの前の噴水。イスタンブール4日目にして初めての晴れです。今日こそはお目当ての世界遺産のモスク2つを見に行きます。

ブルーモスク(スルタン・アフメトモスク)

イスタンブールと言えばこれ。世界一美しいと言われる世界遺産のブルーモスク。そしてそこまで青くありません。ネットの写真は加工しているのでしょうか。
他のモスクは尖塔が4本なのに、なぜかここだけ6本なのは有名な話。

入場は無料、お祈りの時間は入れません。12時に全員追い出されるせいか11時半に来たら並ばず入れました。

並ばず入れても凄い人。12時に追い出されるまで美しいステンドグラスを堪能しました。

たぶんここに住んでる猫ちゃん。

アヤソフィア

昨日までの天気が嘘のようです。ブルーモスクの目の前にアヤソフィアがあります。

これが6世紀の建築技術とは。建物の壮大さ構造ともに奇跡とされ、ビザンツ建築の最高傑作。こちらは入れない時間帯はないですが、昼間はかなり並んでいたので夕方に再訪問しました。

ビザンチン帝国時代はローマカトリック大聖堂として機能。その後オスマン帝国の征服によってモスクに改装。さらにトルコ共和国の設立後は博物館に改装。2020年以降はモスクとして無料開放されています。改装だらけの歴史ですね。

教会とモスクのデザインが混じっています。

1923年にトルコ共和国が成立すると、初代大統領ケマル・アタチュルクの命により無宗教の博物館になりました。その時、漆喰をはがしてみると、ビザンツ美術の傑作であるモザイク壁画が次々と姿を現したそうです。
ここでもアタチュルクさんの偉業が。

Arasta Bazaar

ブルーモスクの東側にミニバザールがありました。他のバザールと違い空いていてほっとします。
このトルコのお菓子、保存期間も長く、美味しいんですよね~

試食させてもらいました。ピント・・・
ピスタチオが入っている生地をフルーツ果汁で出来たゼリーシートでくるんでいます。明日、飛行機搭乗でなければ買いたかった。没収されそうなので断念。

フレーバーティーコーナー。ザクロティーを試飲させてもらいましたが激ウマ〜白い粉類も検疫で引っ掛かりそうなので断念。なかなか高額でしたが。

店を追い出されるもしれーっとする猫。トルコは強面の男性もめちゃめちゃ猫を可愛がっていて微笑ましいです。

ガラタ橋名物、釣りおっちゃんたち

映えスポットだろうが気にせず座るトルコ人たち。

ガラタ橋まで来ました。日曜日なので両サイドとも釣りをするトルコ人おっちゃんでびっしりです。

こんなに釣れるんですね。楽しそう。

また橋の麓の魚市場に来ました。さっきの魚はこんな姿に。

名物のムール貝のご飯詰めを頼んでみたのですが、冷えていたのでイマイチ美味しくないです。

ボスポラス海峡クルーズ

魚市場の眼の前からクルーズ船が出ています。しかしクルーズは高いので、一般人の足であるフェリーでイスタンブールのアジア側へ行ってみたいと思います。「カラキョイからカドキョイ行き」とやらのチケットを40TLで購入。

30分置きに出航しているのですぐ乗れました。

15分位でイスタンブールのアジア側へ到着。

こっち側に別に用はなかったのですが、船で移動してみたかったのです。

帰りは鶏がいる食堂でチャイを飲んでから、地下鉄でイスタンブールのヨーロッパ側へ戻りました。地下鉄の方がだいぶ速いです。地下鉄駅は巨大カルフールがある場所になります。

Rodin Suites(ホテル)

最終日にホテルを変えてみました。新市街の方に宿泊するとどうなのか気分転換に。地図で見るとトラムの駅から大したことない距離だったのですが、凄い急な坂を20分登らないと到着せず、清潔感も昨日まで宿泊していたHanchi Hostelの方が遥かに上だったので大後悔です。レセプションの人らがとてもフレンドリーなのと安かったのは良かったですが。

イスティクラル通り

このエリアはめちゃめちゃ繁華街で、夜中も大勢の人で賑わっています。クラブやシーシャ屋さんも沢山あり騒がしい雰囲気。イスタンブールには様々な雰囲気のエリアがあることが知れたのは良かったです。

全ての路地がこんな感じ。寒いのに外でチャイを飲むトルコ人。

チャイは旧市街では5TLだったんですけど、こっちでは25TLでした。トルコのチャイは風味があって日本で飲むより美味しい。水か何かが違うんでしょうか。

ガラタ塔

次の日も晴天。ホテルをチェックアウトして荷物を預け出掛けます。ガラタ塔はお決まりの改装中。凄い垂直クレーンですね。

野良猫なのに座布団を与えられている猫たち。

エジプシャンバザール

日曜日は休みだったので、バザールに来てみました。

グランドバザールは貴金属類やカーペットが多かったのですが、こちらは食料品と香辛料がメインですね。外の通りは凄い活気。

宿泊していたイスティクラル通りに戻って来ました。ZARAやH&Mがあったのでジャケットとセーターを買い直しました。近頃、持って来ていた「ユニクロウルトラダウン」ではあまりにも寒いのと、鏡に映る自分の姿があまりにも貧乏くさそうに見えたので。ウルトラライトダウンは旅行中に緊急の寒さしのぎ用ですね。
ジャケットもセーターも4000円位。ジョージアよりだいぶ安いです。

トルコでいっぱいドルやユーロを下ろす

明日からクレカが使えない国へ行くので、ATMでドルとユーロを大量に下ろしたり、教会を見学したりしていたら夕方に。

トルコにもウズベキスタン同様ドルやユーロを降ろせるATMがあります。銀行併設のATM以外は残高ゼロでしたが。このYapi Kredi ATMで下ろしました。のちにエジプトでも闇両替で大量のドルが必要になったので下ろしていて良かったです。

最後にトルコアイスを試したかったのですが、手持ちの現金が足りなくなり断念。100TLだったのですが。このエリアは高いですね。

荷物をピックアップして空港へ向かいます。
今から女ひとりでイランへ。クレカ不使用、ネット規制、ペルシャ歴使用の国・・・不安な気持ちは沢山ありますが、どうしても美しいイラン建築が見たいのです。
いざペルシャの国へ行って来ます。

イスタンブールでドリフコントのハマム体験とサバサンド(2023.12.7~9)

2023.12.7(木)~9(土)
1トルコ・リラ≒5.1円、1ユーロ≒156円

昨日、酷い目に遭ったお陰で疲れが抜けきれない朝です。
女性専用ドミトリー6人部屋に宿泊しております。私以外は全員中国人の2名と3名のグループ。

5名の靴の脱ぎ方。傘はなぜか部屋のど真ん中。日本人の私が神経質過ぎるのでしょうか。

Hanchi Hostel(ホテル)

ここは、カッパドキアなどでシングルシェアしていたOさんがずっと宿泊している宿なので、さぞかし居心地がいいのだろうとここにしました。地下鉄の駅からは遠かったですが、アヤソフィアとブルーモスクは徒歩圏内。

しかも水回りや部屋は新しく綺麗、1階のこのスペースでの朝食付き1泊7€。結局6泊してしまいました。トルコはユーロ払い可です。

朝食は毎朝これとフランスパン食べ放題で、やはりジャムメイン。ゆで卵とトマトが美味しいので満足です。
ここでOさんと再会。アンカラで別れて以来ですが、お互いのこれまでの旅の報告が楽しいです。
私はもちろんバス置いてきぼり事件パムッカレおやじセクハラ事件を報告。クールな彼には珍しく興味津々に聞いてくれました。

ホテル目の前の通り。観光客向けのレストランが並びますが、1本道を入ると地元の人の安食堂で溢れていていい場所です。天気予報は本日から3日連続雨。寒すぎて何もする気がおきません。

これまでの溜まっていた洗濯をしに近所のコインランドリーへ。
洗濯30分、乾燥30分が50TLずつ。全部で500円。
10KGも入り、仕上がりがふわふわだったため全ての衣類とタオルをぶち込めば良かったです。入れすぎると乾かないかな?とタオル類は持って来なかったのを後悔。

ランドリーを待っている間、向かいのトルコ食堂へ。

お勧めを聞いたらこの砂肝とジャガイモのスープだそう。たったの40TL(200円)。右はチキンスープで炊いたひよこ豆の入ったご飯。パンは無料で付いてくるのですが、お米が食べたいのでこれでいいです。砂肝は味が薄かったですがチキンライスは激ウマでした。

イスタンブールのドリフコント★ハマムを体験

旅工房さんのHPより

イスタンブールのハイライト、ブルーモスクは晴れの日に行きたいので、この日はハマム(トルコの温泉スパ)に行ってみることに。こんな素敵な空間でこの6角形の石の上に寝そべってマッサージをしてもらえるそうです。

Oさんは既に近所のハマムに行ったそうなのですが、そこが改装工事中で、マッサージのおっさんが工事の人に指示を出しながら適当に撫でられただけで終わったそうです。なので一緒にリベンジしに行くことになりました。

Nişanca – Historical Turkish Bath & Sauna (Türk Hamamı)

GoogleMapで見て「地元の人が行く安価なハマム」と評価の高かったここにします。

中は広く、暇そうに煙草を吸っている従業員のお姉さんが2人。因みにトルコはめちゃめちゃ喫煙率が高いです。歩きながら男性も女性も吸いまくりで「服焦げるじゃねーか!」と何度叫びそうになったことか。

ガラの悪そうなお姉さんたちに「私たちはカップルじゃないの。男女別々でやってくれるよね?」と聞いたら「YES.」と。安心して温泉&サウナ350TL、泡マッサージ150TL、垢すり150TLのフルコースを頼みました。3000円越えの奮発です。

着替える個室。この布を体に巻いて洗い場に連れて行かれると、なんと。
確かに六角形の石の空間はあるのですが、石の向こう側に腰にタオルを巻いて裸で体を洗っているOさんの後ろ姿が。
「ちょっなんで男女一緒やねん(@_@。おかしいやんっ」
とお姉さんに伝えたのですが英語が通じません。こっちに気付いていないOさんの後ろを通って「ここに10分間いてね。」とサウナに連れて行かれたので、もう仕方なくそのままサウナに入ることに。

身体に布巻いてるし、これは水着と思ったら大丈夫、大丈夫(; ・`д・´)
そう自分に言い聞かせ、サウナにトルコ人男性が入って来ないことを祈り10分過ごす。

幸い誰も入って来ず、出たらお姉さんに別室に連れていかれて「石の上に寝ろ」と言われます。
そして垢すり手袋で身体を表と裏、2回ずつ軽く擦られ、不思議な布で泡立てた泡で2回撫でられた後、水栓の近くに座らされ、ドリフのコントのいかりや長介のように洗面器でバシャーンと頭からお湯をぶっかけられました。

息が出来ず、あぷっあぷっ(≧◇≦)と顔をこすっている間に、志村けんのようにシャンプーを雑に頭にぶっかけられ、また洗面器でお湯攻め。そして終了。
体に布を巻いた状態で外に出たら、トルコ人男性客もいました。この格好、見られました。なんですかこのハマムは。

会計は現金のみと言われ、100TL足りなかったので濡れた髪のまま100m先のATMで降ろしてきて支払いました。次の日は風邪をひきました。

だめだこりゃ。次いってみよー\(^o^)/

・・・二度とくるかボケっ

グランドバザール

酷いハマム体験でした。

次の日も雨なのでバザールに。トラムに乗って行ってみます。初日に買ったイスタンブールカードで乗れます。1回15TL。

宝石やじゅうたん屋さん。建物は素敵ですが観光客向けで高かったです、バザールなのに。

安食堂

宿の近所の安食堂。コーラも入れて90TL。チキンがほくほくで美味しかったです。チキンライスは昨日の勝ち。

サバサンドを食べに

イスタンブールと言えばサバサンド。トルコに入った時から待ってました、この時を。
夜はガラタ橋を渡って橋の向こう側へ。

Karakoy Fish House

サバサンドを売っている場所はガラタ橋の根本付近に沢山ありますが、この魚市場の前なら美味しいのでは?と訪問。

並んでいて炭火で焼いているのでめちゃめちゃ美味しそうです。
ラップ巻きタイプとパンに挟むタイプがあるようです。どちらも90~100TL。

うんま~炭の香りが移っていてめちゃ美味しいです。

別の日にこの向かいの店舗の方でパンタイプのサバサンドを食べたのですが、こっちの屋台の方がはるかに美味しゅうございました。

ガラタ橋を渡る

ガラタ橋の下のレストラン街を歩いて戻ると、細い釣り糸が垂れ下がりまくっていることに気付きました。
夜でも橋の上でおっちゃんらが魚を釣っているんですね。

リュステム・パシャ・ジャーミィ

橋を渡ったところにある有名でもないモスク。イスタンブールはそこら中にモスクに出くわすので、
頭に巻くスカーフを持ち歩いていて正解です。

3日連続雨でしたが明日は晴れそうです。しかし風雨が寒すぎて私の心は折れそうです。

こんなお菓子や栗の屋台が沢山ありますが、甘い物が苦手なので結局食べず。シロップたっぷりで虫歯になりそうな予感しかしません。

ザクロジュースだけは毎日飲みました。1杯170~200円位です。

3日目の夜はOさんが夜行バスでブルガリアに発つとのことで泣く泣く見送りました。彼は本当にスマート、紳士的で素敵な方でした。ブルガリアに一緒に行きたい位ですが、私はイラン行きの航空券を取ってしまっています。

