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日帰りでブルーアイへ行く。ジロカストラからメテオラのあるカランバカへ移動(Day422-3)

1€(ユーロ)≒174円、1アルバニアレク≒1.75
アルバニア7日目、ジロカストラ3日目

今日はジロカストラから日帰りでブルーアイという水の綺麗な景勝地へ泳ぎに行く。

7時に起床。服の下に水着を着こみ、バスターミナルへ向かう。途中のパン屋でパンを購入。

ブルーアイへ行く

8時出発のサランダ行きのミニバスに乗る。400レク(700円)。

乗ってるのは地元の人がほとんどで満席になった。
バスの中で購入したパンを食べたかったが、隣に座ったベルリン在住のドイツ人のおば様にずっと話し掛けられ食べれなかった。

アルバニアのテスに行きたかったが宿代が高くて断念したと言うと「あれ?ゲストハウスは安かったわよ?たったの40€。」と言う。その40€が日本円だと×175円になって高いねん!!・・・とは言えず「そうなんだ。」と貧乏人じゃないふりをしておいた。
今は息子と二人旅をしていて冬は娘と日本の北海道に来て温泉とスキーをすると言う。息子は20代後半位なのに仲が良くて羨ましい。うちの兄ってこんなことしないし笑。

ブルーアイのバス停

1時間弱で到着。帰りはここを12時半~13時にバスが通る。

降りたのは私たちとドイツ人親子だけだった。ぼーっとしていたら乗り過ごすとこだった。
ブルーアイの入場料50レクを払い、橋をずっと進む。
日陰のない道で暑い、そして周囲の水が停留しているのか臭い・・・藻臭い。汚れているし本当にブルーアイなんてあるのだろうか?。

ブルーアイへ行く橋。そして到着すると・・・

ブルーアイ遊泳禁止

遊泳禁止になっていた。ショック。看板は新しいので、おそらく最近遊泳禁止になったのだろう。
私の他にも水着でそのまんま来ていてショックを受けている人多数。

ここまで歩いてきただけでも、服が全身びしょびしょになるぐらい汗をかいていた。本当に泳ぎたい。
でも誰も泳いでいないので泳げない。
靴を脱いで看板の手前の水たまりに足だけつけた。水はかなり深い所から湧き出ているのか、物凄く冷たい。恐らく冷たすぎて泳ぐのは数秒が限界かと思われる。

遊泳禁止なので水が濁ってなくて美しい。

しかし泳ぎたいので恨めしく眺めた。

左の方のトレッキングコースへ皆が向かうので、私もついて行くことにした。
Yさんはしんどいので行かないと言うので、バス停に12時半に待ち合わせをする。

みんな泳ぐ気満々で水着でやって来ているので、こんな姿でトレッキングしている。トゲトゲに刺さってめちゃくちゃ痛そう。笑いをこらえながらあとを続く。

大勢人がいたのに、なぜか途中から私しかいなくなった。道を間違えているのか?どんどん先に行かれたのか?
GoogleのGPSが繋がるので大丈夫と言い聞かせながら湖の周りを歩く。

最後はバスで通って来た大通りに出た。途中で道を間違えたのかな?私しか歩いていない。
ここからバス停まで何も影がない中15分歩く。車は通るがウズベキスタンやイランのように「乗って行く?」なんて誰も声を掛けてくれない。イスラム教とキリスト教の違いかな・・・

結局トレッキング開始から1時間以上かけて元のバス停に戻り、Yさんと合流出来た。

Yさんが元の道を戻っていると、このブルーアイの入口にあるレストランの奥だと遊泳禁止にも関わらずこっそり何人も泳いでいたので少し水に浸かったらしい。羨ましい。

13時にやって来たバスに乗り込みジロカストラへ戻る。

Trigona Hostel

ジロカストラで延泊することになったので、近くの別のホテルを取った。
こっちの方がキッチンも共有スペースも広く、水回りも複数あるのでかなり快適だった。

だがベラトの宿にいたオーストリア人男性が同じ部屋にチェックインしていて昼の14時だというのに寝ている。
チェックイン時にレセプションの人に説明を受けているだけなのに「うるさい」「ドア閉めろ」などと注意してくる。・・・うーんフィリピン人男性が文句いうのもうなずける。スーツケースを開けただけで、カーテンを開けてこっちを睨んでくるので心休まらなかった。3回やられた。
そんなに神経質なら個室取れよ。

彼は同い年位かと思われるが、1日10€以内に収まるように計算して生活しているらしい。ここまで来る朝8時のバスも他の全員が1,400レク払っているのに、彼だけ「(14時発のバス代と同じ)1,000しか払わない。」と言って1,000レクしか払わず運転手と大モメしたそうだ。

