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コソボのプリシュティナ観光、ヨーロッパで1番新しい国は何もないかも(Day429-430)

1€(ユーロ)≒171円
コソボ1日目、プリシュティナ1日目

14時45分。アテネのテッサロニキから国境を越えて一気にコソボの首都、プリシュティナまで来た。

コソボという国

コソボはヨーロッパで1番新しい国というので興味があって来た。
地図で見ると、中米のベリーズ同様、国境が点線。これは国境位置で揉めている証拠。

コソボは旧ユーゴスラビアの一部で、セルビアの自治州。コソボ紛争(1998-1999年)でセルビア軍の攻撃により大量の難民が発生。最終的にNATOが介入し空爆を行ったことでセルビア軍は撤退。その後コソボは2008年に一方的に独立を宣言するが、セルビアはコソボを独立国家として承認していない。国際社会も100以上の国がコソボを国家として認めているが、一部の国は認めていない。

なのでセルビア⇔コソボ間の移動はパスポートにスタンプ貰えなかったりとややこしいので、下の北マケドニアから入ってきたのだ。因みに日本はコソボを認めているのでここでは堂々としていい。

駅から歩いてすぐ、さっそくアルバニアの国旗。コソボの人口は95%がアルバニア人。
やっぱアルバニア人とセルビア人って歴史上、仲悪いよね。

バスターミナルから市内まで

暑い。バスターミナルからは全く影がなくて市内まで歩くのは無理。
10分位歩くと飛んでるフリーWi-Fiが捕まったので、経路を調べて最寄りのバス停から宿までバスで行くことにした。「4番か3番のバスに乗る」とGoogle先生は教えてくれたのだが、やってきた3番のバスに乗ると全然違う方向に走り出した。3番は3aなど色んな3番があるようだ。

焦っているとチケット回収のおっちゃんがやってくる。しまった、ATMでコソボの現金を下ろすのを忘れた!と焦る。
「ごめんユーロしか持ってないんだけど。」と言うと「は?0.5ユーロ」と言われた。
コソボってユーロだったのか。岐阜県と同じ大きさの国なのに。理由はモンテネグロと同じで1999年にドイツマルクを導入していたから。

Center House Hostel

バスを降り、またフリーWi-Fiが飛んでいるとこまで歩いてからバスに乗る。…時間の無駄だし今後はもうeSIM買おうかな。

ホステルはこのビルの最上階。プリシュティナでの宿はもうここしかないだろう。とにかく雰囲気が自宅のようなのだ。ヨーロッパで1番快適だったかも。GoogleMapの口コミも脅威の5.0。料金はヨーロッパでほぼ最安値の6.5€。

ホステルに着いて下のゲートのインターホンを鳴らすと、中にいた宿泊客が1階のセキュリティを解除してくれた。オーナーは出掛けているという。Wi-Fiを繋げてオーナーにBooking.com経由で連絡した。
靴を脱いで上がる自宅リビングかのような部屋が2つ。ずっと点いているエアコン。
バスルームはちょっと古かったけど洗濯機が無料で使える。

清潔なキッチン。器具もかなり揃っている。

男女共用ドミトリー。オーナーは若いご夫婦で別の場所に住んでいて朝と夕方に清掃にやって来る。
ドアを開けてくれたのは、ここが居心地良くて4泊しているぽっちゃり目の韓国人男性。
映像プロデューサーらしく日本の映画監督「濱口竜介」の話などをした。半年旅をしているがそろそろ資金が尽きるので韓国へ戻ると言う。1年半旅をしていると言うとびっくりしていた。

とにかく彼は人がいいのが雰囲気から全面に出ていた。新規のお客さんがホステルのチャイムを鳴らす度に不在のオーナーの代わりにゲートを開けてあげ、世話を焼いている。
「日本に行った時に少し日本語覚えたんだ。」とはにかみながら片言の日本語で話してくれる様子がかわいい。いいなあこういう人。しかしかなり年下なんだろうな。
後日キルギスの宿で一緒だった人が「それってこの人ですか?僕エジプトで友達になったんですけど。」と送ってくれた写真は彼だった。・・・世界って狭いなぁとつくづく思う。

Sarajeva Steak House(レストラン)