明日からはまたひとり。最後に2大モスクを観光してからトルコを出ます。

セルチュクからイスタンブールへ。トルコのバスに置いて行かれる(2023.12.6)

2023.12.6(水)
1トルコ・リラ≒5.1円

おはようございます。セルチュクの朝です。

雨です、しかも寒い・・・。決定、もうエフェソス遺跡に行くのは止めました。
入場料が3,500円以上する上に、Googleの口コミ写真を見ても昨日行ったパムッカレの古代劇場と全く同じものがあったので。きっと同じ設計図で建てたのでしょう。
古代図書館とやらは見てみたかったですが、ギリシャに行くと似たものがあると思うのでその時にでも堪能しようかと。

La Bella Suit Otel(クシャダスのホテル)

クシャダスもドミトリーがなくてビジネスホテルをとったのですが、エレベーターは折れ戸が半開きのまま上の階や下の階へ移動します。手を出したら大惨事に・・・
あとエアコンの乾電池が切れていたのと、歯を磨く時に水道の水を口にしたら凄く変な味がしました。配管が腐っているのではないでしょうか。しかしほぼ最安値の2,200円なのでこんなものでしょう。

しかも朝食付きです。豪華でいっぱい♪\(^o^)/
・・・と思いよくよく見てみたら、半分がジャム・マーガリンで占めています。騙されないように。

おかずを全種類取るとこんな感じ。トルコの朝食。そろそろ日本食が食べたくなってきました( ;∀;)

クシャダス観光

せっかくなので、朝食後は近所のビューポイントがある丘へ登ってみます。

クシャダスはエーゲ海クルーズで人気の港町らしいです。

この天気じゃ全く伝わりません。夏は人気なのでしょう。
風が強く、傘が役に立たなくなってきたのでホテルに戻ります。

チェックアウトしてクシャダスのオトガルまで長い道を歩いて行きます。クシャダスに来た意味とは。
足の毛が毛深い鶏を見るためかもです。かわいいです。

クシャダス→イスタンブール

12時半。オトガルに着きました。即「今すぐバスが出るから早く買え!」とオトガル名物、バス会社のおっちゃんに捕まります。
ここから一気にイスタンブールまで行けるようなのでチケットを購入。600TL。到着時間を聞くと「pm8時半」と言われました。8時間で着くようです。(でたらめ、実際は11時間です。)

Varan社という初めてのバス会社。
他社のバスは12時半きっちりに出発したようですが、この会社のバスだけ35分になってもトロトロしていて出発していませんでした。そのおかげで私はギリギリ乗れたのですが。
このバスのいい加減さが後でアダに。

出発して30分ほどでエフェソス遺跡のあるセルチュクのオトガルを通り過ぎます。
あれはエフェソス(エフェス)考古学博物館でしょうか。やはり晴れてたら行きたかったかも。

イズミルのオトガル。
これまで乗ったトルコのバスはほぼ満席だったのですが、イスタンブール行きのこのバスは乗車率は半分もない位です。このバスか路線かどちらかが不人気なのでしょうか?
出発してすぐに配る、お菓子が入った箱が、バスが揺れたタイミングでバスの階段にガラガラガチャンと盛大にぶちまけられました。しかし、給仕の人はほったらかしです。
給仕の方、この寒いのに半袖Tシャツ・・・しかも子供にしか見えません。

お菓子とジュースの配給も、これまでのバスだと出発してすぐ配られ、停車駅の度にくれるのにイズミルで1回配られただけでした。
テーブルを倒したら前の人のコーヒーの粉でいっぱい、掃除していないようです。
あと1時間待って別のバス会社にした方が良かったでしょうか・・・一抹の不安が胸をよぎります。

これまでのバス会社の給仕さんは、Yシャツを着たおっちゃんが出発前に乗客リストを見て、各バス停で降りた人と乗ってくる人の点呼を取ってから出発していたのですが、このTシャツのガキンチョは点呼を取りません。それ、置いて行かれる人いるんじゃ・・・

イスタンブールに近づいてきました。到着すると言われた20時半はとっくに過ぎていて今21時半です。マルマラ海を渡る長い橋を越えます。

ゲブゼという町でバスに置いて行かれる

海を越えてすぐ、停車したゲブゼという町でほとんどの人が降りました。
バスの運転手は女性だったのですが、それが珍しいのか降りた数名の女性らが一緒にセルフィーを撮り始めました。順番待ちで長く停車しています。バスの横で今から煙草を吸いだしている乗客もいます。
まだまだ停車してそうなのでトイレに行くことにしました。運転手はセルフィー乗客たちに囲まれ、声が届きそうにないので声掛けは止めておきました。どうせ英語は通じないですし。

ほんの2分位目の前のトイレに行き、出てきたらオトガルがもぬけの殻です。

バスに置いていかれました。

は?!これまでのバス、点呼取ってましたよね?!
さっきまでバスの横に降りた乗客いっぱいいましたよね?!皆さんどこに?!

同じバス会社の次のバスに乗ることを考えましたが、そんなことをしていたらイスタンブール到着が深夜を過ぎます。宿にレセプションの人が居なくてチェックイン出来ないかも知れません。そして私の荷物を乗せたバスは全然知らない町へ出発してしまい永遠に見つからないかも・・・

心臓ばくばく。焦りまくってオトガルの向こう側の道路を探すと自分が乗っていたバスが走り去るのが見えました。待って、待って、私のスーツケース!
原っぱを横切って追いかければ捕まえられるかもしれません。

原っぱを横切り、大きな道路に出てバスを手を振りながら走って追いかけると停まってくれました。

別の会社のバスでした。

私の乗っていたバスは行ってしまいました。停めたバスの給仕の男性が降りて来てくれます。
「どこに行くんだ?」
「イスタンブール!」
「バスに乗りたいならまずあっちの建物でチケットを買うんだよ。」
「ちゃう!ちゃうんです!酷いんです!既にチケットは持っているのにトイレに行ってる間に置いて行かれたんです!」
「どこから来たの?」
「クシャダス!私の荷物どこーーー(ノД`)・゜・。」

相手はトルコ語、私は英語なのですが必死だと会話が成立します。
私のバスのチケットを見て給仕さんは全てを理解したようで「可哀そうに」という目で「落ち着け、落ち着け、このバスに乗りな。」とジェスチャーしてくれました。
もう3分の1も乗客が乗っていないので1人位追加で乗せても大丈夫なんでしょう。

無料でイスタンブール行きのバスに乗せてくれました。親切なバス会社の名前はKamilKoc社です。ありがとうKamilKoc社。トラブゾンからカッパドキアまでもこのバス会社でしたが、窓口のお姉さんは愛想いいし印象良かったんですよね。
次のオトガルで自分の乗っていた憎きバスに追いつけるかと思ったのですが、バス会社によって経路が違うようです。こんなKamilKoc社専用のバスターミナルに停車したりしたので追いつけません。

他社のバスでイスタンブールに到着

23時10分。イスタンブールに到着です。
20時半に到着すると言ったバス会社の窓口もいい加減です。乗ってきたKamilKoc社の給仕さんにお礼を言い「私が乗ってきた憎きVaran社はどこでしょうか?」と聞いて言われた方へ走ります。
イスタンブールのオトガルは、これまでのオトガルと全く構造が違います。
各バス会社ごとに建物が別れていてその前にそのバス会社のバスが停まるようです。

憎きVar●n社の窓口をやっと見つけました。伏字の意味ありますか。
降り口にも乗り口にも窓口があって、最初降り口の窓口に行ったら全く英語が通じずチケットを見せたら「こんなバス会社名の名前もないいい加減なチケットじゃ分からない。」といった感じのことを言われました。

いや、このチケット、あんたのバス会社のだから。なめてるんですか。
そう言えばチケット購入時、これまでは見せろと言われたパスポートが不要だったし、この紙切れのチケットだけ貰ったのも不安だったんですよね。

Google翻訳でトルコ語で「トイレ行ってる間に置いて行かれた、私のバスどこ?」と聞くとこの乗り場の方の建物へ行けと言われました。この待合室に忘れ物置き場があるようです。
「お前の荷物はこれだろ?」と全く違う布製のミニスーツケースを見せられました。私の他にも置いて行かれた人がいるのでしょうか。

絶望的です。私の荷物はどこへ行ったのでしょうか。
しかし置いて行かれてから2時間も経っていたので、半ば荷物は諦めていていました。
幸いスマホパスポートクレカが手元にあります。この3種の神器さえあれば他のモノは買い直せば困らなそうです。よくよく考えたらPC以外大したものは入っておらず、PCもクレカの保険で弁償されるでしょう。トルコ語で警察に紛失届をもらうのが面倒ですが。充電器と変換プラグだけ手持ちバッグに入れておけば良かったと後悔。

表にバスが2台表に停まっていたので自分の乗ってきたバスかもと見に行きました。荷物はありません。ふとバスに乗る前にバスの写真を撮っていたのを思い出し、運転手に写真を見せGoogle翻訳で「このバスに置いて行かれた、私のカバンどこ?」と聞きました。まぬけな私は、トイレから出てきた時に自分のバスがどれか分からなくなるので、いつも乗る前にバスの写真を撮っているんです。
すると給仕の方は感じのいい方で、窓口にいるお偉いさんっぽい人に説明してくれました。お偉いさんはどこかに電話をかけまくっています。どうやら写真のナンバーの車が今どこにいるのか問い合わせてくれているようです。
その後、お偉いさんには優しく笑いながら「ここに座っていろ。」とゼスチャーしてくれました。

荷物がどうなっているのか説明してくれなかったので不安でしたが、ゼスチャー通り座っていたら30分後に私が乗っていたバスが到着しました。先に出発していたくせにどこに行っていたのですか。乗客は1人も乗っていなかったので降ろしたところでずっと停車していたのかも知れません。
この方が給仕さんです。明らかに他の給仕さんと服装が違っていて子供のバイトかと思ったのですが。
置いて行ったことを詫びるでも悪そうにするでもなく、普通に「はいっ」とスーツケースを渡されました。どうせ英語は通じないし文句を言うのを諦めました。きっとトルコでは迂闊にバスに乗り遅れた方が悪いのでしょう。

無事、スーツケース回収。本当に心からほっとした瞬間でした。
23時50分。お偉いさんにお礼を言って急いで地下鉄の駅へ向かいます。

イスタンブールのオトガルから市内へ移動

ホテルは先にイスタンブールに行っていたカッパドキアまでの同行者と同じホテルを予約しています。
旧市街にあり、ここから地下鉄で20分&徒歩20分の場所にあるようです。

地下鉄の券売機の表示は、ぼーっと読んでいるとすぐ最初の画面に戻ります。お陰でどのチケットを購入していいやら訳が分からず4台全ての券売機で購入を試していたら「終電が近いのに一体お前は何をやっているんだ。」と呆れ顔で駅員が3回券を購入してくれました。やはりトルコ人は親切です。

時刻表を見たら終電2本前でした。
ギリギリセーフで無事スーツケースを回収出来、ホテル最寄りの駅に到着しました。

ここからスーツケースを引きずってホテルまで20分歩きます。トルコにもタクシー配車アプリはあるのですがトルコの電話番号を登録しないと使えず、SIMカードを持っていない私は歩くしかないのです。

今日は色々ありすぎました。結果オーライでしたが「たった1,2分だけ」とトイレに行ったのが痛恨のミスです。全身が疲労困憊です。
ホテルに1時にチェックインし、ベッドに倒れ込んで泥のように眠りにつきました。

世界遺産のパムッカレ石灰華段丘とヒエラポリス遺跡、列車でパムッカレからセルチュクへ移動(2023.12.5)

2023.12.5(火)
1トルコ・リラ≒5.1円

痛い、痛い、頭が痛い(´;ω;`)
何度やっても学習しません。昨日ワインを飲み・・・いや飲まされ過ぎて酷い頭痛です。

パムッカレの朝

吐き気と共に起きて窓から見えた景色。

気球がちょうど登っていくところです。なんて素敵な景色なのにゲロ吐きそうなんでしょうか、私は。気球の数はカッパドキアの方が圧倒的に多いのであっちで乗った方が満足度が高そうです。

このホステルは朝食付き。昨日のキョフテに続きいとこの若い男性が作ってくれました。
私しか宿泊していないのでひとりで食べます。淋しい・・・
この後イスタンブールでも全く同じような朝食だったので、これが一般的なトルコの朝食なのでしょう。パンがふかふかで美味しかったです。

本日は晴れています。冬は雨や曇りの日が多いので天気に合わせてパムッカレにやって来ました。
マネージャーのマリオは昨晩「明日パムッカレの入口まで送ってあげる。」とか言っていたのに今朝は姿が見えません。口だけ・・・どこの国も男性は同じですね、ゲンキンな奴です。