また、夜ご飯をYさんとシェア。

明日アテネに行くので、アルバニアの現金をパンやコーラなど買って使い切る。
旧市街を歩いていると、ベラトの宿で最後に入ってきた日本人女の子のOさんにも偶然会ったので一緒にアイスを食べた。
アテネよりかなり安く食べられるのでここでピスタチオアイスを食べておいて良かった。

宿にテラスがあったので、そこからジロカストロ城のライトアップを眺める。
ジロカストラ、ベラトよりさらに南だから暑かったけど、綺麗な石造りの街だった。

明日はアテネのメテオラがあるカランバカに行く。


次の日。

アルバニアのジロカストラからアテネのカランバカへ

5時50分のカランバカ行きの(本当はイオニアナまでだけど)バスに乗るべく4時半起床。神経質じじいに文句を言われないよう、荷物は全部部屋の外に出してから荷造りする。

朝5時過ぎでも明るい。夏のヨーロッパは日が長いのはいいが、宿代が高いのがネックだな。

宿に来るまでも苦労したこのガタガタ道をスーツケースを引き摺りながら降りる。同じ50代のYさんももちろんスーツケースだ。下りなので登りよりだいぶ楽だったが道を間違えかなり遠回りした。

Dhropoli Toursの前から出発する5時50分のバスに乗り込む。ツアー会社の人らはちゃんと出勤してきていて英語が話せる人がいたため念のため「これイオアニアまでしか行かないんだよね?」と聞くと「そうだよ。イオアニアで15時発のバスチケット買ってね。」と言われた。待ち時間長いなぁ。

8時。アルバニアとアテネの国境到着。
アルバニアは違うけどアテネはシェンゲン協定国のため両方の国で一度全員降りてパスポートコントロール。

アテネのイオアニア到着

10時。イオアニアのバスターミナルに到着。窓口で15時発のカラバンカ行きのバスチケットを買う。ネットで見たのはは12€だったが14€に値上がりしていた。
出発までまだ5時間ある。バスターミナルにはロッカーがあったのでそこに荷物を預けてイオアニア観光をしてもいいが・・・

あまりの暑さに外を歩く気になれない。しばらくバスターミナルのベンチに座ってYさんとメテオラ観光について調べごとをしていたが、あまりのフリーWi-Fiの遅さにイライラし、近くのカフェに移動することにした。

カフェラテを飲みながらソファ席で4時間居座る。本当に一歩も歩きたくない位ギリシャは暑いのだ。

15時。カランバカ行きのバスに乗り込む。ほぼ満席だった。

17時。2時間でカランバカに到着。降りる人が少なかったのでまたあやうく乗り過ごすところだった。
到着していきなりこの景色。凄い。明日行くメテオラに期待が膨らむ。

The Holy Rock Hostel

10分程歩いて宿に到着。

受付の若い女の子はもの凄く感じが良く、聞くとマレーシア人でボランティアで宿のレセプション業務をするからタダで宿泊させてくれとオーナーに頼み込むスタイルで世界中を旅しているらしい。
「南アメリカはやっぱペルーが最高だよね~」とお互いの旅について話が盛り上がった。マレーシア人は英語ベラベラだから、ここのオーナーも南アメリカのオーナーも自分より安心して宿を任せられるだろうな。彼女は夜中も起きていたからレセプション業務も楽ではないだろうけど・・・羨ましい。

部屋は床置きエアコンも扇風機もあり。2日間ほぼYさんと二人きりだったから快適だった。

キッチンも広くてコンロが2か所あるので使いやすい。これまでの経験ではコンロよりシンクが2か所ある方が複数人では使い易かったけど。まあキッチンが全くない宿もあるのでこれで十分。

メテオラのツアー

明日はメテオラ観光。

Yさんは暑いからツアーで行きたいと言うので現地のツアー会社で金額を聞いてみたが高額なプライベートツアーしかやっていないと言われた。
大型ツアーバスに申し込むならネットのGetYourGuideTripドットコムのサイトから6,000円弱のツアーに申し込める。

カランバカのこの暑さ・・・
自分の体力でメテオラ修道院を周れるかかなり悩んだが、ツアーで行くと人の多さで風情がなくてモロッコでうんざりしていた。私は自力で現地のローカルバス2€で行くことにした。

アテネまでのチケットを買いにカランバカの鉄道駅へ

カランバカからアテネまではバスか鉄道で行けるが、できれば鉄道の方がロマンがあるので鉄道に乗りたい。ネットでは列車が夜便1本しかないと見たので明日のチケットを買いに鉄道駅まで来てみた。

宿から10分~15分歩く。廃墟??これは昔使われていた駅舎。

こっちの落書きだらけの隣の建物だった。

それでも列車が通る気配はない。廃線になったかと思ったが、駅舎を覗くとアテネ行きの列車の時刻表が貼ってあった。営業が18時までで今10分過ぎているので閉まっているようだ。