国境を2本越えたので疲れた。インスタで紹介されていた近所のステーキ屋へ行ってみる。

同じような旅をしている世界一周の人のインスタだったのだが、お店に入ってみたらかなり高級店っぽそうだ。一体いくら取られるんだろうと入ったことを後悔した。

メニューはかなり品数がありどれを頼んでいいかわからない。インスタに載っていた「キョフテ」を頼む。

ハンバーグ系のミンチ肉はあまり好きではなかったが、これはハーブの味付けにヨーグルトチーズソースでかなりパンチのきいた味で美味しかった。サラダ、ポテト、パンまで無料でついてくる。

恐る恐る会計をしてみたら、キョフテ4.5€、ビール2.5€だった。
目を疑った。昨日までギリシャにいて一皿13€とかだったから。こんな高級そうなお店でたったそれだけしか取らないの??連泊して他のメニューも食べたかったな。

The Sun – Thai Massage

ここのところずっと宿までスーツケースをゴロゴロ引きずっていたので全身が筋肉痛だ。
たまには贅沢もいいだろうとタイ式マッサージへ。モロッコのマラケッシュ以来か。
やってくれたタイ人の女の子は全く英語は通じなかったが凄くきつくほぐしてくれ気持ち良かった。
オイル全身マッサージ1時間で35€。日本と変わらないので物価の割に高い。

夜は韓国人の彼がかなりのムードーメーカーなので、彼を中心にオーナー夫婦と宿の人らが会話していた。本当に会話に入りたかったのだが、朝から国境越え、マッサージしてビール飲んでシャワーを浴びたら眠過ぎて先に寝てしまったので後悔。


次の日。プリシュティナを観光する。

モーニングセットが1€。ここに長くいたらお金を使わなくてすみそうだ。

アメリカが(NATO経由で)セルビアを爆撃したのでアメリカと仲がいい。

独立宣言モニュメント。

マザーテレサ教会。マザーテレサはインドの人ではなく、出身はこの辺りの地域らしい。明日から行く北マケドニアにも博物館がある。

中のステンドグラスにもマザーテレサの生涯が。

コソボ国立大学図書館。未来の要塞みたいでかっこいいな。

中はこんな感じ。たいして本は置いてなさそうなのが気になる。

廃墟になったセルビア正教会。まあここら辺に住んでいるのはほぼアルバニア人ですから。
ちょっとこの辺りの話題には触れない方がいいだろうな。

ところどころに意味不明な銅像があるのだが、いきなり道に置かれている彼は皆気になるようで、インスタでよくアップされていた。憂いのある表情が人を惹きつけるのだろうか。

コソボ博物館。なんと無料だ。

中には日本のと同じような埴輪が。遠く離れているのに同じようなものが出土してるなんて。

階段の踊り場にホッチキスの芯だけで造られたマザーテレサのタペストリーがあった。
笑っていれば幸せだよってことだろうか。

宿に戻ると韓国人の彼が「モンテネグロへ行く。」とチェックアウトするところだった。
いつも部屋にいてレセプションの人みたいだったので、いなくなるととたんに淋しい。
またどこかで会いたいな。

代わりにチェックインしてきたオランダ人のおじいちゃんが今度は私を気に掛け優しく接してくれた。

宿が居心地いいので長居したいところだが、プリシュティナの観光地は周りきってしまった。そう、期待して来た割にあまり見るべきものはない。
明日は昨日通り過ぎた北マケドニアに移動する。

ギリシャのテッサロニキでシーフード。北マケドニアを抜けて一気にコソボに移動(Day427-9)

1€(ユーロ)≒174円
ギリシャ5日目、アテネ3日目

今日はギリシャのアテネからテッサロニキへ、列車で移動する。

アテネから鉄道でテッサロニキへ

駅にあった鉄道時刻表。ギリシャ文字を見るとやはり宇宙人文字みたいに思うのは何故だろう。
窓口のお姉さんは愛想良かった。10時58分のチケットを購入する。43€(¥7,530)とかなり高い。

ブログとリアルタイムは10日位タイムラグがあるんだけど、今日のレートで見たら43€は¥6900。10日で600円以上の差額…1€が175円なんて1番高い時期にヨーロッパを旅していた自分の運の悪さを呪う。今は1€=160円。

