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【イースター島5日目】プライベートガイドでモアイ製造工場のラノ・ララクへ(2023.4.21)

2023年4月21日(金)100チリペソ≒17.3円

本日はイースター島最終日です。

本日も鶏が傍若無人に歩いて鳴きまくっております。
のどかなキャンピング イ オスタル ティパニエ モアナ。夜は星空も凄い綺麗で、ナイトツアーも、サンライズツアーもトレッキングツアーも行きたかった。
イースター島は航空券が高いので、1週間位いた方がお得だと思います。

8時半、ホテルをチェックアウトします。鍵を返すのにベンジャミンを起こしてしまいました。

Rano Raraku(ラノ・ララク)

昨日、プライベートガイドをお願いした瓜生(うりゅう)さんが車でホテルまで迎えに来てくれました。ラノ・ララクは国立公園のチケットで1回しか入れません。そういった注意も心配して連絡下さるきめ細かな方です。
9時のオープンに合わせて、1番メインのスポット、ラノ・ララクへ向かいます。

島のほとんどのモアイはここで造られており、ここには400体以上のモアイがあります。

瓜生さん、ラパ・ヌイ国立公園のHPに載っていた写真より、大人で落ち着いたやわらかい感じの人でした。車の中ではなぜイースター島に住むことになったのか、25年前のペルーの雰囲気など、興味津々で聞きまくってしまいました。
元々五島列島の出身で、この島の雰囲気が好きというか馴染むそうです。
そう、私も運転中、誰もいないこの島の雰囲気は五島列島に似てると思っていた

9時過ぎ、念願のラノ・ララクに到着。
早すぎてまだ誰も来ていません。なんと貸し切り状態!

ここは1番の人気スポットなので、こんなに他の人がいない状態で回れるなんて・・・
プライベートガイド、頼んで良かった~
瓜生さんも日によって天気で日の当たり方が違うため、モアイの写真を撮っておりました。
本当にモアイが好きなんですね。

横たわるモアイ。
ここは製造工場なので、寝ているモアイは倒されたものじゃないそうです。
造ったものの、割れて失敗したのか、村には運ばれないまま放置されたもの。

これがモアイを切り出している途中のもの。
イースター島自体が海底火山の噴火と隆起でできた島で、ラノ・ララクも火山です。
加工しやすい火山岩だったため、モアイがここで造られることになりました。
こんな風に横向きに石を切り出して、最後は首の後ろだけ繋がっている状態のものを切り離し、山から降ろして運んだようですね。
これもめちゃでかい。6m以上はあったかな。

モアイ製造技術者たちは、ひびが入らない凝灰岩の部分をちゃんと見極めて、割れない部分でモアイを製造していたそうです。
ここの1番上には、切り出し途中の20mのものもあります。
ちゃんとそれらを割らないでここから運んで直立させられるギリギリの大きさで計算して造られていたそうなんです。
立っているもので1番大きいものはアフ・トンガリキにある10mのものなのでそれだけの技術があったってことですよね。

山の浸食が早すぎて埋まってしまったモアイたち。
5世紀頃から造られていたのに、ある日突然造るのをやめていて、石の周りに製作道具がそのまんま放置されていたそうです。
それって謎過ぎてめちゃめちゃ神秘的じゃないですか?

いったい何の目的で作られ、なぜある日突然こんな風に放置されたのか。
文字が残っていないので全てが謎。
瓜生さんによると、日本みたいにあんな昔から文字が残っていて歴史がはっきり分かる国の方が珍しいらしいです。

これはよくガイドブックの表紙などになっているやつですね。
実物を見るとめちゃでかいです。朝に来ると逆光。

これが1番初期の頃に造られたやつ。
丸みのある形でおしりまであって正座しています。
仏像みたいな感じですね。でも神様じゃなくて村長などの顔を彫っていたとか。

のちに段々こんなうすっぺらく長細い顔に。
これはまだ耳を成型する前のものだそう。
こんな感じでいろんな製作途中のモアイが放置されているんです。

頂上からの景色。本当に絶海、美し過ぎる。
密林だったこの地をこんなになるまで木を伐採したのでしょうか。そしてこの島は滅びたのでしょうか。
イースター島の昔に思いを馳せると、地球の未来を考えずにはいられません。

これ、ある日突然造るのに飽きちゃったんでしょうか。
何世紀も製作途中のまま棄てられた哀愁漂うモアイ・・・
誰もいないのも相まって、なにかもの悲しい気持ちに襲われます。