1日4本ある。
途中にあったバスターミナルでアテネ行きのバスの時間を聞いたら朝の8時半出発で32€。明日もう一度ここに来て32€より安かったら鉄道で行こう。

帰り道のスーパーでYさんと買い物。

サラダオイルかと見間違うが、ワインがたったの2€なので2人で半分こすることにした。
私の希望に合わせてくれてロゼ。めちゃくちゃ美味しい。

夜食にパスタを作ってアテネビールと共に談笑。半分Yさんにあげた。
自炊はパスタが断然簡単で安上がりだ。この旅でパスタのレパートリーが増えた。

明日は体力が不安だがメテオラ観光。
世界遺産検定で興味を持った、岩の上の修道院を訪問する。

ベラトから石の街ジロカストラへ移動。ギリシャのメテオラまでのバスチケット購入(Day420-1)

1€(ユーロ)≒174円、1アルバニアレク≒1.75
アルバニア5日目、ベラト3日目

今日はベラトから石の街ジロカストラへ向かう。

宿のいびき問題

昨晩は新しく来たフィリピン人のぽっちゃり男性の大イビキでなかなか寝れなかった。
1年以上ドミトリーに宿泊しているが、聞いたことのない地獄の地響きかと思うような大音量だった。脳梗塞か何かかと心配なのと、寝れないので何度起こそうか思ったことか。

起きるとがその彼が愚痴を言ってきた。
『夜中にもう一人のオーストリア人のおっちゃんに「いびきがうるさい」と2回起こされて不快だったが、彼もいびきをかいていた!』
いや・・・彼もかいていたけど、あなたの方が録音して聞かせようかと思った位大いびきでしたよ、なんてとても言えない。
「はは、そうだねー」と濁してその場を逃げる。彼はその後起きてきた他の女性たちにも次々に同じ愚痴をこぼしていた。
・・・こんなに恨まれるなら起こさなくて良かった。本人に言えばいいのにかっこ悪いなぁ。彼は1日目はナルト、2日目はドラゴンボールのTシャツをぴちぴち状態で着ていたので、夜になるまではまだ好感を持っていたのだが。

ベラトのバスターミナル

Yさんがバスターミナルに貼っていた時刻表を写真に撮ってくれていて「ジロカストラ行きは12時半だよ。」と言うので12時にバスターミナルにやってきた。行きはここで降ろされなかったから初めて来た。

写真の時刻表、古くて怪しいと思っていたら案の定、ジロカストラが終点のバスは14時の1日1本だけだった。1,000レク
後で会った人に聞くと8時のサランダ行きのバスに乗ってもジロカストラに停車するらしい。だがそのバスに乗るとジロカストラで降りようがサランダで降りようが、全員サランダ行きと同じ1,400レク取られる。14時のバスに乗るのがいいだろう。

あと1時間半もあるので、建物の中に入ってみる。奥に潰れたような誰もいない食堂があり「閉店しちゃったか~」と看板のメニューを眺めていたら奥から店主が出て来てメニューを渡してくれた。

wi-fiもあるので快適だ。牛とタマネギのスープはとても美味しかった。パンも入れて850円位。
私が食事をし出すと他の外国人たちも次々入って来た。閉店したと思っていたのに営業していることに気付いたのだろう。次の日ここに来たYさんもやはり閉店した店と思って入らなかったそう。

ベラトからジロカストラまでバス移動

2時のバスに乗り込む。エアコンがんがんだし、シートも運転手も見たことあるなぁと思ったらバスの時計が7分進んでいる。これはティラナからベラトまで乗って来たミニバンと運転手だ。同じ経路ばかり運転してるんじゃないんだな。飽きるからだろうか。

目の前の座席のおじいちゃんが、語学学習アプリで日本語の勉強をしていてびっくりした。声をかけたいとこだが、厚かましいかなと思いやめておいた。

これまで同様やはり絶景だったが、久々の雨。晴れているところと雨のところがあり、虹が出来ていた。

Hotel Cico

ジロカストラのバスステーションに到着。
Googleで宿まで徒歩20分となっていたのでいつも通り歩くことに。しかし、バスのメンバーは私以外は皆タクシーに乗り込むので不思議だったが、理由がすぐわかった。

コンクリートで舗装された道路を5分位歩くとガタガタの石畳の道に変わった。そしてかなり急な上り坂。ここをスーツケースに登るのはかなりキツイ。暑い日差しが照りつける中、スーツケースの車輪が壊れないようにゆっくり慎重に上る。途中スーツケースを持ち上げたりしながら進んだ。