町はとても小さいのでどこのホテルに泊まってもすぐ歩けます。中心地に来たらマリオが友人らとチャイを飲んでいました。トルコ人男性はよく店先で昼間ずっと煙草を吸いながらチャイを飲んでいますが仕事はしないんでしょうか。
マリオが私を見つけ、パムッカレ入場の入口まで原付で送ってくれました。優しいです、ゲンキンな奴とか言ってごめんなさい。そして毎回私はノーヘルですがその辺も厳しくないんですね。

世界遺産のパムッカレ石灰華段丘

入場料、驚異の700TL(3,500円)です。
ここから車で移動して行けるネクロポリス入場料を含むものは1000TLでした。ぼ、ぼったくり・・・

入口から歩いて見えてきました。石灰棚です。
炭酸カルシウムを含んだ地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温泉水が山肌を流れ落ち冷えて固まったのがこの石灰棚だそう。スキー場に見えて変な感じ。

左に見えるのは・・・昨日マリオが夜にアヒルを起こしまくった池ですね。

世界遺産の石灰棚。保護の観点から靴を脱いで裸足で歩かないといけません。靴を入れる袋を持って来ていて良かった。波形に固まっているのでなるべく隆起が少ないところを選んで歩かないといたた、いたた。初めての感触で楽しいです。

歩いていい所は決まっているようです。
登って右のこの棚を上がっていたら見張りの人に怒られました。

左の方へ歩いていくとこんな感じです。
あれ・・・ガイドブックなどで見る写真と全然違う・・・

フリー素材からお借りしました。
昔はこんなだったようですが。
ツアー会社のHPにこの写真を載せているところは詐欺で訴えられるかもしれません。

一気に有名になり観光客が増え、破壊が進んでいるそうです。観光地化され、ホテルなどが温泉を引きまくったら水も枯渇して昔のような姿は見れないそう。
今あるお湯は政府が管理して少しずつ流しています。

石灰棚は冷たいのでずっと歩いていると足がめちゃめちゃ冷えます。
温泉が流れている溝は少し暖かいのでそこを歩いて登ります。

上の方まで登ってきました。少しお湯があります。

1番上の棚はツアー客で溢れかえりまくり。赤鬼みたいな人もいますね。
上に行けば行く程お湯の温度が上がるので、ここが浸かっていて一番気持ちいいです。
夏に来たら水着で浸かってもいいようです。そんなことしてるから世界遺産が破壊されるのですが。
いつかここも他の世界遺産同様に入れなくなるかもですね。

なぜ同じ方向で寝る?

頂上には何かの遺跡。

あそこの段々がフリー素材の場所でしょうか。今はお湯が枯渇していて入れなくなっています。
温泉を引いたせいでこんな姿になるなんて自然破壊のいい例ですね、皮肉なものです。

ヒエラポリス博物館

北東へ歩いて行くと博物館が。

入れるのはこれだけ。ヒエラポリス遺跡からの出土品の数々。石棺だらけです。
ローマ帝国支配下の紀元前190年にペルガモン王国のエウメネス2世によって建設された都市・・・ということは日本が弥生時代位でしょうか。凄い文明ですね。

Cleopatra Antique Pools

更に進むと温水プールがありました。入るのは別料金、見るだけなら無料、ここに無料トイレもあります。

中には崩れた遺跡がそのまま放置されています。1300年代の地震で滅びたらしいのでその時のものでしょうか。
ローマ時代の遺跡の中で泳ぐってロマンがありますね。水着を持ってきても良かったかもしれません。

ヒエラポリス古代劇場

プールから更に急な丘を登って行きます。地震で壊滅して打ち捨てられた古代に栄えた街の跡です。地震の災害ってやはり凄い影響力ですね。

ヒエラポリス古代劇場が見えてきました。
想像していたものよりはるかに上回る大きさで、凄い迫力です。ちょっと感動。
そしてここにはなぜ誰もいないのでしょうか。

にゃんこもローマ時代の遺跡を堪能しております。トルコにはのら猫が沢山いて町中の人が食事をあげて大変可愛がっています。(イスラム教の預言者ムハンマドが猫好きだったため。)
しかし遺跡にいる猫ちゃんは何を食べて生活しているのでしょうか。

柵があるところまで降りてみました。落ちて亡くなった人もいたのでは・・・という位急で怖いです。
最盛期には収容人数が10,000人を超えたそうです。
ここで何が演じられていたのでしょうか。南米みたいに生贄の儀式とかだったら嫌なのですが。違いそうですね。

ヒエラポリス周囲の遺跡

更に北西の方に遺跡がいっぱい見えるので登っていってみます。
ここまでは誰も歩いて来ないようで独り占めです。

というか、淋しい・・・誰か来て。
地震で滅びた遺跡にカラスと二人きりというのが寂しいです。

戻りましょうか。
この橋も麓に建物があったようなのですが。地震で潰れたようです。

来たのと同じ道を歩いて帰りました。本当に雪山に見えます。あっパラグライダー。

石灰棚は噂に聞いていた通り今は黒い部分が多くなってしまっていますが、へんな足の裏の感触を楽しみながら登れて楽しかったです。そこから上の遺跡群は、急な上り坂のせいか人がほぼおらず「遺跡と孤独」というシチュエーションを堪能出来ました。
がっかりスポットとか言われていますが、私も行っていない小さな遺跡はまだまだ沢山あり1日中楽しめそうです。

パムッカレから列車でセルチュク、クシャダスへ移動

15時、預けていた荷物をピックアップしにホテルへ戻ります。
途中原付に乗ったマリオに会い、ちゃんとお別れの挨拶が出来ました。とても優しそうで淋しそうな最後の挨拶が印象的でした。というか、宿まで原付で送ってくれへんのかいっ(; ・`д・´)

そんな訳で歩いてホテルに戻り、スーツケースをゴロゴロ引いて町中まで来ました。
始発のミニバスに乗って座りたいので。

デニズリ行きのミニバスが始発かと思って来たのですが、その辺のおっちゃんに聞くとパムッカレが始発ではないようです。
屋根があるポイントで待って、どこか遠くから来たデニズリ行きのミニバスを停めて乗るので、ホテル前で停めれば良かったです。20分に1本位はありそう、スーツケース移動は無駄な労力でした。

デニズリの鉄道駅

16時前。デニズリの街に戻って来ました。オトガルの向かいに鉄道の駅があるのですが、利用客が少なく寂れています。
パッと見、これが鉄道駅なんて分からない感じ。いや、絶対分からないでしょう。

私はマリオに「鉄道の方が圧倒的に安い。」と言われて鉄道移動にしたのですが・・・
本数が少なすぎてまぁそりゃバスの方が便利ですね。バスは各町に1時間に1本は出てますから。

今夜の夜行でイスタンブールまで行けないかと駅員に聞いたのですが、朝9時45分発の1本のみ。
18時11分にエスキシェルに到着してそこでイスタンブール行きの列車に乗り換えるそうです。

明日の朝の列車に乗るためだけにデニズリに宿泊するのもダルいので、16時20分発の列車でエフェス遺跡があるセルチュク行きの列車があったのでそのチケットを購入しました。
セルチュクはホテル代が高く、近くのクシャダスという海近郊の町に宿泊するのがベター。」という記事をネットで見たので、駅員に「クシャダス行きをくれ。」と伝えました。125TL(625円)、バスよりかなり安いです。

自由席です。コンセントもありリクライニングも出来、座席の間隔が広くトイレもありかなり快適です。バスより移動時間が長いから利用者が少ないのでしょうか。

本日の夜ごはん。列車内に売りにきたトルコあるあるパンです。

なんと。列車はクシャダスまでは通っていないようです。チケットをよくよく見るとÇamlık駅というクシャダスの最寄り駅で降りることになっているようです。最寄りと言ってもGoogleMapを見ると車で30分はかかりそうです。
デニズリのチケット売り場の駅員は2名いて、英語が話せない方の男性の駅員からチケットを購入したら説明が全くありませんでした。Çamlık駅に到着したものの、無人駅だし誰も降りないし、タクシーの気配すらもなかったので、夜にあんな所で降りたら野宿確定。と思い、もう1つ先のセルチュク駅で降りました。

鉄道のセルチュク駅

もう20時。セルチュクまで乗るんだったらセルチュクにホテルを取れば良かったです。最安値でも5千円近くしますが。英語が話せる方の女性の駅員さんからチケットを購入してたらなぁと後悔です。

駅前でもう「エフェス遺跡」感満載。もうこれで行ったことにしましょうか。

ここからオトガルまで5分位歩き、ミニバスで列車の中で予約したホテルのあるクシャダスまで移動します。ちょうど目の前で出るところでついてました。30分以上乗って40TL。

La Bella Suit Otel(クシャダスのホテル)

ミニバスはオトガルに停車すると思っていたのでオトガルから徒歩15分位のところのホテルを予約したのですが、全然違う場所で降ろされましたww
これも旅あるあるでしょうか。今は楽しめない位、疲労困憊なのですが。

計画が狂いまくりで凄い急な坂を25分登って辿り着いたホテルです。

ドミがなかったのでビジネスホテルです。綺麗なベッドルームとリビングもあり2280円。
いや、もう22時で寝るだけですが。

クシャダスはエフェス遺跡への拠点の町。かなり坂を登ったので夜景が綺麗です。

明日は有名なエフェス遺跡に行くつもりでここまで来ましたが、明日の天気が雨なのと観光と移動疲れで急速に行く気を失ってきています。二日酔いの頭痛はやっと治まってきました。
おやすみなさい。

アンタルヤからパムッカレへ移動、トルコおやじのセクハラ洗礼を受ける(2023.12.4)

2023.12.4(月)
1トルコ・リラ≒5.1円

晴れている午前中に暖かかったアンカラ観光が出来ました。
チェックアウト時間の11時ちょうどにホステルを出て、アンカラからパムッカレへ向かいます。

アンカラからパムッカレへ移動

アンカラカードでトラムに乗っていつも通りオトガルでチケットを購入。200TL(1,050円)。ここに来るのと同じ4時間なのに料金が全然違うので距離と金額が比例しているわけではなさそうです。
11時半のバスにちょうど乗れました。

オトガルに入ると案内係の方に今回はこのバス会社に連れて行かれました。トルコはバス会社が多くて全部制覇するのは無理そうです。

そしてこの左の方が給仕係。このようにどのバスにも出発してすぐお茶やお菓子を配り、休憩の度に点呼を取って下さる方がいます。各町で途中下車したり乗車してくる方がいるので、ちゃんと予約表を見ながら取り残されている人がいないかチェックして下さるのです。(しかしその後、イスタンブールでこんなちゃんとした服装でない給仕係のバスに当たり、酷い目に合うことになるとはこの時は露知らず。)

このおっちゃんは愛想も良く親切で、もの欲しそうにしていたらお菓子を2つくれました。バス会社の印象は給仕係の人の印象が大きいです。

15時半、パムッカレ直通のバスはなく、一度デニズリで降りてミニバスに乗り換えないといけません。ミニバス乗り場が分からず1度外に出てタクシー乗り場まで行ってしまいましたが、地下でした。

めちゃめちゃ沢山のミニバスが停まっています。76番ホームと言われ乗ると、一瞬で満席になりパムッカレへ出発しました。ミニバスは24TL(120円)と破格の金額です。

パムッカレに到着

パムッカレの町に到着。ミニバスだったので自分が予約したホテルの近くで降ろしてもらいました。

パムッカレのホテル

えーっと。色々あり今回はホテル名は伏せておきます。パムッカレにはドミトリーがなく、他のシングルルームもいい評価のものが少なかったので奮発してシングル2800円のホテルを予約しました。

トルコはBooking.comと仲が悪く、トルコ国内のWi-FiからBooking.comで予約は出来ないのですが、楽天SIMやeSIM、もしくはVPNで他国のサーバを経由すれば予約出来ます。私はAirAloのeSIMを購入していたので予約出来ました。

到着したら、ホテルのマネージャーのマリオ(あだ名)に明日の気球ツアーやパラグライダーに熱心に勧誘されました。パラグライダーは5000円位だったので日本でやるより安くてお得かもしれません。
寒いので断りましたが。
マリオのいとこの受付の若い男性はその勧誘の仕方を嫌そうに見ていて、私をすぐに部屋に案内してくれました。

トルコで初めてのシングルです。
やっと一人になれます。部屋で思う存分荷物を広げ、着替えも出来、音を出したり夜中にいきなり起きたり出来ます。これだけメリットが多いのに何故私はこれまでドミにばかり宿泊していたのでしょうか。
今日はここで思う存分ゆっくりしたいです。

水回りも広く清潔です。暖房がエアコンでなくガスヒーターが良かったですがGoogleMapで評価★5の宿だけあります。

ホテルの夕食

19時。マリオにツアーに勧誘された後に「パムッカレは観光地だからレストランが凄く高いんだよ。うちで夕食を食べたらたったの250TLだよ。いとこが作るよ。」と言われ、立て続けにツアーを断ったので悪く思いOKしてしまいました。
決して「パムッカレはワインでも有名なんだ。地元のワインもあるよ。」と言われたからではありません。