この道以外のところを歩いたら怒られます。
コロナ前はモアイに登ったり触ったりする人がいたので、今のガイド同伴のルールになったそう。
モアイは柔らかいから触っちゃダメ。

そしてこんな野ざらし状態なので、発見された頃より、年々雨で削れていっているようです。
もしかしたら何百年後かにはこの状態では見れないかも知れません。
日本企業がモアイを建て直すのに協賛しているってことは、この島には保護するだけの財力や技術がないのでしょうね。

Ahu Tongariki(アフ・トンガリキ)

ラノ・ララクから15体のモアイが見えたので、瓜生さんにお願いしてアフ・トンガリキにも行ってもらいました。

15体のモアイ!ここも貸し切りです。

2日前に来た時は入れず、塀の外からでしたが・・・今回は近寄れました。

背中に何か書いてあったり、おしりがあるものもあるし、かわいいなぁ。

全員身長がバラバラなのは、元々この並びで建っていた訳ではなく、いろんな年代のものの寄せ集めだからだそうです。
なので帽子は適当に乗せやすそうなモアイの上に1つだけ乗せたものだそう。

1番左端に並ぶと、16体目のモアイになれるスポットです。
えへへ、私も瓜生さんにお願いして撮ってもらいましたよ。

瓜生さんのガイド、とても丁寧で面白くて良かったです。
全てが謎につつまれているので、ガイドさんによって見解や解釈が違うそうです。
瓜生さんは「暇過ぎてモアイを造ったんじゃないかなぁ。」って。
私もこの島が平和過ぎて、することがなくてそうなんじゃないかなって気がします。

瓜生さんもお昼から勤務先のホテルの空港への送迎があるので11時までならOKとのことで、時間ギリギリなのに本日は私のプライベートガイドを引き受けて下さいました。
普段はホテルの送迎の仕事をされていて、その車を使っていることもあり、ガイド料金は他の方よりお安く出来るそうです。

とても楽しかった。やはりここが1番良かったので最後の最後に粘ってプライベートガイドをお願いして良かったです。ラノ・ララクには何時間でもいたかった。

さあ、空港に向かいます。

【イースター島4日目】イースター島のツアー、モアイ製造工場へは水曜と土曜しか行けない悲劇(2023.4.20)

2023年4月20日(木)100チリペソ≒17.3円

おはようございます。
キャンピング イ オスタル ティパニエ モアナの朝です。
ニワトリが庭に入り込んできて「コケコッコー」と鳴きまくりで早朝に起こされました。
ここで飼っているのではなく、野良ニワトリのようで、オーナーのベンジャミンが追い出しまくっております

ベンジャミンはツアーガイドもやっているので、昨晩「モアイ製造工場のラノ・カウに行けるツアーはやっていないか?」と聞いたら

「水曜と土曜ががラノ・カウに行く1日ツアーの日で、今日だったよ。木曜日はトレッキング&サンライズ・モアイツアーのみ。明日の金曜日は宿泊者を空港まで迎えに行かないといけないから、ツアーはやってないよ。」

と言われてしまいました。
昨日、運転中にベンジャミンと宿泊者たちが火山口でツアーをしているのを見掛けました。
最初からここに宿泊していれば、昨日、宿の皆と一緒にベンジャミンのツアーで回れていたのですね。
とっても・・・かなり残念。

このホステルの隣にもツアー会社があるので、オープンの8時半と同時に行ってみます。
しかしここでも
ツアー会社の人「今日は半日ツアーしかやってない。ラノ・カウに行く1日ツアーは水曜日と土曜日しかやってないの。」
と言われてしまいます。
私「明日の金曜日は?」
ツアー会社の人「島に飛行機が到着する日・月・金空港からホテルへの送迎の仕事で忙しいから1日ツアーはやってないの、ごめんなさいね。」

( ;∀;)

そして、ハンガロア村の中心に行って、レンタカーを借りたツアー会社や他のツアー会社にも聞きましたがどこもなんと!飛行機発着日は送迎で忙しいので、島の東半分を回る1Dayツアーは水曜日と土曜日にしかやっていないと言うのです。

これは落とし穴です。国立公園に入るには、どこもガイド同伴でないと入れないので、昨日はこのチケット、全く使っていないのです。私は明日の14時の飛行機でチリのサンチアゴに戻るので、今日はツアーかガイドを雇わないと80ドルが無駄になってしまいます。

慌てて個人ガイドを雇おうと村のインフォメーションセンターに行ってみます。
「ツアーは団体行動で凄く時間がかかるし、自分の国の言葉のガイドを雇うのが1番いいわよ。」と言われました。そしてガイドを雇うには自分でそこにあるガイドの電話番号にかけて予約しないといけないそう。
誰も手配してくれないのか・・・そこに日本人ガイドさんの電話番号が2つあったのでかけてみました。
1つ目の方には「今日の今日言われても無理。」と言われ、2つ目の方は「現在使われておりません。」的なアナウンスが流れました。

どうしよう・・・なんか詰んでない?あとはスペイン語や英語ガイドさんの電話番号もありましたが、今日の今日言っても同じように無理かな?