はぁはぁ言いながら登っていると、皆見てくるし、向かいから来た車に「タクシー乗った方がいいよ。」と言われる。そんなこと言うならUターンして乗せてくれよイラン人たちみたいに、と思う。タクシーは通るが全部客が乗っているのだ。ここまで歩いてタクシーのいる駅まで戻るのも嫌だった。

宿は清潔だが凄い狭さ。1泊11€。
これらのベッドをどうやってドアから入れたのか不思議だ。中で組み立てたにしてもスペースがなさすぎる。どの通路も人1人がやっと通れる分しかなく荷物は全く広げられない。2段ベッドの上の段しか空いていなかったが、カーテンがついていてプライベート感は良かった。

キッチン付きとネットには書いていたが、横がオーナー家族のベッド・・・・笑
とてもじゃないが使いにくかった。たまに昼寝してる時は扉閉まってるし。
限られたスペースでどうやったら最大限に客を呼べるか考えられた宿だろう。
共有部分もあるが、家族でアイロンがけをしてたりする。若い息子さんも手伝っていてとても感じのいいご夫婦なのでその雰囲気を味わいたいなら、ここもいいかも知れない。

ジロカストラ散策

宿にたどり着くだけであの坂道で疲労困憊しているが、ジロカストラの旧市街を散策する。宿からはすぐ。

ここもベラト同様、紀元前4世紀から続くオスマン帝国時代からの世界遺産に登録されている古い街だ。
やはり窓がたくさんあるオスマン形式の建物が多い。

ティラナのバンクスアートのようなトンネルを見つけた。

何があるのだろうと、他の人の後をつけて奥を抜けていくと絶景だった。
ベラトよりこっちの方が絶景ではなかろうか。

ぐるっとジロカストラ城の周囲を歩いて景色を楽しむ。城は19時に閉まるので明日ゆっくり回ることにした。

北の方の住宅街ドゥナヴァト地区へ行くとレストランの人たちにかなり声を掛けられる。

旧市街の市民広場で何かのイベント。この街、皆楽しそうなのがいいな。

中心地のレストランはどこも観光地価格だったので、宿のすぐ近くのレストランに入る。

この地方名物のチフチ(ハーブの入ったライスボール)を食べる。出てくるのはかなり遅かったが出来立てのほかほかで美味しかった。ビールと合わせて600レク(1,000円)。メニューの中ではこれが1番安い。


次の日。

旧市街に大きなスーパーがないのでバスターミナルまで歩いて行く。途中の大型スーパーで食料やビールを買い込んだが、クレカは1,000レク以上買わないと使えないと言われた。ベラトでは500以上からだったけど。「現金持ってない。」と言うと不機嫌そうにカードを切らせてくれた。

アテネのカラバンカ行きのバスチケット、直行便と乗り換え便

バスターミナルでアテネのメテオラがあるカラバンカ行きのバスチケットが売っていないか聞く。
ターミナルから出て左に曲がった「LICO&KOSTA」というツアー会社で売っていると言う。そこに行ってみたが、朝と夕方しかオープンしておらず閉まっていた。昼寝してるのかな・・・

仕方ないので宿に戻る途中にあるツアー会社「Dhropoli Tours」を見つけて訪問。
英語が全く話せない感じのいいおじいちゃんがいて「アテネのカラバンカに行きたい。」と言うと壁に貼ってある紙をにこにこしながら指差す。

この建物の前からロアニアナ行きのバスに朝5時50分に乗ってたったの8€。安い。おじいちゃんが電話で英語を話せるオーナーに代わってくれたのでカードを使えるか聞き、ユーロでもレクでもいいけど現金しか無理と言われたので「今現金を持っていないから、明日友人と来るね。」と伝えて電話を切る。

カラバンカに行きたいって伝えてこれ見せられたら、乗り換えのことも何も言われなかったし、ロアニアナ行きのバスに乗って途中カラバンカで降りるんだなって思うよね、普通。
チケット購入後に気付いた結果はロアニアナ行きのバスに乗り、ロアニアナのバスターミナルでカラバンカ行きの15時のバス14€のチケットを自分で買って乗ってね。ってことだった。
ロアニアナでの待ち時間5時間
全部で22€掛かるしこの経路は失敗。英語通じなかったし仕方ないな。

次の日の夕方に、駅前のツアー会社「LICO&KOSTA」で聞いたらカラバンカ行きのバスチケットは20€と言われた。ここのお姉さんの英語もかなり怪しかったので確証はないが、こっちは7時出発の乗り換えなしの直行のバスだったと思われる。こっちが正解の経路。

Taverna Labëria

ATMで現金を下ろし、焼き物レストランで魚を食べる。魚は900レクとちょっと高めだが、ジョッキが凍らせてあり、パンもこっちで初めて見るガーリックトースト。魚も野菜も最高に美味しかった。