てっきりホテルに宿泊している人たちと皆で夜ごはん(^^♪
と思っていたら、マリオと二人きりでワインを飲むはめになりました。なんと。
季節外れのパムッカレ、本日ここに宿泊している客は私だけだそう。

いとこさんが作ってくれた夕食。キョフテという肉団子はトルコの名物料理のようです。
バスターミナルでも作っているところを見たら、冷凍のものを鉄板で焼いていただけだったのですがこれは作ってくれたのでしょうか。
そして次の日、町をあるいてレストランのメニューを見たら100TL位のメニューがいっぱいあり、パムッカレのレストランが高いということはなかったです。250TL払ってしまいました。しばいたろか、マリオ。

マリオに連れまわされる

マリオと2人でワインを飲んでいたので当然お互いの身の上話に。私より10歳年下の未亡人だそうです。そしてお決まりの(?)口説き文句です。ああ、もっとマネージャーとの距離が遠いホテルにするんだった
そして食後に「俺の町を見せたいんだ。」と言われ、断ったものの「小さい町だからすぐ終わる。」と連れて行かれることに。

なぜか原付の後ろに乗せられ、マリオの友人がやっているホテルのバーに連れてこられました。
日本語のナンバープレートがあります。ここでも赤ワインをたんまり飲ませれました。

マリオにじゃれつく犬。
トルコ人男性って皆こんな感じの体形に、ヒゲで髪の毛の剃りこみ部分が薄く・・・いやチンチクリンの日本人が人のこと言うなですね。

バーを後にして、パムッカレの石灰棚のふもとにある池に連れて来られました。
ライトアップが幻想的です。

そしてマリオが「ゲコーっゲコーっ」と変な声を出すと・・・

向こうの島で眠っていたアヒルたちが目を覚まし、一斉に寄って来ました。

「いつも餌をあげているから、この声を出すと寄ってくるんだ。」と言うのですが、今は夜だし起こして可哀そうなんじゃ・・・餌も持ってないですし。
しかし幻想的で可愛い姿を見れました。

次はマリオの友人宅に連れて来られました。親友の家で本日は奥様の誕生日だそうです。
いや、それって迷惑じゃ・・・

かわいいお子様が3人いて騒ぎまくっていました。
私の姿まで描いてくれてありがとう。こちらの子供は0時を過ぎて起きているのは普通なんでしょうか。それで海外の人らは11時を過ぎても誰も起きてこないのでしょうか。

ふと時計を見ると0時を過ぎていました。ホテルでゆっくりしたかったのに、こんな時間に。
奥様、自分の誕生日に突然知らない人が家に来て迷惑だっただろうなぁ・・・しかも酔っ払い2名(;^ω^)

私が「帰ろう。」と促し原付でホテルに戻って来ました。
プールサイドでマリオに口説かれましたが「はいはい、おやすみ!」とかわして部屋に戻り、化粧をしたまますぐに寝てしまいました。またもワインを飲み過ぎです。
マリオが未亡人で寂しいのは同情しますが、もう男性とそういうの求めてないんですよね、海外でも国内でも。

明日は念願のパムッカレ石灰棚に登ります。

コンヤからアンタルヤへ移動、暖かいアンタルヤにはもっといたかった(2023.12.3~4)

2023.12.3(日)
1トルコ・リラ≒5.1円

おはようございます。コンヤを出発します。

同室のロシア人のおば様とはすっかり仲良くなり
「アンタルヤに行ったら絶対この魚のホルマリン漬け博物館に行ってね!近くにおもちゃ博物館もあるわ。とてもアメージングだから。」
と延々魚の標本の写真とセルフィーを見せられました。
全く興味ないですが覚えておきます。彼女は旦那さんがトルコ人でトルコ在住だそうです。

コンヤ→アンタルヤ

9時チェックアウト。帰りは来たのと逆の行き方です。
オトガル(長距離バスターミナル)行きのトラムのNoがGoogleMapでは全然違う番号で出てきますが、トルコ人は切符売り場のおっちゃんも通りすがりの人も、キョロキョロしていたらすぐに懇切丁寧に行き方を教えてくれます。トラムは9TL。
ホテルや観光レストラン以外ほとんど英語は通じませんが「オトガル!」と叫べばそこに行けてオトガルから様々な土地へ移動出来、ぼったくりもないのでトルコは旅の難易度はかなり低いです。

トラムでオトガルに到着。
10時発、アンタルヤ行きのバスは4時間で380TL(1,930円)でした。これまでよりちょっと高めです。

バス内で食べるいつものジュースと何層にも焼いた何かのパン。見た目的に甘いパイ系と思っていたら味のないネギ入りパンでちょっとがっかりでした。

14時、アンタルヤのオトガルに到着。

抜かりなく明日のパムッカレ行きのバスの時間と料金を聞きます。
トルコの長距離移動は、バス会社はたくさんあるし、だいたい1時間置きに頻発しているので聞くまでもないようです。

アンタルヤ、だいぶ南下してきたからかすごく暖かいです。ここにずっといたいです。
でも次の目的地、パムッカレが晴れなのが明後日だけなので、明日にはもうパムッカレに向かいます。
なのでここに1泊しかできないのです。

アンタルヤのバスターミナルから市内への移動

アンタルヤのバスターミナルから市内中心部へはトラムで行けるようです。バス停を出て左の方へ歩いて行くとこんな長い地下道が。

最後に辿りついた場所で「アンタルヤカード」の券売機があります。
料金体系がよく分かりませんがカード代とチャージ代合わせて40TL(200円)を支払ってカードを手に入れました。50TL札を入れるとお釣りが全部コインで返却されてきて、財布が重くなってしょうがありません。

ホテルの近くで無事降りれました。乗る時に地下だったので「地下鉄に乗った」と思ったのですが、すぐに地上に出てトラムでした。

かなりトラムが発達しているようです。

Be Bold Hostel(ホテル)

ほぼ観光が出来ないので、観光名所ど真ん中辺りにホテルを取ってみました。女性専用4人部屋、少しお高めの11.7€(1,864円)です。トルコのホテルや観光地は普通にユーロ€払いも出来ます。

新しくて綺麗、窓も大きく廊下にバスルームが2か所付いている他に各部屋にもバスルームがあります。
トルコ人のおば様と2人っきりで快適。お値段だけあり大満足です。

しかし半地下のキッチンは綺麗ですがパリピな若者たちが大騒ぎで本日の夜ご飯を作っています。
高めのドミにしたので民度が高い人しかいないと思ったのですが・・・海沿いはやはりパリピが集まるようです。

アンタルヤ散策

旧市街を歩いて・・・

海まで来ましたが、本日は曇りで写真映えしません。

ジューススタンドがいっぱいあったのでザクロジュースを小さいサイズ30TLで頼んでみました。
目の前でザクロを絞ってくれ、ビタミンをたっぷり摂取しているのが実感出来る程身体に染み渡る美味しさです。ウズベキスタンのバザールで飲んだペットボトル入りのやつはかなり水っぽかったのですが、こちらは濃縮された100%ザクロです。この後も見かける度に飲んでしまいました。

ロクムという砂糖とデンプンとナッツを混ぜて作るトルコの伝統的お菓子です。
棒状で何ヶ月も腐らないらしいです。試食させてもらいましたが、かなり美味しいです。
ウズベキスタンのハルヴァみたいなものかと思っていたのですが、断然こちらの方が美味しいです。さすがトルコって感じですね。見た目も美しいです。

海を眺めていたら夜になってしまいました。

イスラム教の国では珍しいクリスマスツリーです。キリスト教国のジョージアではかなり見掛けたのにトルコに入ってからはこれが初めて。アジア料理のお店なので何でもありなんでしょう。

Çıtır Balık(魚料理レストラン)

海が近いので、GoogleMapでかなり人気そうな魚のサンドイッチのお店に来てみました。

めちゃめちゃ並んでいますが回転率は速そうです。注文と会計を先にして、席が空いたら座るシステムです。

そしてサラダは食べ放題です。

それでこのお値段は安いですよね。どれが何の魚か分かりませんがGoogle翻訳で鯛を頼んでみます。

久々の野菜サラダなのでたっぷり取りました。おかわりも自由です。
トルコはお酒が置いてあるのは高級店だけなので泣く泣くいつもコーラです。
大変美味しかったですが、座席が狭い、騒がし過ぎで落ち着かなかったのでテイクアウトにして宿でビールと食せば良かったです。

アンタルヤはまだテラスに出れるぐらい暖かいのです。
なので、パリピ共が一晩中大音量で音楽をかけ、ゲラゲラ大騒ぎをしています。
さすがに夜中12時を過ぎると誰かが注意したようでやっと静かになりました。はぁ。


2023.12.4(月)
おはようございます。

パリピどもが夢の跡。

今日は午前中は晴れているようです。今のうちにアンタルヤを観光します。

ホステル目の前のハドリアスゲート
歴史的な凱旋門だと思うのですが野ざらしで普通に通ったり触れます。いいんでしょうか。

旧市街も昨日よりずっとかわいく感じ、歩いていて楽しいです。

狭いのであっと言う間にHidirlik Towerに来ました。

昨日も来た海辺です。あぁもっとここにいてカフェやレストランに入りたかった。

ホテルの近くまで戻って来ました。

Sehzade Korkut Mosque
観光地ではないようで、おっちゃんが床のど真ん中で大の字で寝ていました。
歩いているといつモスクに遭遇するか分からないので、常に頭に被るスカーフを持ち歩いていて良かったです。

さて、お昼になったのでチェックアウトをし、そろそろバスでパムッカレへ向かいます。

あ・・・コンヤの同じ宿のおば様が勧めてくれた、港のふもとにあった魚のホルマリン漬け博物館おもちゃ博物館に行くのをすっかり忘れていました。

コンヤ、メヴレヴィー教団のセマーダンスに魅せられて(2023.12.2)

2023.12.2(土)
1トルコ・リラ≒5.1円

クルクル回るセマーダンスの19時までコンヤの町を観光します。

激うまティリットのお店から西へ、西へ。誰も歩いていなくて不安な道ですが。

ここはお墓にある建物。タイルが綺麗ですね。中には入れません。

Panorama Konya Müzesi(パノラマ博物館)

ここが入場料たった10TLの博物館。コンヤは安いです。

目的の博物館の横にある建物も無料っぽかったので入ってみました。無料です、市民会館でしょうか?

パノラマ博物館に入ってみました。入口の男性は日本人だと言うと喜んでくれました。
さっきみたミニチュアのメヴラーナ博物館があります。
他の周囲もモスクだらけなのでが同じデザインばかり。

奥の建物は博物館になっていました。たいした物は展示していなく、2階へ上がります。ここがパノラマだったんですね。360度コンヤの風景と安っぽい造花が飾られています。

あれが魅惑のセマーダンスですよね。くるくる回って酩酊しているお兄さん。
それって酔ってるんじゃ・・・今夜見れるのが楽しみです。

Konya Archeological Museum(無料博物館)

歩いてホステルまで帰っているといくつも無料のミニ博物館があることに気付きました。入ってみます。入口のおじさまに16時半で閉まるから早く入れと言われました。トルコ語なのですがゼスチャーと雰囲気で意思疎通は出来ます。

棺?説明なし。

お、お前は大丈夫・・・?!ヒッタイトの強さの象徴のライオンなのでは・・・

ここも無料ですが改装中で入れないところも多かったです。

ホステルに戻って来ました。誰かチェックインしてくるかと思っていたのに私ひとりです。
孤独、孤独・・・。
ベッドの上の段から下の段に移りたいので、下の段は昨日のロシア人の忘れ物なのか汚いTシャツとタオルが忘れ物で置いてますが移動することにします。

セマー(宗教行為の踊り)見学

Mevlana Cultural Centerに19時に合わせてホステルを出ました。
いえ、ホステル前の駅からトラムに乗ったら、番号によって色んな方向に行くみたいで全然違うところへ行っていたので途中下車して走って向かっています。
GoogleMapで経路が出るのですがトラムに表示されている番号と全然一致していません。

Mevlana Cultural Centerに着きました。15分遅れです。
見学はちょっと前まで無料だったのに100TLです。

セマーとは
メヴレヴィー教団のスカートをはいた信者が音楽にあわせて、くるくると回転しながら踊る神との一体化を図る祈りの舞踊。しかしアタチュルク指導のトルコ革命により「脱イスラム政策」の一環として、霊廟は破却され教団は解散させられた。
その後伝統舞踊として復活し無形文化遺産に登録される。ここで踊る人は教団の人ではなく伝統舞踊を引き継ぐ人。

うわっっ(; ・`д・´)
入った瞬間に怪しいトランス的な雰囲気の音楽が生演奏。
そこに黒マントを来たおじさまたちがずっと弧を描いてゆっくりと足を引きずりながら歩いています。
こ、これは怪し過ぎる、悪魔の儀式ですか。