10時58分の列車に乗る。凄い人。昨日チケットを買っておいて良かった。(ギリシャの国鉄のサイトでも買えるが。)あのホテルのいいところは鉄道駅から歩けることぐらいだろうか。
乗車率95%位。指定された席に座らず4人掛けテーブル席を陣取っていた若い女性らが、その席を予約していた家族と大喧嘩になっていた。

・・・列車は定刻通りに出発したが、走って45分でガゴンっという音と共に低速走行。
この何もない駅に2時間停車した。エンジントラブルらしい。エアコンも切れて暑い。ついてない。
朝7時発の電車にしておけば良かったか。

18時20分、テッサロニキ駅に到着。もちろん予定より2時間遅れ。バスの経路もあったんだろうか?私は見つけられなかった。朝7時の列車に乗っていたらここから15時発の北マケドニアのスコピエ行きのバスに乗れたかも知れないのだが、列車が少しでも遅れると乗れないのでテッサロニキに宿泊する計画にしている。

Googleで宿までの経路が出るので、ローカルバスに乗り込んで「チケット買いたいんだけど。」と運転手に告げる。

「あー。最新型のバスにはチケット販売機置いてないんだよね。」と言われた。キオスクで事前に買わないといけなかったか。
「どこで買えるの?」と聞くと「もういいよ、乗りなよ♪」と愛想よく無料で乗せてくれた。

RentRooms Thessaloniki(ホステル)

テッサロニキの最安値のホテルは予約でいっぱいで、3番目に安いホテルしか取れなかった。22€。アテネのホテルより千円以上高い。そのかわり女性専用ドミは6人部屋で、部屋の中にトイレ、シャワー、洗面が2台づつある。テラスに洗濯物も干せるし、住んでいるような人も一人いたが、まだ秩序が保たれていた。

夜ご飯を食べに行く。テッサロニキは遺跡がゴロゴロしておて、入場料も無料のとこがほとんどだ。明日観光しよう。

Ouzerie Lola(シーフードレストラン)

宿にキッチンがなかったので食べに行くしかない。口コミが良かった近所のシーフード レストランへ。

イカ焼きを頼んでみる。味付けがオリーブオイルと溶かしバターにハーブの味がついていて、ヨーロッパに入ってから食べたシーフードの中でダントツで美味しかった。
イカ9.5€、ビール4€。アテネで見たシーフードは16€前後したので、これを食べに来ただけでも価値はあったかもしれない。会計中に食後のアイスまでくれた。


次の日。
この日に北マケドニアへ移動したかったが、日曜日はバスがないので仕方なくもう1泊する。
同室のハンガリー人の女の子が「今日、飛行機でブダペストに戻るんだけど、荷物になるからシャンプーあげるわ。」とシャンプーをくれた。・・・私もいらんけどな。「ありがとう!嬉しい!」と言ってもらっておいた。あぁ日本人。

テッサロニキ観光

炎天下、頑張って徒歩で遺跡・教会を周る。結局テッサロニキの歴史に精通していないので何がなんだか分からず。

海辺の白い塔へ行ってみる。

クルーズも出来るようだ。

ビニール傘の変なオブジェ。暑さでボロボロになっていた。

アギオス・ディミトリオス聖堂

ここだけ特別に面白かった。ギリシャ最大の教会で世界遺産らしい。無料で入れるのだが、地下に行くと・・・

5世紀頃の広い公衆浴場の遺跡がある。公衆浴場で殉教した聖ディミトリオスを祭っているらしい。

ギリシャ最終日なのでギリシャ料理のムサカを食べる。9.5€。
ラザニアにナスとトマトが入っていて上にマッシュポテトが乗っている感じの想像通りの味。
結構飽きる。

夜はスペインでもよく売られていたタコの足を食べに近所の路上レストランへ。
12€もした割には味が全然なく美味しくなかった。昨日のイカ焼きお店に行けば良かったな。

宿にキッチンがないので仕方なくギリシャ最後だからいいかと外食しまくったが、出費が大きい。
昔から憧れていたギリシャだが、アテネは期待外れだった。
ここから南にあるリゾートの島々に行くとまたギリシャのイメージは変わるだろう。昔からサントリーニ島に行ってみたかったが今はその気持ちがそがれている。アテネからの飛行機代は思ったより安かったが、ひとりでリゾート地へ行っても淋しいだけかな・・・