宿に戻りしばらくすると、待ち合わせしていたベラトの宿で一緒だったYさんがチェックインしてきた。

私がチェックアウトした後、マルガリータの宿ではやはりエアコン問題が勃発して客に「同じ商売人として言うけど、こういう商売をしてたらダメだよ。」となだめられ、その日から一晩中エアコンがつくようになったらしい。悪い口コミが書かれる前に誰か注意してくれてよかった。

ジロカストラ城

Yさんと一緒に城に入る。料金400レク。

アルバニアの国旗は初めて見た時は全然可愛くないと思っていたが、そこら中に掲げてあるので見ているうちにだんだんかっこよく思えてきた。15世紀にオスマン・トルコを撃破した英雄スカンデルベグが、軍旗に使ったことに由来するらしい。そりゃかっこいいはずだ。

赤と黒柄に便乗して、コーラの蓋も全てこれ。

時計塔。動いていないが。

廃墟、ラピュタ感。
城は広く、景色も良くて見ごたえたっぷりだった。

夜はYさんとまた飲みながら語り明かす。
もうここからアテネに行こうかと思っていたが、ブルーアイという透明度が高くて泳げるスポットがあると教えてもらった。暑いので是非泳ぎたい。

明日は日帰りでブルーアイに行く。

アルバニア、千の窓を持つベラトへ。最安値の宿へ行くと日本人が3人もいた(Day418-19)

1€(ユーロ)≒174円、1アルバニアレク≒1.75
アルバニア3日目、ティラナ3日目

アルバニアの核核シェルターを堪能した後は千の窓を持つ街、ベラトへ向かう。

ティラナからベラトへ

14時半、宿からローカルバスを2本乗り継ぎティラナのバスターミナルに着いた。ジョージアやアフリカを思い出すようなミニバス乗り場。懐かしい。

ティラナから出ているバスの時刻表。かなりいろんなところへ行ける。

アルバニア、バスターミナルの人たちも人懐こい。アフリカ程ではないけど。

私が到着した時にちょうどバスが出発するところだったが「飲み物を買いに行っていい?」と聞くと「もう出るからダメ」と言われたので次のバスにした。次のバスは30分待ったが、エアコンが効いてるバスだったのでずらして良かった。

後に同じ経路で来た人に聞くと、その人のバスはエアコンなし、満席で通路に椅子を置いて座らされたらしい。便によって車体のグレードが違うようだ。

ベラト到着

17時、ベラト到着。ここでもバスターミナルじゃなく変に立派なホテルの前で降ろされた。
やはりここから予約している宿までの行き方が分からない。このパターンばかりだな。

Villa Elena(ホステル)

ベラトの市内から徒歩30分の遠い場所に宿を取ってある。なぜなら新規オープンキャンペーンで6€だったからだ。ベラトの他の最安値の宿は11€。

ホステルの近くは住宅街だった。あからさまにみんなこっちを見る。よほどアジア人が珍しいのだろう。「ホテル?ここだよー」なんてアルバに語で教えてくれる。

到着するとオーナーの人の良さそうな女性、マルガリータがターキッシュコーヒーやメロンで歓迎してくれた。そしてなぜか頭をなでてくれる。

部屋に入ると私より少し年上の女性Yさんがいた。日本のグッズを持っていたので「日本人ですか?」声を掛けた。2人で話が盛り上がっていると若いスタイルのいい女の子、Mさんが入って来た。彼女も日本人だった。

なんと。日本人の99%が行かないアルバニアで日本人女性が3名集まってしまった。凄い偶然だ。
いや、円安過ぎて3人ともこの安宿ホイホイにまんまと捕まってしまったのだろう。
ベラトはティラナより南なので更に暑かったが、この安宿はエアコンをつけてくれなかった。
マネージャーの男性に聞くと「昼2時間、夜2時間だけ付ける決まりだ。」と言う。ティラナの宿も夜しかエアコンを付けてくれなかったし、6€だからこんなもんかなと思っていたが、他の日本人2名はオーナーやマネジャーに抗議していた。それでもつけてくれなかったけど。

…私って忍耐強い方なんだな。文句を言うより面倒臭いが勝ってしまう。

宿で女3人、話が盛り上がりずっと喋っていた。3人とも年齢はバラバラだがこの宿をチョイスしただけあって、旅はバックパッカースタイル、感性も似ている。全員バツイチ、参考にしていた旅YouTubeはジョーブログ、この周辺の参考旅案内ブログは「さ●わーる」。
「『さぼ』って、情報古いよね〜更新してあげようか?」など話が合いまくって大笑いした。

Traditional Food Anxhelo

夜になり、皆で宿おすすめの近所のレストランに行く。
3人で飲むのなんていつぶりだろう。南アフリカのケープタウン以来か。

全員お酒好きというのも一致。久々の楽しい乾杯。
Yさんはグルメでインスタの投稿も食べ物とお酒ばかりだ。蛙料理が大好きらしく、この店のメニューにあったので楽しみにしていたらしい。しかし店員に聞くと仕入れていないようで出来ないと言われた。