私が来るまでの15分もずっとこんな感じでおっさんが歩いているだけだったのでしょうか・・・
座席は3分の1位しか埋まっていません。

19時20分辺りから黒マントを脱ぎだし、ひとりひとり次々と回り出します。
おっさんが白いワンピースです。

そしてついにおっさん全員が両手を空に広げて旋回ダンス、セマーーーッ!!
全員が回ると凄い迫力です。これは絶対目が回ります。そりゃ目が回ってトランス状態になり宇宙と会話出来るというのも頷けます。

その後、次々踊る人が順番に減っていったりまた増えたりを繰り返すこと40分。
演奏も生演奏で迫力があります。
昼間、博物館で解説を読みましたが、このダンスを踊れるようになるまで先輩の食事の給仕をしたりといった修行を詰んで3年後にやっと踊ることを許されるんですよね。

セマー動画公開

音楽と一緒じゃないとこの怪しさは伝わらないと思い動画編集方法を勉強してアップしてみました。
どうでしょうか。

とても見ごたえのある45分でした。
これはかなり楽しかったです。もしかして気球よりも楽しかったかも・・・
私もあの不思議なダンスを踊る人たちの中に入ったら、神と会話出来るのでしょうか。

帰りは1方向のみなのでちゃんとトラムで帰れました。
コンヤ、急になんとなく来た町ですがたまたまセマーが見れる土曜日に重なってラッキーでした。

ホステルに戻るとオーストラリア人とフランス人が部屋にチェックインしてきていて「土曜日しかやっていないセマーを見て来た。」と言うと週に1度しかないのに見逃したと悔しがっておりました。
チェックアウトしたと思っていたロシア人のおばさまも戻ってきていて
「大変なの!!私の大事なTシャツとタオルが失くなって、ホテルの掃除の人に聞いても知らないって言うのよーーー絶対捨てたんだわっ( ;∀;)」
と慌てていらっしゃったので、ゴミと思って窓の横によけておいたのを「これかしら?」と教えてあげたら喜んでいました、私がよけたのは秘密です。

また女性4名に増えてほっとしました。やはりドミはこうでなくては。オーストラリア人の英語の速さにはついていけませんが。
明日はアンタルヤへ移動します。

アンカラからコンヤへ移動、メヴレヴィー教団の総本山へ。ティリットに舌鼓(2023.12.1~2)

2023.12.1(金)
1トルコ・リラ≒5.1円

アンカラからコンヤへ

今日パムッカレに行っても雨だし宿は高いし・・・なので3日後の晴れの日を狙って小刻みにパムッカレに移動します。
なんとなく地図を見て、人が集まってそうなコンヤという町へ。
全く未調査・未知の場所へいきなり行くことを決めました。

トルコのオトガル(バスターミナル)は入るといつも即行おっちゃんに捕まり、行先を聞かれ、バスチケットカウンターに連れていかれます。
最初はチップやコミッションを取られるのではないかとビビっていましたが、チケット代はどこも同じでした。あの人はオトガルに配置されている案内係なのでしょうか?それともただの親切なトルコ人なのか・・・

勝手に連れていかれたバス会社。意図せず毎回違うバスに乗ることになりました。200TL。

トルコのフルーツ缶ジュースにはまり、移動中は毎回これです。
右はバス内で配られるいつものフルーツケーキと紅茶。

3時間半でコンヤに到着。この距離だとだいぶ体が楽です。

コンヤのバスターミナルから市内への移動

バスターミナルから市内は離れていますが、トラムとやらで30分位で行けるようです。
左奥の小さい窓口に人がいて、そこでカードを購入。あんな狭いところに入ってストレスが溜まらないのでしょうか。しかし窓口のおっちゃんはびっくりする程親切です。
コンヤコードというものをくれました。40リラ(200円)で3回分のチャージ付きです。

市内方向に走っているトラムが来たので乗り込みます。

HOSTELİDA(ホテル)

本日の宿。コンヤにあるドミトリーはこの一軒だけなので、必然的に貧乏旅行の人はここになります。
1泊250リラ。

閑散期で他にもいっぱい部屋が余っていたのに、受付の不愛想な若い男性に女4人部屋に詰め込まれました。複数の部屋を掃除するのが嫌なんでしょうね・・・
しかし他の3人がロシア人、台湾人、ジョージア人で「はぁ~い♪みきぷ、私ユリア。また後でね~!」とても明るく私に挨拶してきます。ロシア人のおば様はお喋りが大好きなのか、グイグイずっと話し掛けてきます。このメンバーなら楽しいので詰め込まれて良かったかも・・・

İzmir Usulü Sütkuzu Kokoreç(ホルモン屋)

コンヤという町の名物は何か調べたら「ココレック」という羊の腸を炒めたサンドがあるらしいので、場所が近かったので行ってみます。

イスラム教の国に入ったので、地元民が入るようなこんな雰囲気のお店にはまずお酒は置いていません。今回もビールと一緒に飲食したいので持ち帰りです。
このおばさまに「飲み物は要らないの?」と聞かれ「要らない。」と言うと「ちっ!」っと残念そうにされました。強欲ですね。隣の店でビールを買うのですいません。

ココレック120TL(630円)。宿は共有スペースがないので非常階段前のバルコニーで食べました。
ソースがトマトやヨーグルトなど5種類付いてきました。6種類目はいつもの青唐辛子だったので返却しました。トルコ人は平気で青唐辛子をそのまま食べています。
ココレック、まあ美味しかったですが、この金額なら肉ケバブの方が良かったような・・・しょせん腸ですから。


2023.12.2(土)

今朝、8時半に起きたらもう宿の全員チェックアウトして居ませんでした。
貸し切りで嬉しいというより、寝ている間にひとりになってしまったのでめちゃめちゃ寂しいです。

晴れていていい感じ。
着いてから調べたのですがコンヤには有名な宗教の総本山があるらしいので行ってみます。

地下鉄でしょうか、これは?相変わらずトルコ語表記のみです。

全店宝石屋の宝石バザールが地下にありました。

メヴラーナ博物館

メヴラーナ博物館に到着しました。博物館と名が付いているものの、あの奥のエメラルドグリーンの塔が見えるモスクです。イスラム神秘主義のメヴレビー教団の総本山です。

入場は無料。60TLで日本語オーディオガイドまであります。誰も借りていないのでやめておきました。

建物の中は靴にビニールを被せて入るようです。

13世紀頃、イスラム神秘家メヴラーナは、旋回して宇宙を体感する旋舞セマーを修行とする、イスラム神秘主義のメヴレヴィー教団を設立したのがここコンヤらしいです。その方かその方に関係ある方のお墓。

何か意味のある経典でしょうか。ガイドがないと全然分かりません。

地元の人や中国人観光客でいっぱいでした。

外の建物も1つ1つ博物館になっているので入ってみます。

Google翻訳で解説を読むとたぶん修行中の部屋のようです。修行中の身なのに私のドミより全然いい部屋じゃないですか。

旋回ダンスの修行のようです。ネットで調べると土曜日の19時に市民ホールで行われ見学出来るようです。
男性がスカートを履いてクルクル回って宇宙を感じるダンス・・・凄く興味があるのでもう1泊して今夜見に行くことにします。

さてだいぶ時間を掛けて見終わりましたが・・・コンヤはこれがメインのようでもう終わってしまいました。

コンヤのバザール

夜まで時間潰し・・・あの汚い建物に入ってみましょう。

バザールでした。いつも通りの規模は小さいです。

MİTHAT TİRİT(レストラン)

朝から何も食べていなのでレストランへ。このお店、名物のティリットというメニューが美味しいでかなり有名なようです。

裏路地を入って辿り着きました。地下や外まである大きなお店なのに13時に行った時は満席だったので、近くのモスクで時間を潰してからきました。

ティリットとは、陶器の上にパンとヨーグルトを乗せ、羊肉と野菜を乗せて焼いた料理。ここにはこのメニューのみです。250TL(1250円)。

ヨーグルトにしみ込んだパンにほっかほかの羊肉!
こんなに食べれるかい、と最初思いましたが美味し過ぎてなんとペロリと平らげてしまいました。

コンヤ、好きになりそうです。
他にも沢山無料の博物館があるようなので今から回ります。

トルコ建国の父のアタテュルク廟へ。晴れのコジャテペモスクで警官に職質される(2023.12.1)

2023.12.1(金)
1トルコ・リラ≒5.1円

本日は昨日入れなかったアタテュルク廟のリベンジです。
同行者は昨日行ったらしく、アンカラには用無し。早朝のバスでパムッカレに向かうそうなのでここで一時お別れです。

アタテュルクの功績

ムスタファ・ケマル・アタテュルク(ケマルパシャ)は、トルコ共和国の初代大統領です。世界史の授業でも習うかなりかなり偉大なる人物です。

600年以上栄華を極め、広大な領土を占めていたオスマン帝国は徐々に腐敗政治などにより衰退。第一次世界大戦終焉時はセーヴル条約(不平等条約)により領土の殆どを失い崩壊寸前。そこをアタテュルクの軍が1922年イズミール奪還に成功したことをきっかけに、国土のほとんどを取り返すことに成功。新しい国家としてトルコ共和国を樹立しました。

世界史選択の人は知っていると思いますが凄い略してます。興味がある人は調べて下さいまし。
ここまでの軍での統率力もさることながら、この後の改革が革命的過ぎて凄いです。尊敬しまくります。
とにかくこの方がいなかったら今のトルコはないわけで、トルコ人が敬愛してやまず、あちこちに銅像があり、お札にもなり、写真が飾られています。なので亡くなられた後は「静かに眠れるように。」と10年の歳月を掛け、1953年にアタテュルク廟が完成したのです。

アタテュルク氏は数え切れない程の改革を行ったのですが、その中でも私が凄いなと思ったのは…

  • 婦人解放:一夫多妻制の禁止、男女平等、女性の選挙権と被選挙権確立
  • 文字改革:それまでのアラビア語表記の代りにアルファベット表記を採用。これにより識字率アップに貢献。
  • 西暦の導入:これまでのイスラーム暦では他国との公務や国際貿易に支障が出ると考え西暦へ移行。金曜が休日だったのも、土曜の午後と日曜に変更
  • 名字の導入:全国民が姓をもつことを義務(それまでは名前のみ)
  • 政教分離:カリフ制を廃止して政治と宗教を分離、憲法から「イスラム教」の表記を削除

これらは一部。こういった西洋文化に近づけた改革により、イスラム世界に属していたトルコは一気に近代国家へと発展したのです。
日本でこれだけの改革を行うと凄い反発が起こるのではないでしょうか。どれだけこの方が国民に信頼されていたかが伺えます。

アタテュルク廟

ネットで調べてみたら、昨日のNecatibey駅から行った南門は裏口でした。正門はこの地下鉄のAnadolu駅から徒歩5分位。

この日、金曜日はチケット売り場が休みなのか?ストライキなのか?チケット売り場の窓口が閉まっています。チケットが買えないと駅員に言うと、またも無料で乗せてもらえました。(全駅閉まったいたので、この日は全て無賃で乗せてもらう。)
地下鉄は9時に来たら少し混んでいます。

9時オープンで入場は無料。オープンに合わせてツアー客が押し寄せています。
セキュリティチェックの列がすごい混み具合。左に看板がありますがいつもトルコ語オンリーなので全然分かりません。「荷物なしの人はここを通れ」って意味のようです ここは手ぶらで来た方がいいかも。

スーツケースを持って来ても入れるんですね。しかし、この後凄いガタガタ道があるしやめた方がいいでしょう。ロッカーもなかったです。

ここから坂の頂上にあるアタテュルク廟まで距離があるのでミニバスで運んでくれると見たのですが・・・
1台目に聞いたバスは満席で乗せてくれなかったので、このバスにも聞いてみます。
これも満席だったので「立っていいから乗ってもいい~?」と聞くと運転手は最初「はっ?」て顔をしていましたが「Welcome,Welcome!」と乗せてくれました。

乗るとなぜか皆、私の方を見てクスクス笑っています。はて??
おばあちゃんが「横に座りな。」と優しく笑いながら席を詰めてくれました。「おい!ジャポンジャが乗ってきたぞ。」と運転手が笑いながら言ってます。

・・・なんてことでしょう。
どうやらこれはトルコ人観光客のバスだったようです。は、恥ずかしい・・・( ;∀;)

オープンの9時と同時に観光バスが到着してるので凄い人です。
恥ずかしくて穴があったら入りたかったですが、トルコ人は親切、陽気で楽しいです。

最初の建物。2つの建物の中にもアタトゥルクさんの写真、戦車などが展示されています。
外の警備の兵隊さんは見ていると瞬きすらしておらず、人形と見間違うかと。この右の青い人です。