次の日、今日こそ移動する。

ギリシャのテッサロニキから北マケドニアのスコピエへ

テッサロニキのバスターミナルへローカルバスで行く。鉄道駅の隣。
ローカルバスのバスチケットの買い方は分からないので、やはり無料で乗る。無賃乗車チェックのおばさまがたまに乗っていると聞くのだが、セルビアでもここでも(そしてこれ以降のブルガリアやルーマニアでも)会わなかった。

テッサロニキからスコピエ行きは、月曜日は8時半発、火曜日は15時半発、それ以降は交互にこのスケジュール、日曜日は休み。金額は30.9€と高い。

あらかじめFlixBusのチケットをネットで購入している。運転手にスマホのEチケットの画面を見せると「横の建物の中でパスポート見せてチケット印刷して貰って。」と言われた。
またモンテネグロのポドゴリツァみたいにチケット印刷代を取るのかよっ!と思ったが、窓口にチケットとパスポートを見せると、それらが印刷されたA4の紙を無料でくれた。国境を便宜よく越えられるよう手配してくれているようだ。ありがとう、ギリシャ!!そして見習え、モンテネグロ!

バスは満席なので予約しておいて良かった。

走ってすぐにギリシャと北マケドニアの国境到着。
シェンゲン協定国とそうでない国の国境なのでパスポートコントロールあり。
先程の印刷してくれた紙のお陰か、運転手が紙とパスポートを集めて両方のイミグレに行ってくれ、バスを全く降りずに国境を越えられた。

北マケドニアのスコピエからコソボのプリシュティナへ

12時。北マケドニアの首都、スコピエのバスステーションに到着。薄暗い。汚いし2階は廃墟なのか雰囲気は最悪だ。
今日はここから一気に隣の国コソボに移動したい。この上に鉄道駅があるので鉄道で行こうかと思ったが・・・

鉄道駅の入口が分からない。外からみたら上にあるのだが。

入口は中にあった。そして廃墟ですか。
中にホームレス男性が1人住んでいて、中に入る度にマケドニア語で何か声を掛けてくる。大丈夫なんだろうか、この国の鉄道。

チケット売り場に一応人はいたが・・・時刻表を見ても、今は国際線は走っていないか早朝にしかなさそうだ。

上に上がってみる。ホームには地元の人4人だけ。

鉄道は諦め、下のバスステーションの窓口でコソボのプリシュティナ行きのチケットを買った。
北マケドニアの通貨を持っていないのでカードが使えて助かった。550デナール(1,500円)。
12時半出発なので直ぐだ。バスは頻発してそう。

チケットが全く読めなかったが、建物出口に係員がいてチケットを見せると乗り場を教えてくれる。廃墟感たっぷりの駅の割に親切だ。

やってきたのはミニバスで乗り込む。荷物代やターミナル使用料は取られなかった。取られる最悪の国はボスニアのセルビア居住区、セルビア、モンテネグロ。中米ではどこも取られたけど。
そして運転手はチケットすら確認しなかった。まあこの規模のバスでチケットなしで乗る人もいないだろう。

チケットに座席番号は書いてあるが皆好きな場所に座っている。いつも通り、進行方向と日差しが当たる位置を計算して日陰になる席を確保した。

北マケドニアとコソボの国境ではバスを降りてイミグレに行かないといけなかった。北マケドニア側ではパスポートを見せるとイミグレのお兄さんは「ジャパン?」と笑顔になり一瞬でパスポートを返してくれた。北マケドニアと日本は仲がいいのだろうか。

コソボのプリシュティナ駅

コソボのプリシュティナ駅に到着。人は少ないが、北マケドニアのバスステーションよりは明るい。
鉄道駅は併設されていなかったので鉄道で来ていたらどこに到着していたのだろうか。

アテネでは日本からAmazonで購入して持って来ていた3のSIMカードが使えたが、北マケドニアとコソボでは案の定繋がらない。バスターミナルにフリーWi-Fi位飛んでいるだろうと期待していたのだが、ここにはWi-Fiはなかった。何この未開の地。

仕方ない。宿まで徒歩40分位あると思うが、歩いて行って途中でフリーWi-Fiが捕まえられたら、そこからバスで行くことにする。