メニューはアルバニア語だけで読めない。Google翻訳で見てチキンチーズと『ナスのぬいぐるみ』を頼んだが、一行間違えたのかパプリカが来た。どちらも美味しかった。
1人460レク(790円)。

夜はドミトリー部屋の皆がブーブー文句を言う中、夜の11時過ぎにやっとエアコンをつけてくれた。だが、朝起きてみると消されていて汗でびっしょりだった。夜中の2時にマルガリータが入ってきて消したらしい。
暑すぎてたまらずYさんは窓を開けたらしいが、そのせいで蚊に何か所刺されたと文句を言っていた。もちろんマルガリータ本人にも。「それは蚊ではない、ただの虫だ。」と言い返されていたが。

しかし誤解のないように言っておくとマルガリータはエアコン以外はいい人で、いつもニコニコ優しい笑顔で声をかけてくれ、自家製ジャムをくれたりする。夜テラスでパソコンをしていたら、なぜか私の頭をなでてくれ、まるでお母さんのようだった。

ホテルを経営し始めたところで、経費と客の不満度のバランスが取れていないのだろう。booking.comやGoogleに悪口を書かれると客が一気に減るので、エアコンを付けた方が結果的に儲かる筈だが。


次の日。

朝の涼しいうちに行動した方がいいのだが、やはりこれまで一緒に旅してきた人ら同様、若いMさんはたっぷり寝れるので起きるのが遅く、皆で出かけるのは昼過ぎになった。50代2名はきっちり早起き。

Yさんがチェックしてくれていた中心地のレストランへバスで向かう。バスはこの路線1本だけなので簡単。だがバス停の目印はないので皆が立っている場所に立つ。料金回収の人に30レク払う。

バスに乗ったらおじいちゃんがやはり遠慮なくアジア人私たち3人を見てくる。目が合うとニコニコアルバニア語で話しかけてくるのが可愛らしい。しかし何を言っているのか全くわからない笑

Restaurant Bar Çuçi

このレストランには「牛の脳みそ」というメニューがあり、他の2人も食べてみたい言うので頼んでみた。皆チャレンジャーだ。ケニアのホテルで会った「訳の分からないモノは食べれないから」と滞在日数分の日本食を持ってきていた子が見たら目を回すだろう。

牛の脳みそを揚げたものは食感がフグの白子そのままで美味しかった。もうひとつは羊肉のヨーグルトチーズソース。少し飽きる味付け。ここでもビール1人1本飲んだのを入れても800円位の支払い。

ただ、数年前のネットの記事を見ると1アルバニアレクは1円だったようで今は1.75円なのでこの半額近い金額で飲食出来ていたことになる。そりゃ出会う人出会う人「アルバニア安かったよ」って言うよな。

お腹が膨れ、やっと本来の目的、千の窓を持つ都市ベラトを観光。

家はいろんな方向を向いているが、窓はどこも同じ位の大きさ、同じ間隔でたくさんある。
ベラトは紀元前4世紀から続く都市で、オスマン様式の家は中に光を取り入れるのがいいとされているらしい。ここの地形のい理由から傾斜に階段状に家が配置されているため、各階の部屋に光をたくさん取り入れる工夫らしい。

これだと家具は置けないし、時計も絵も飾れない。そしてエアコンが普及したら冷暖房効果最悪で大失敗ではなかろうか。

川があるので橋を渡って向こうの土地も観光。向こう側にも千の窓の家がいっぱいあった。

14時、おそらく暑さのピークだ。3人とも日傘をさしているが暑すぎてバテていた。一度宿に戻ってベラト城に登るのは夜にすることにする。

宿には新しくオーストリア人のおっちゃんとフィリピン人の恰幅のいい若い男性がチェックインしていた。2人とも暑いのに寝ていた。エアコンをつけてくれなくてびっくりしてるだろうな…
そして若い日本人の女の子がもう一人チェックインしてきた。これで日本人女性4人。

4人でまた行った国の話などで盛り上がる。新しく来たAさんは早目に寝たいと言うので、昨日の3人だけで城壁へ行くことにした。

18時になり、またバスで街の中心へ向かう。この時間になってもまだ昼に地面にこもった熱で暑い。

ベラト城は受付の人がいる8時から19時以外は無料で入場できるらしい。だが営業時間中でも細い山道から登っていくと受付がないので無料で入場できた。

城と言っても城の跡があるだけ。1番上の展望台まで行く。ベラトの町が見下ろせた。

ここはイスラム教なのか。アザーンを聞きながらかなり長時間眺めていたが、気づけば20時を過ぎている。宿の近くのレストランは22時に閉まるので慌ててベラト城を降りる。