ライオンの道と呼ばれる通路。
この道のタイルの目地がないので歩きにくいです。ハイヒールも無理じゃないでしょうか。

そして相変わらずのかわいいライオン。ヒッタイトの権力の象徴だったそうで。このライオンはねこ・・・強くなさそうですが。

到着しました。広すぎませんか、これ。すごい建築物です。

美しいデザインで圧巻です。アタトゥルク氏の改革に基づき、宗教的要素をなくすためにこのデザインになっているとか。

中にも入ってみます。

あれがアタテュルクさんのお墓。最先端の科学技術で亡くなられた当時のままの姿で保存されているそうです。

1時間に1度の頻度で衛兵交代式や献花が行われ「どけどけ。」と中を追い出されます。アタテュルクさんもこれでは煩くて眠れないのでは・・・

独立戦争博物館

分かりにくいですが周囲の回廊は広大な無料の博物館になっています。
この右端の入隅、ここからが入ります。同行者は昨日見つけられなかったそうです。

中は撮影禁止。アタテュルク氏の私物の他に数々の絵画。あと独立戦争の流れを地図やマネキンの展示で分かるようになっており、広さもありかなり見応えがあります。ここを行かないなんて勿体ない…

これがアタテュルクさんです。それはそれはイケメンでも有名だったそうですが、更に IQ 200ぐらいありそうな顔をしていらっしゃいます。

献花する人の列。尊敬されまくりです。
この後、兵隊交代式も見れました。

黙祷の音楽が流れると皆ピタリと停止して祈りを捧げ、ピクリとも動きません。
それが神聖過ぎて、何故か私もトルコの為に全人生を捧げたアタトゥルク氏に感動し、涙が出そうになりました。

こんな丘の上にこれだけの規模のお墓を建ててもらえるなんて、立派過ぎてインドのタージ・マハルを思い出しました。あっちは国王が勝手に建てた奥さんの墓ですが。

帰りは昨日来た南の門から出ました。

南門の最寄りの地下鉄はこのモスクがあるDemirtepe駅です。宿に戻ってチェックアウトします。

コジャペテモスク

宿をチェックアウトしてスーツケースを受け取り、一昨日曇りだったコジャペテモスクにもう一度行ってみます。

晴れているとなんて綺麗なんでしょう。

そして全身黒の服、ミニスーツケースでモスクの前に来るとあっという間に警官2名に取り囲まれました

警察手帳を見せながらパスポートの確認とスーツケースを開けるよう言われました。
で・す・よ・ね〜(´・ω・`)テロリストで爆弾を持っていると間違われますよね~
皆さんもスーツケースを持ってモスクに行くのはやめましょう。

スーツケースの中を見せたら解放されました。中に入ってみると…

凄い。2日前の曇りの日の美しさとは雲泥の差です。観光客が全くいない静けさもいいです。
ずっと見とれてしまいました。

ステンドグラスの建造物は、やはり晴れの日に来ないといけませんね。
あまりの静けさと居心地の良さに、今日が移動日じゃなかったらずっとここで座って過ごしていたかったです。

さて、最近雨や曇りの日が多くなってきたので天気を見ながら移動をしています。晴れの日を狙って観光した方が見える景色が美しくて満足度が高いです。
このまま同行者を追いかけてパムッカレに行きたかったですが、パムッカレは明日以降3日連続雨なので、それまで別の町に寄り道します。

今思い立って急に行き先を変えました。それも旅の醍醐味。
いまからコンヤという町に行きます。

カッパドキアから首都アンカラへ移動、アンカラ城とアナトリア文明博物館へ(2023.11.29~30)

2023.11.29(木)
1トルコ・リラ≒5.1円

カッパドキアは物価が高いので2泊だけして、首都のアンカラへ移動することにしました。
アンカラはよく「何もない通過するだけの街」と言われますが、せっかくのトルコの首都を覗いてみたいと思います。

カッパドキアのギョレメから首都アンカラへ移動

ギョレメからは3時間半の移動。8時、9時、10時…とバスは1時間おきに頻発、アンカラまでは450TLです。

ホテルをチェックアウトし、9時半にバス停に着くと一人旅の日本人が3名もいてびっくりです。昨晩もカップル2組と男性4人組とか見ました。ここは日本人に人気の観光地のようです。

今回もおがちゃんと移動。私たちと他の3名は皆行く場所はバラバラ。なのに同じ10時のバスです。
何故?思っていたら次の駅で来た方面行きの人々は乗り換えさせられました。トルコ語のアナウンスで「アンカラ」と言う地名が聞き取れたのでもしや・・・と用心していたのが幸いです。
チケット購入時に乗り換えの説明が全くなかったので、寝ていたら危うく「ここどこ?」となるところでした。

今回はMETORO社のバス。前回のKAMIL KOC社に比べるとシートピッチは狭いように感じます。

お菓子はこれのみ、飲み物はコーヒーか紅茶かのみでジュースの選択肢もありません。まあこのサービス要らないですが。汚いコンセントが付いていて横幅は広いです。

アンカラ到着

13時半、3時間半でアンカラのオトガル(バスターミナル)に到着です。

バスターミナルの2階から地下鉄に直結しています、便利。

地下鉄の改札はVISAタッチのマークがあるのですが、アンカラでは何故か電車もバスもカードが拒否され使えませんでした。同行者も同じくなので、ここの交通では日本のクレカは使えないのかも。

仕方ないので毎回窓口で切符を購入。窓口はコロンビアやジョージアみたいに混んでなくガラガラです。17ラリ(≒90円)とこれまでの都市よりお高め。

ホテル最寄りの駅に到着。

Deeps Hostel Ankara 2(ホテル)

駅から徒歩15分で到着。同行のおがちゃんは、駅から徒歩30分の広くて安い1軒家をエアビーで見つけてくれましたが、私はスーツケースを持って歩ける距離はこれがギリギリなのでこちらにしてもらいました。

なんでホテルの前の歩道にこんな物を置いているのでしょうか。歩道は私有地なのでしょうか。パリピが記念撮影しまくりです。トルコに道路交通法はないのでしょうか

今回もこの宿がツインで1部屋26TL、ドミトリーが14TLなのでおがちゃんとまたシングルシェアすることにしました。
ドミを覗いてみると、そちらも人はガラガラだしカーテンが付いていて快適そうでした。荷物を広げっぱなしにしておけるので個室の方が便利かな。

Beydağı Kebap(レストラン)

近所の地元民レストランに来てみました。トルコに入ってからどこもそうですが、オーナーを始め従業員の方々は全く英語が話せないですが凄く愛想が良くて親切です。メニューの金額はGoogleMapでアップされていた1年前のものより倍になっておりました。

とんでもない量のサラダとチキンケバブが来ました。バターライスとナンまであります。そして唐辛子は辛過ぎて悶絶しましたが大変おいしゅうございました。コーラも入れて140TL。

帰り道にコジャテペ モスクがあったので覗いてみます。

すごいシャンデリアの大きさ。観光地ではないのか、ひっそりとした雰囲気で荘厳です。
周囲のステンドグラスがとても綺麗なので晴れの日に来た方が美しく見えそうです。2日後にまた来たので、次回もっと写真をアップします。

移動で疲れましたし、天気が悪いので本日はホステルでゆっくりすることにします。
このホステルはWi-Fiスピードがこれまでの旅で1番ゴミカスで、夜はGoogleすらも見れなくなり諦めてすぐ寝ました。


2023.11.30(金)
本日も曇りです。

首都のアンカラは食費も宿も高めです。ホステルの地下のキッチンでご飯を炊いてふりかけをかけて食べることにします。

食事の用意をし出すと、ここで買われているにゃんこが必ず「くれくれ」圧力をかけながら近寄ってきます。

しかし私の携帯の紐にかかればこんなもんです。足まで使うのはやめてください。

アナトリア文明博物館

同行者は相変わらず部屋でずっと動画編集をしているのでひとりで観光です。
アナトリア文明博物館とやらがGoogleMapで「入場60TL」と見たので行ってみます。300円なんて久々に安い金額なので。

アンカラはGoogleMapでバスの経路が出るので便利です。

前述しましたが、バスの乗車もVISAタッチがマークはあるのに使えませんでした。動き出したバスの中で途方にくれた顔をしていると運転手が「もういいから座れ。」と後ろの座席を指差すので、お言葉に甘えてタダで乗させてもらい、度厚かましく目的地で降ります(*^^*)

博物館の最寄りのバス停で降り、市場の中を10分歩きます。

かなり坂を上って到着しました。

庭に歴史的な石像たちが野ざらしです。いっぱいあるせいか保存する気はなさそう。

チケット購入時、入口の看板にもデカデカと60TLと書いていたので安心んしてクレカを渡したら、なんと受け取ったチケットは280TL!看板にも右の端に小さく280と書いてあります。トルコ語表記のみなので全く気付かず罠にはまりました。60TLはトルコ人だけのようです。

チケットの入口で爽やかなスタッフのお兄さんに「何人?」と聞かれ「JAPAN」と答えたら「おー、そうか、そうか(*´艸`*)」と大変嬉しそうでした。それにはこんな意味があったんですね。

外国人には4倍以上の金額。知っていたら入らなかったんですが、この博物館。はぁ。

触れる距離にあるのでレプリカですよね。なんとか金額の元を取ろうと解説を読んでみたりしましたがそこまで広くもなく・・・元は取れましたでしょうか。

一応地下と真ん中のホールにもこんな石像が数々あります。犬?ねこ?くま??解説を読むとたぶんライオン・・・かわいいですが。

アンカラ城

歩いて行ける距離にアンカラ城があったので来てみました。ここは無料です。
(ここが入口だったのに気付かず通り過ぎる。)

数年まえまであの上にも登れたようなのですが、さすがに危ないので今は登れなくなっています。どなたか落ちられたのでしょうか。

アンカラの街を一望。これがトルコの首都なんですね。最大規模のイスタンブールじゃなくここのようです。オーストラリアの首都がシドニーでなくキャンベラみたいなもんでしょうか。

ガキンチョたちの遊び場と化しています。簡単に落ちそうで怖いです。

降りてきました。なんと正規の道はこんなおしゃれな道を通って登るんですね。気付かずパーキングの方から登ってしまい、野良犬二匹に追いかけられ無駄骨を折りました。
時間があればここでお茶でもしたかったです。

時刻は15時過ぎ。ここから地下鉄でアンカラで一番有名な観光地、アタテュルク廟へ行こうとしたのですがなんと。GoogleMapを起動させて気付きましたが、閉館時間が16時となっています。とても間に合いそうにありません。

バスはカードなし、タクシーアプリはトルコの電話番号がないと使えないので地下鉄で移動です。地下鉄でもKizilay駅で乗り換えがあったので迷いまくり。見兼ねた通りがかりの台湾人男性が、乗り換えホームへの行き方を教えてくれました。しかしそれでも私は辿り着けず、別の路線のアタテュルク廟の南門から遠い駅で下車。

その駅で台湾人男性と再会してしまい「なんで乗り換えホームを教えたのにこの駅で降りてるんだよ!」と笑いながら言われ気まずかったです。「いやーここからでもアタテュルク廟行けるからさー、はは。」と誤魔化しましたが、真髄の方向音痴を舐めてはいけません。

駅から20分歩いて到着した時には16時半。もちろん入れず。
せめて写真だけでも・・・と門からアタテュルク廟の写真を撮ったら、門にいた大きなライフル銃を持っている軍人にメタクソ怒られ撃たれるかと思いました。入場したら撮影可なのに、何故外から撮っちゃ駄目なのか意味不明。

Kizilay駅のショッピングモール

本日はアンカラ最後日。Kizilay駅に地下鉄の乗り換えが集中しており、ここが街の中心でしょうか。
ここのショッピングモールへ行ってみます。

入口でセキュリティチェックがあった割に恐ろしく廃墟。 2階より上はほとんどのテナントが閉店しています。他のショッピングモールもこんなものなのでしょうか。
車で行けるような郊外のショッピングモールじゃないとこうなるのかもしれません。

ぶらぶらしてレストランに入ろうとしたのですが、この辺りはどこも恐ろしく高いです。ファーストフード店でケバブサンドを130TLで購入し、ビールを買ってキッチンで飲食。トルコはイスラム教の国なのでビールを置いてあるお店が観光客向けの高級店のみ。なので今後もこのスタイルに定着。

そしてレンジでケバブを温めただけで、やはりこいつが恐ろしい勢いで狙ってきます。人間の食事をあげると塩分採り過ぎで体に悪いので少しだけあげましたが、ずっと「くれくれ」とせがまれたので大後悔。ケバブは高いだけあってお肉がめちゃめちゃ美味しかったです。たぶんラム肉でしょうか。

それにしても入れなかったアタテュルク廟が諦められません。トルコを建国した偉大なる人物アタテュルク氏のお墓。
明日朝9時オープンなので、それに合わせて行ってみることにします。

ギョレメ野外博物館へ、トルコの観光価格が高過ぎる(2023.11.28)

2023.11.28(水)
1トルコ・リラ≒5.1円

ギョレメ中心地→ギョレメ野外博物館までトレッキング

奇岩群で有名なはカッパドキアのギョレメ。
これはバスターミナルのATM群です。
本日はせっかく天気もいいので、もう一つ観光に行ってみます。

ここからミニバスで行ける所にも、カイマクルデリンクユといった地下都市があるようなのですが、びっくりする程トルコの観光価格が高いので、地下都市か野外博物館のどちらか1つだけに行くことにします。

吟味に吟味を重ね、歩いて行ける屋外博物館にしました。
ホテルから20〜30分歩きます。ずっと上り坂で軽いトレッキングコースです。
私以外に徒歩で観光地に向かう貧乏人は、ほぼいない感じです。皆さんツアーに参加されているのでしょうか。