ベラトの夜景を見たかったんだけどな。この時期のヨーロッパは20時を過ぎても全然暗くない。

時刻表はないが、誰もバスを待っていなくてローカルバスはとっくに終わっていたようだ。
30分歩いて戻る。

昨日と同じレストランへ、また3人で楽しく飲む。今度はちゃんとナスのぬいぐるみ(Google翻訳でこう出てくる)を頼んだ。想像通りの味だけど美味しい。

旅で出会う人は男性が多い。世界中を旅している女の人なんてめったに会わなかったし、本当に楽しい2日間だった。

一度ここで皆と別れ、明日は一人でジロカストラへ行く。

ネズミ講で経済破綻したアルバニアの首都ティラナの核シェルターが面白過ぎた(Day416-8)

1€(ユーロ)≒175円、1アルバニアレク≒1.75
アルバニア1日目、ティラナ1日目

モンテネグロからアルバニアへ向かう。

アルバニアという国

アルバニアはエンヴェル・ホッジャが首相の共産主義時代(1944年から1985年)に鎖国していた国。1991年に共産主義体制が終わり、市場経済に移行すると多くの人々が投資の知識が乏しいままネズミ講に参加し、多くのアルバニア人が貯蓄を失い、1997年に国全体の経済が崩壊したという興味深い国。

日本人の99%が死ぬまでに行かない国と言われている。

モンテネグロのポドゴリツァからアルバニアのティラナへ移動

16時、モンテネグロのポドゴリツァを出発したミニバスは、窓が運転席と天窓しか開かないミニバン。なのにエアコンが壊れていて正に地獄の灼熱移動だった。

隣の席はレストランで一緒だったシンガポール人男性。私たちの席の隣はカーテンも壊れていてなく、直射日光とエアコンなしの状態で彼も参っていた。あまりの暑さに他の乗客たちも文句を言うが、壊れているものはどうしようもない。

国境でパスポートコントロール。外に出たら少し暑さはマシだが、ここで手持ちのペットボトルの水がなくなりかけ。頭痛もしてきたし熱中症になりかけかもしれない。これ、なくなったら死ぬのかな・・・なんて妄想が浮かんでくる位暑かった。

アルバニアに入ってから休憩所で停車する。
手持ちの水が全くなくなったのでコーラを買いたいがアルバニアのお金を持っていない。店主に聞いたらユーロでもOK と言われ、お釣りもユーロで返ってきた。アルバニアのお金はレクだがユーロも流通しているのだろうか?
水とコーラで合わせて1.5€。このバスに乗る時に買おうとしたモンテネグロのコーラは1本2.5€だった。

ティラナのバス停車場所

19時半。3時間半でティラナの市内に到着。

ティラノのバスの停車場所は、新しく出来た市内から車で30分以上南にあるバスターミナル(名称East Bus Terminal)なのだが、ドライバーが気を利かせて市内のショッピングモールの前で全員を降ろしてくれた。
バスターミナルから宿までのバスの番号は前日に調べていたのだが、訳の分からない場所で降ろされたらもちろん宿への行き方が分からない。

ボスニアのショッピングモールだとフリーWiFiが飛んでいたのになぁ。。。
ここのショッピングモールにWi-Fiはなかった。アルバニアはバルカン半島最貧国。その辺りは遅れているのかも知れない。中のATMでアルバニアのお金を下ろす。(やはり手数料は取られていなかった。)

宿の方角に向かって10分程歩いていると、パスワードなしのフリーWi-Fiが飛んでいるカフェがあった。すかさず電波をキャッチして、宿までのバスの番号を得る。

バスはこれまでの国と違って、中米であったような車内でチケット回収係が乗って来た人にチケットを販売するタイプ。40レク(80円)。アルバニアの物価は相当安そうだ。

バスに乗るとこれまでの国と明らかに違うのが、アジア人がほとんど来ないのかよほど私が珍しいらしく、皆私を見てくる。
チケット回収のおっちゃんは愛想良く金額を教えてくれるし、歩いていると挨拶してくれる人もいる。歓迎ムードではあるようだ。

Me & You Hostel

20時半宿に到着。
ヘトヘトだったので、オーナーの奥さんと思われる人に、1泊しか予約してないけど2泊お願いした。
1泊11€。宿の支払いは現金のみ。アルバニアレクで払いたいと言ったのだが、奥さんには英語が通じずユーロで払わされた。

ここはただチェックイン時間が遅くまでやっていたから選んだだけの宿なのに延泊を希望して失敗した。チェックイン後に気づいたが、ファンはあるがエアコンなし。もちろんむちゃくちゃ暑い。

夜、寝る時だけ部屋のドアを開けて廊下に1台だけあるいつの時代かというボロポロのエアコンを付けてくれた。
そして同室の黒人男性が「あなたさっき一瞬部屋に入りましたね?」というのがわかる位ワキガ臭い。そんなこと思ってしまう自分も嫌だが、本当に鼻がひん曲がる位臭くて耐えられないのだから仕方ない。そして、夜中を過ぎてもスマホから音を出している。今後は、延泊するかどうかは翌朝決めた方が良さそうだ。



ティラナ散策

次の日ティラナ観光。

経済崩壊から立ち直り、新しいビルがどんどん建っている。

そして、デザインがバラバラ、町の景観もバラバラ。

統一性ゼロでちょっと落ち着かない。
なんでわざわざそんなお金のかかる変な形のビルを建てるのだろう。抑圧された共産主義から解放され一気に弾けちゃったのだろうか。

ジャーミア・エトヘム・ベウト

歩いてると若いアルバニア人の男性に声をかけられた。何かの勧誘かと思ったが、よくよく喋るとナンパらしい。
「キュートなのでずっと前から貴方を見ていました。」と言われた。キモ男なら通報ものだが彼はかっこよかった。
「日本人は世界の美女200人に入っていましたね、家はイギリス、食は中国、嫁は日本人をもらえて言います。」
明るく喋ってくる。夜、一緒に飲みに行かないか誘われたが、どう見ても20代で申し訳ないし疲れていたので断ってしまった。

The Cloud

・・・断った後で、アルバニア人のことを知るいい機会だったのにと後悔した。若い彼もめったに見ないアジア人と交流を深めたかっただろうに。
自分の英語力がないせいでしんどさの方が勝ってしまう。もっと英語力を上げないと。

エンヴェル・ホッジャ博物館

道端のアイス100レク。175円。西ヨーロッパだと500円近かったのに。

Oda – Traditional Albanian Restaurant

夜はよく紹介されているODAというお店に行く。

羊肉のレバーのヨーグルトチーズソース。絶品と紹介されていたので食べたが、レバーはそんなに好きじゃなかったので違うものを頼めば良かった。ビールと合わせて1,155レク(2,000円)。


次の日。

BUNK’ART

共産党時代に作られた地下シェルター、BUNK’ARTを見に行く。

エンヴェル・ホッジャ政権時代に外部からの核攻撃に備えるために建設された多数のバンカー(核シェルター)。政府高官や軍事指導者のための避難施設として設計され、その数173,000。建設には巨額の資金が投じられ、これが他の経済的・社会的発展を阻害する一因となったという。だめだこの政治家。
アルバニアの共産主義時代の歴史と文化を理解するための重要な施設で、外国人に人気がある。

博物館として開放BUNK’ARTBUNK’ARTは1と2があり、市内中心にあるのは2。
しかしGoogleの口コミを見ると1の方がかなり広くて面白いらしいので、遠いがバスで向かってみる。

バス停を降りてからの行き方が複雑で分からなかったが、アルバニア人男性が声をかけてくれて、入口まで一緒に歩いて案内してくれた。バルカン半島以降、アルバニア人がダントツで親切だ。

このトンネルの向こうがチケット売り場。

ひんやりとした長いトンネルの中を歩くと、いかにもといった感じの怪しい電波的な音楽が流れていて怪しい雰囲気を盛り上げてくれる。センスいいな。

チケット代900レク(1,560円)を払い森の中を通ってバンカーへ。

地下シェルターの入口。

106の部屋と地下5階まであるトンネル。これはわくわくする。

秘密の通信部屋?この隣はベッドとシャワー室。独裁者エンヴェル・ホッジャの部屋らしい。窓がなくて鬱蒼とした雰囲気だ。

懐かしい黒電話。

共産主義時代のティラナ。雰囲気がまるで北〇鮮。
かなりの数の部屋に様々な写真や映像の展示がある。とてもじゃないけど全部見れないのでサラっと見て行くことに、

毒ガスを投げ込まれた時用の訓練らしい。馬まで・・・??

秘密警察に捕まった人か下っ端の部屋だろうか。なぜももひき状態なのか不明。

BUNK’ART、さらっと見ただけでも1時間以上かかった。
しかし地下シェルターなんて初めて入るし、80年前の鎖国時代のど田舎なティラナの映像など、展示も興味深いものばかりでかなり楽しかった。
外国人観光客もまぁまぁいて、皆、興味津々に見学していた。

またバスで40分掛けて宿に戻り、チェックアウト。
ATMでお金を5000レク降ろしたら5000レク札(8700円)が1枚出て来て困った。
両替屋で「細かくして」と頼んだら、手数料無料で笑顔で細かいお金に両替してくれた。やはり親切。

今からアルバニアを南下し、ベラトという千の窓を持つ街へ向かう。