Kılıçlar Vadisi

遺跡の名前がトルコ語で読めませんが、途中左手にこんな奇岩群が見えてきました。
歩くのがしんどいので行きませんでしたが、後で調べたら無料で入れるようです。

その目の前にある、怪しい魔除けのお守りと陶器のなる木々。
カッパドキアは陶器の産地で有名なので、陶器を作っている館があります。

photo by turkish air & travel

陶器の壺に入ったケバブ、テスティケバブはここカッパドキアが発祥の地だったんですね。1500円ぐらいするので食べなかったのですが、壺を眼の前で割って食べさせてくれるとのことで、食べておけば良かったです。

屋外博物館のバス停

観光バスがたくさん停車している駐車場に到着。
バスからダサい服の人たちがぞろぞろ降りてくると思ったら、同じ日本人でした。わお。
皆さん中年位の方たちです。人気あるんですね、ここ。

駐車場から博物館までの入り口が結構遠いです。しんどい。

この手すりのある道をずっと登って来ました。

ギョレメ野外博物館(Goreme Open Air Museum)

「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」は1985年にユネスコ世界遺産に登録されています。
アナトリア高原の火山活動によってできた奇岩群だそうです。
初期キリスト教の教会が岩の中にいくつもあり貴重な遺跡となっております。

入口に到着。 入場料480TL(2,550円)。高い、高過ぎる。
ミュージアムパスとやらは2000TLですか。9,000円って無理ゲー。

後日追記:後に行く、ヨーロッパの美術館や遺跡の入場料に比べたら全然安いのですが、ジョージアから入国したため

後日追記:後に行く、ヨーロッパの美術館や遺跡の入場料に比べたら全然安いのですが、物価の安いジョージアから入国したため、この時にはまだ気づいていません。

せっかくここまで来たので入ってみます。もうなかなかこんな所まで来れないですし。

博物館の敷地には、7つの教会、礼拝堂、食堂、集会所などがあるそうです。
8~9世紀の偶像崇拝禁止を掲げるイスラム教の圧迫を受けた際には、こうしたキリスト教の洞窟教会に隠れ、祈りがささげられていたのだとか。
なかでもこの野外博物館の教会は岩窟教会の中で最初に造られたそうです。

1つ1つ、入れる洞窟には入ってみます。かなり沢山あります。

これは大勢で食事した食堂。椅子とテーブルのようです。奥にはワインを潰す場所も。
お酒・・・飲みたいなぁ・・・

フレスコ画がある場所はスマホやフラッシュの光で壁画が損傷しないよう撮影禁止です。
なので写真には撮っていませんが、このような壁画が描かれています。そして損傷がかなり激しいです。
異教徒の人たち(侵攻されたイスラム教の人々)に見つけられ、傷つけられたのか、やたら目や顔を狙って傷がつけられています。中には顔に大きな×印も。
観光客がつけたような、お決まりの自分のイニシャルの跡もありますが。

なのでフレスコ画が掛かれた洞窟内には全て、落書き防止の見張りのスタッフがいるので、人件費としてこの高額料金も仕方ないかも知れません。

もう10個位は洞窟の中に入ったでしょうか。
そしてかなり急な階段を登って闇の教会とやらに来ました。非常にそそられるネーミングですが、ここだけ別料金。ぐぬう、まだ更に金を取るか。

パスしました。この後はスタート地点に戻る経路になっています。

後日追加・カランルク・キリセ(Karanlık Kilise)と呼ばれ、外からの光が入りづらいため、内部のフレスコ画が良好な状態で保存されています。
ジョージアから入ったため、入場料が凄く高く感じたのですが、ヨーロッパから帰国した今、ここも遠方の地下洞窟も、全然安いので入っておけば良かったです。参考になれば幸いです。

出口のお土産屋には日本度のガイドブックも。
ここまでブログに記載した知識は、ここで立ち読みしたものです。ふふふ、えへ。

出口を出て右側のここ。この最後の洞窟は無料で撮影も可能でした。

帰り道のわんこ。
本日は全部の洞窟に入ったので凄い運動になり、長時間過ごせました。満足です。

日が陰ってきたので、来た道を戻ります。

Peking Chinese Restaurant(レストラン)

夜ご飯はどうしてもお米が食べたくなり、中華料理屋へ。ギョレメでは日本食レストランは見当たりません。頑張れラーメン。

寒すぎるのでお粥が食べたくなり、160TLで頼んだのですが全く味がしません。ここのチャーハンは凄く美味しいとどこぞのYouTuberが申していたので、チャーハンにすれば良かったです。
選択をミスりました。
向かいのテーブルのおっちゃんも「このお粥、全く味がしないよ!」と支配人に文句を付けながら塩と胡椒を振り掛けまくってます。私も真似しました。お粥代800円返して。
しかし、アップルティー70TLはびっくりする位美味しかったです。
ターキッシュコーヒーは粉っぽいのでチャイの方がいいですね。

昨日よりとても冷えてきました。宿のぬるいシャワーが辛いです。
宿代を浮かすためにOさんと宿をシェアしてますが、彼は全く観光しないので(笑)別行動です。

明日は曇りで気球は飛ばないそうです。今朝は飛べてラッキーでした。
さて、明日は首都アンカラへ移動します。

カッパドキアのギョレメで気球ツアーに参加(2023.11.28)

2023.11.28(水)
1トルコ・リラ≒5.1円

さて本日はトルコ旅のハイライト、気球ツアーの日です。

朝6時起床。
寒い!季節外れのギョレメ、寒すぎます。

このホテル、広くて綺麗なんですがオイルヒーターの暖房の設定が低いまま、更にシャワーが非常にぬるいので寒いです。オーナーに言っても「セントラルヒーターからお湯が来るまで3分位かかるんだよ。」と言って取り合ってくれません。違う、そうじゃない。
さすがGoogleの口コミで「悪魔の館」と書かれるだけのことはあります。

カッパドキア気球ツアーに参加

朝6時半にツアー会社の人がホテルまで迎えに来てくれました。既に20名位乗っていて私たちが最後でした。最初の人は何時ピックアップだったんでしょうか、気の毒です。

気球ツアーを申し込んだのはこの会社のようです。オーナーの手先ではありませんでした。

ツアー書きに「朝食付き」とあったので楽しみにしていたのですが、中身は朝食でした。

これが「朝食」です。
3ヶ月位、外で放置していたようなパサパサのミニパンの中にチョコが入っておりました。お腹ぺこぺこです。

車は10分位走ってすぐ降ろされました。
私は自分のダウンジャケットの上におがちゃんから借りたユニクロダウンを着ていて、ダブルユニクロライトダウン状態なのですが、それでもめちゃくちゃ寒いです。

目の前で気球を膨らませ始めました。

https://yuru-solo-travel.com/wp-content/uploads/2023/12/kikyu.mp4

こんな風にバーナーの炎で気球に空気を送り込んでいます。凄い轟音と熱。中の空気を温めると浮くんですね。原理を習ったのは遥か昔なので忘れましたが。

周囲のツアーの気球も炎が灯ったり消えたり・・・チカチカしてとても綺麗です。
気球が垂直になったら、籠の中に乗り込めと指示されるのですが・・・8つのコンパートメントに分割された籠は1つの仕切りに3~4名入るようです。皆端っこの場所を取りたいので争奪戦となりました。

私はちゃんと係の人の指示に従って乗り込みましたが、端っこを確保できました。
このおじさまが操縦士です。皆の命を担っています。

あっと言う間に浮上してもうこんな景色。
怖いものかなと期待しておりましたが、籠が胸位の高さまであるので、恐怖感はありません。

景色幻想的な景色ですね。気球は全員に色んな景色が見えるよう、ゆっくり回転してくれます。

ここでやっと朝日が昇ってきました。しかし本当に凍えるような寒さです。夏がシーズンなんでしょうね。

ギョレメの地形と気球が朝日に照らされ、とても幻想的な風景です。自分が空を飛んでいるのがとても気持ちいいです。
「カッパドキアで気球ツアーに参加する。」これはバケットリストに入れてもいいのではないでしょうか。

季節外れなので気球の数は少ないですが、シーズン中だともっと凄い数の気球が飛んでいて圧巻の景色なんでしょうね。

気球は上下して、こんな地面すれすれまでも飛んでくれます。ギョレメの地形が間近で見れます。

1時間後、ずっと低空飛行しだして何もない砂漠に着陸。着陸時は外から数人が籠をジャンプして抑え込み、結構な衝撃でした。

最後はこの操縦士さんとツアーの皆で乾杯です。シャンパンかと期待しておりましが、ただの炭酸ぶどうジュースでした。まあ金額的に仕方ありません。90€でこれは大満足のツアーとなりました。

ギョレメの町を散歩

町に戻って来ました。昨日は曇っていましたが本日は快晴です。1時間だけ睡眠を取り、町を散歩してみます。

昨日は登っていない丘の方へ。ホテルが集中している場所です。

旧石器時代、紀元前8000年頃から石をくり抜いてここに住んでいたなんて、凄い文明ですね。
小さな穴が沢山見えるのは、そこで鳩を飼っていたそうです。

こんな感じの洞窟を改装した「洞窟ホテル」が沢山ありました。
予約サイトで内装の写真を見て「室内が窓が小さくて暗いからいいか。」とスルーしましたが、こんなに素敵なら、1泊位宿泊してみても良かったかも知れません。今の時期だと寒すぎてテラスに出れないのがもったいないですが。

「バケットリストを1つ達成した。」今日はそんな気持ちです。
天気に恵まれ、朝からとても充実しておりました。
しかしまだ時間があるので、午後からは野外博物館へ行ってみます。

トルコのトラブゾンからカッパドキアへバス14時間移動、ギョレメATMとSIM情報(2023.11.26~27)

1トルコ・リラ≒5.1円

トラブゾン→ギョレメ、深夜バス14時間の移動

トラブゾンのバスターミナルからカッパドキアの気球で有名なギョレメに移動します。

17時出発のKAMIL KOC社のバスに乗り込みます。ここが始発のようでガラガラ。なので2人席を独り占めできました。

トルコのバスでは毎回このようなお菓子やジュースが数時間置きに出てきます。トイレに行きたくなるので止めて欲しいんですが無料なのでついついい頂いてしまいます。

1時間おきくらいにバス停かレストランに停まります。お陰でトイレには困りませんがどこも有料なので行きたい時だけ行くことにします。
あのたこ焼きみたいな看板は何でしょうか。

このパンだったんですね、まるでbigたこ焼き。

夜23時に「休憩でここに45分停車する。」と言われました。運転手はトルコ語しか話してくれないので前に座っていた中国人カップルが訳してくれました。
食堂で並んでいるビュッフェ形式の料理がどれもすごく美味しそうです。まだファーストフードの「ギトギトチキン」しか食べてないので、トルコの美味しい料理とやらを食べてみることにします。

食堂のおっちゃんが料理をいくつか試食させてくれます。ジョージアにはないサービス精神。
とても美味しかった肉と野菜の炒め物と何かよくわからないカレー風味のスープを頼みました。(ひよこ豆のスープとギュヴェチ)
このセットで150TL(880円)。この時は高いっと思ったのですが、この後行く観光地のギョレメではこの金額ではピザパンしか頼めないことにこの時はまだ気づいていません。

14時間の深夜バスは、最初の7時間は空いていて2席の席で横になって寝ていたので楽でしたが、その後は満席になってしまい座って寝ることになりました。まぁしかし半分は寝れたのでそれほどしんどくもなく早朝を迎え、ギョレメに近づいてきました。そして雪が積もってます、寒い寒すぎる。

ギョレメ到着

早朝7時半。14時間以上かけてギョレメのバスターミナルに到着です。本当に町の中心です。

バスターミナル向かいにATMがずらっと並んだコーナーがあります。
どれも引き出し手数料が請求されるのですが、Ziraat BankがDCC手数料を拒否できるとネットで見たので、そこで下ろせるMAXの2000TLを下ろします。トイレに行きまくって10TLしか残っていなかったので助かりました。

トルコのお札はおもちゃのお金みたいな質感です。簡単に偽装できてしまいそうな・・・
インフレが激しいのに最大で200TLなんですね。財布がめちゃめちゃ重いです。

予約しているホテルに行ったら受付には誰もいなく、WhatAPPで連絡したら「地下に荷物を置いとけ。」と返事が来たので荷物を置いて顔を洗い歯を磨いて食事に出かけます。
この2階のガラス張りのレストランです、寒い。

このチキンサラダとチャイで200TL、1000円越えの観光地価格です。つい半年前のネットの記事からはすごく値上がりしており、1年以上前の記事だったらもう桁が違いすぎて訳が分からないことになります。トルコはインフレがものすごいスピードで進んでいるようです。

カッパドキアの岩窟群を散歩

観光に出かけてみます。GoogleMapを見て中心地から展望台の方へ10分程歩くと展望場がありますが、入ろうとすると左の岩からおっちゃんが出てきて、がめつく入場料10TLを取られます

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群はユネスコ世界遺産。
アナトリア高原の火山活動によって数百万年にわたる風と水による天然の風化・浸食作用によって形成されました類まれな奇岩群の中に、太古の昔から人々が住んでいたそうです。

ローマ時代や中世には、キリスト教がイスラム教の迫害から逃れるために作った教会や住居、修道院が多数残されています。「ギョレメ(Göreme)」とは、“見えない・見てはいけない”を意味する言葉だそうです。ギョロ目みたいな言葉なのに。

岩の中をくり抜いた住居がたくさんあります。洞窟住居、聞いただけでわくわくします。こんなところに住んでいたんですね。

冬は寒かったのではないでしょうか。私も今激寒なので。

寒いので降りましょうか。明日、この中を気球で飛べるかと思うととても嬉しいです。

下に降りてきたとたんに晴れてきました( ;∀;)もう。

カッパドキアのSIMカードと気球の値段を調査

町の中心にぎゅっと全てが凝縮したような小さな町です。
1軒だけSIMカード屋があり、値段を聞いたら最安値で1200TL、6100円です。こんな高いSIMカードはこれまで何ヶ国も渡り歩いてきて聞いたことがありません。高過ぎて買えないのでeSIMと楽天SIMで乗り切ることにします。

ホテルのオーナーからは食事中に「今すぐ明日の気球ツアーを申し込むなら一人90€でどうだ。」とメッセージがきていました。チェックインはさせてくれないのにゲンキンな奴です。オーナーのBooking.comの口コミはいいのですが、GoogleMapの口コミだとめちゃくちゃ悪いんですよね。
「どうかこの悪魔の館に近づかないでください!」とかあるので。

しかし半年前のネットの記事だと「200€越え」と見たのでこれは破格です。しかも明日の天気は晴れ。曇りの日だとキャンセルになり、次の日に予約が殺到するので曇りが続けば続く程、値上がりするシステムのようです。

旅行会社はいくつもあるので2軒聞いてみました。1軒は105€ユーロ、もう1件は100€でした。
旅行会社の人に「90€は安すぎるからギョレメでなく別の場所で飛ぶんじゃないか、別の場所だと気球が少なく綺麗じゃないよ、よく聞いてみて。」と言われたのでオーナーに飛ぶ場所を確認です。「In Gyoreme」とだけ返事が来たので、少し不安ながらも申し込むことにしました。申し込むと即「もうチェックイン出来るよ。」と返事が来ました。本当にゲンキンな奴です。

My Home Cappadocia House(ホテル)

10時半、チェックインしにホテルへ向かいます。中心地から15分ほど歩いたホテルを取りました。
カッパドキアは有名な観光地のためレストランもホテルもすごく高いです。1番安い評価最低のドミトリーで一人13€なので、同行のおがちゃんとシングルシェアした方が安いという話になり、2人で4人部屋23€を予約しました。

2人部屋はダブルベッドばかりだったので、この4人部屋。凄く広くて快適です。もうドミには戻れないかも・・・
おがちゃんは男性ですが、寡黙なイケメン。Youtuberでもないのに部屋の中でずっと旅の動画編集をしていてほとんど観光に出掛けません。そして全く話し掛けてこないので(笑)同室でも気が楽です。

昼以降も曇ってきたので明日の晴れの時に観光することにして、今日は14時間のバス移動で疲れたので部屋でゆっくりすることにします。とても寒くて歩ける気温ではないですし。

夜だけスーパーに晩御飯を買いに出かけました。

レストランが高過ぎるので、このカップヌードルとビールで今夜は切り抜けます。
靴下は150円と激安でショックです、ジョージアで900円で購入したので。ジョージアではそんな金額で購入する気は毛頭なく「3足買うと3つ目は50%オフ」と書かれたジョージア語が50%しか読めずに後でレシートを見て罠にハマっただけです。
トルコのインフレが凄いと聞いていたのでジョージア最終日に、歯磨き粉とコンディショナーを買ったのですが両方とも半額以下で売られていました。日用品はトルコの方が圧倒的に安いんですね。おがちゃんも同じことを思っていたようで、ジョージア最終日に同じものを購入していました、どんくさい2人組です。

明日の気球ツアーはどうなるんでしょうか。悪魔の館のオーナーが手配したツアーですから。
おやすみなさい。

ジョージアのバトゥミからトルコのトラブゾンへ。早朝のバスが来ない悲劇(2023.11.26)

2023.11.26(日)
1ジョージア・ラリ≒57円
1トルコ・リラ≒5.1円

本日はジョージアのバトゥミからトルコのカッパドキアまで一気に移動します。今回はアルメニアでも一緒だったおがちゃんとたまたま日程が重なったので一緒に移動します。
いい出会いがあり楽しくて、ジョージアにはトータル3週間以上もいてしまいました。

ジョージアのバトゥミからトルコのカッパドキアまでの移動経路

バトゥミからカッパドキア(ギョレメ)までは850km。東京~九州間位の距離です。ここをバスで移動なんてお尻が割れそうです。
一度トラブゾンという町で乗り換え、そこからギョレメまでは深夜バスで14時間です。
昨日バトゥミのバスターミナルで聞いたらバスは朝6時、13時15時の3本。
ネットの情報だとここのサルピという国境が大混雑で抜けるのに2時間掛かるらしいです。
トラブゾン→ギョレメ行きのバスは17時の1本だけなので、これに間に合わそうとしたら朝6時のバスのみになります。

バトゥミのバスステーション

なんてことでしょう。
起きたら5時30分。この旅で初めての寝坊です。昨日かなり観光して疲れているのに、ビールを飲んだのがいけなかったのでしょうか。
慌てておがちゃんに電話して「今から1人で行って下さい。タクシーで行けば間に合うと思います。」と告げました。20分もロビーで待たせてしまいました。

私も急いで5分で用意してホテルをチェックアウト。荷物はパッキング済だったのでノーメイクなら顔を洗い歯を磨くだけですぐです。Yandexタクシーを捕まえ、15分で私もバスターミナルに6時に到着。
なんとか間に合いそうです。

・・・

誰も居なくてワロタ

なんですかこれは。なんでバスターミナル無人なんですか。

昨日バスの時間を聞いたチケット屋も閉まっています。
私「明日の朝のバスに乗りたい。」って聞きましたよね?
夜の6時だったの?それとも日曜は運休なの?!なぜ教えてくれないの??

ジョージアはほぼ英語が通じないせいでしょうか。意味が分かりません。
おがちゃんとはここで無事合流できました、彼もここで途方に暮れていたようです。
しかし私が寝坊したこともバスが来ないことにも全く怒っておらず、なんて心の広い方なんでしょう。
そんなおがちゃんの心を察してか、ねこちゃんがまとわりつきます。まあ早朝ですごく寒いからなんですが。

ジョージアのバトゥミ→国境のサルピへ

ネットの情報でも半年前に朝6時のバスで移動した人を見たのですが、来ないものは来ないので仕方ありません。6時半過ぎにトビリシ行きのバスが来たので運転手に「トラブゾンに行きたい。」と聞くと「ローカルバスで国境まで行け。」と言われたのでその通りにします。
7時過ぎ、道路斜向かいのバス停から16番のバスに乗って国境のサルピに向かいます。ほぼ始発位のバスだと思うのですが満席状態です。

45分でサルピに到着。バスはVISAタッチで乗れ0.8ラリでした。変な形のイミグレです。

15分でジョージアのイミグレを抜け出国。
ここには安いトルコの免税品を買うジョージア人が詰めかけて、抜けるのに2時間以上かかるとネット情報で見たのですが、朝7時のせいなのか10分後ぐらいしか並びませんでした。
なぜか出国審査のお姉さんは私のパスポートを全ページチェックし、更に虫眼鏡でしげしげと拡大して確認していました。隣の列のおがちゃんはすんなり通過していたのになんなんでしょう。

ここからトルコのイミグレへ。すぐ目の前です。そして急に犬が多いです。
トルコ側のイミグレでは全く並びませんでした。
トビリシの宿で知り合ったマサさんは「イミグレが混むから嫌だ。」とトルコを止めて飛行機でギリシャに行かれましたが、ネット情報鵜呑みもいけませんね。

入国審査も終わりセキュリティゲートを抜けたいんですが・・・どいてください。

やっとどいてくれました。なぜイミグレの中にワンちゃんが居るんでしょう、初めて見ました。

トルコ人が寛容なのか、適当なのか。初めて来たトルコに胸が躍ります。

イミグレからの景色は江の島みたいです。

国境→トルコのトラブゾンへ

建物を出るとすぐに大型バスが見つかりました。トラブゾン行きです。
料金は250ラリか25リラ。ややこしいですね。トルコリラで払ったほうがお得そうです。
1時間後の8時に出発すると言います。時計を見ると時差でトルコはジョージアより1時間遅れのようです。両替屋を探して両替してきます。

両替をし、トイレを済ませ、朝食のミニパンとコーラを買いました。
あとでトラブゾンの街中で金額を見ると両方とも3分の1の値段で売られてました。国境あるあるです。パンはドイツのプレッツェルみたいな食感で美味しかったです。

8時(ジョージア時間9時)にほぼ満席で出発。トルコは時間に正確なようです。

気持ちのいい天気。進行方向に向かって右側の座席はずっと黒海を眺めていられます。

トラブゾンのバスターミナルに到着

12時、バスに乗ること4時間。ネット情報とは違う場所、だいぶ南に着きました。

新しい場所に新設したようで、このレンタカー屋の向かい。GoogleMapにもまだ名前が登録されていません。

すごいデザインのバスターミナルです。因みにトルコのバスステーションのトイレは全て有料(5~8TL)でした。

ザハ建築、再びって感じ?

建物の中に入るとさっそくトルコ人のおっちゃんに捕まり、行き先を聞かれます。
「ギョレメ」と言うと、必死にチケット窓口を探して案内してくれました。
初めてのトルコ、ボリボリにボラれるのかとビビりまくっていましたが、すごく人が親切です。

ここでカッパドキア(ギョレメ)行きのチケットを買います。このKAMIL KOC1社しかないとのことで680TLの言い値で。しかし639TL(3,400円)にまけてくれました。
窓口のヒジャブを被ったお姉さんも終始ニコニコ、めちゃくちゃ愛想がいいです。ずっと(アゼルを除いて)不愛想な国を渡り歩いてきたので落差にびっくりしました。ジョージア人やアルメニア人の店員の不愛想さにすっかり慣れてしまっていたのです。

17時のバスの出発まで4時間半あります。このバスターミナルは電源もあって綺麗なのでずっといれそうですが、荷物預り所があったので40TLで荷物を預けてトラブゾンの街を観光してみることにします。

Googleマップを見て町の中心へ歩いてみましたが…
かなり遠いようです。

ここがネットにあったトラブゾンのバス停。潰しちゃったんですね。

この辺りは車関係のお店が多いです。頑張れJAPAN OTO MARKET。

歩き疲れたのでバスに乗ってみます。トラブゾンはGoogleMapでバス経路が出て来ません。ネット情報を頼りにこの辺りから中心へ行けるようです。このマークがドラムシュ(ミニバス)、屋根のあるスペースが普通のバス乗り場のようです。

行き方が分からず人に聞きまくる旅は久々でわくわくです。やはりこっちのスタイルの方が旅をしている!という実感が沸きます。
ミニバスが来たので止め、運転手に街の中心の遺跡の写真を見せて行くか聞き、うなずいたので乗りました。トルコでも英語は全く通じないようです。こんなモスクの前で降ろされました。料金は14TL。これもネットの情報よりかなり値上がりしています。

モスクの前が魚市場。トラブゾンは海が目の前ですから。
た、食べたい、時間さえあれば食べた過ぎる。

朝食に食べたパン。雑な売り方です。国境で20TLで買ったのに、なんと本当は6TLだったなんて。

お腹が空いてきたのでファーストフードっぽいところに入ります。ギトギトチキンです。ネーミングセンス。

お店のおっちゃんがトルコ語のメニューを全部訳してくれ、凄く愛想よくされ、凄く照れ臭く、急に自分が特別な存在になったような気がしてきました。これが旧ソビエト連邦と旧オスマン帝国の差なんでしょうか。チーズケバブとジュースで105TL。

曇ってきました。17時までにバスターミナルに戻らないといけないので急ぎます。

ファティフ・ジャーミィ。ギリシャ正教会の建物がモスクとして使われています。

トラブゾン城壁に・・・

ザゴノス谷公園、時間がなくて通り過ぎるだけです。

Yeşiltepe Dolmuş Durağı

バスターミナルまでのミニバスが出ている場所まで来ました。楽天SIMがトルコに入ってから初めて使えるのでネット情報は見れます。

凄い数のバスでどれがどこ行きか全然分かりません。「オトガル!オトガル!!(バスターミナル)」と聞きまくり、やっとどのバスか判明しました。

満席になって出発。ちなみにこれは走行中の写真です。ドアは開けっ放しで走るようです、適当だなぁ。

16時半、無事オトガル(バスステーション)に戻って来ました。
私を乗せたミニバスは帰りもドアを開けっぱなしで出発して行きました。

さて。これから夜行バスで14時間の移動です(;^ω^)