インフォメーションセンターを出て北の海岸沿いの方のツアー会社へ行ってみます。

すると「ラノ・カウには行かないけどスペイン語の1Dayツアーが今から出発するところ。」とのこと。
1Dayツアーならいっぱい回るとふんで、今日はこれに参加してみることにしました。
5,000ペソ(8,600円)と、食事なしだからかレンタカーを借りたツアー会社よりだいぶ安いです。

イースター島1Dayスペイン語ツアーに参加

1日ツアーがここしかやっていなかったので、最後の1席に無理やり飛び入り参加。
スペイン語ガイドなので、もちろん皆さん南米人。アウェー感凄いです。

Ahu Vinapu

ツアーの車は島の西へ向かいます。珍しい女性のモアイがある場所だそう。

モアイは1体のみ。井戸とか壁の作りの説明をしてくれているようなのですが、スペイン語、全く分かりません。

昨日来た火山口の手前で降ろされました。どうやらこの道端に生えてる木の実を勝手に盗って食べろとのこと。いいんですか。

そう言えば朝8時に宿を出て、このツアーに飛び入り参加したので、朝ご飯を食べていません。
この実と持参の水だけで夕方まで過ごすことになります。キツ・・・大事に食べよう。

Rano Kau(ラノ・カウ)再び

このラノ・カウの火山口は昨日も来ましたね。

ここにあるモアイ、背中に鳥人儀式の彫刻があるそうです。
おおー昨日は気付かなかった。やはりガイドと来るといいですね。

Orongo(オロンゴ儀式村)

昨日はガイドがいなくて入れなかった、湖のすぐ横のオロンゴ儀式村へ入れます!

ガイドさんがツアー客全員分の国立公園チケットを集めて受付に渡します。

入ってすぐ博物館。
「盗まれた友人」とのことで、ここで発見された1体だけのモアイは玄武岩で出来た珍しいもので、イギリスのヴィクトリア女王に献上するために盗まれたので返せとのこと。
イースター島の中心から外れると全くネットが繋がらなくなるので、スペイン語ガイドの説明も文章もGoogle翻訳出来ません。英語の説明があって助かりました。

博物館の向こうは・・・
鳥人儀式の行われた島!
ここから飛び降り、あの島まで泳いで1番に海鳥の卵を盗って戻ってこれた者の村の村長がその年のリーダー。
本人ちゃうんかーーーい。

ここに住んでいた人々の家。

再現されたもののようです。

ガイドさんが懇切丁寧な方でめちゃめちゃ説明が長いんですが、スペイン語が全く分からない私は早く説明終わって欲しい・・・(;^ω^)

Ahu Huri A Urenga 再び

昨日来た、ひとりぼっちのモアイ像のところ。ここもすごい説明長い。
お昼を過ぎてきたので、ツアー参加の皆さん、それぞれ持参のサンドイッチなど食べています。
周囲の人らが何も持っていない私にお菓子を分けて下さいました

Puna Pau(プナ・パウ)

Puna Pau(プナ・パウ)に来ました。
ここも昨日入れなかった場所です。

モアイの帽子、プカオの製造工場。
帽子だけ赤くて材質違いますもんね。

切り出されたプカオ。
モアイに乗せられることなく、ここも製造途中でいきなり放置されたのでしょうか。

山の上からの景色が美しいです。
最初にポリネシア人がここに到着した時は島中が熱帯のヤシの木に覆われていたというのが信じられませんね。モアイ製造のせいで木が全て伐採された、持ち込んだネズミがかじって木が無くなったなど諸説あります。

ここにも博物館あり。モアイの背中の模様も、野ざらしなので段々風雨で削れていっているのが分かります。室内に保存しないんでしょうか。
そして何ですかこの絵は。当時の現地の人?めっちゃ恐いんですが。

Ahu Akivi(アフ・アキビ)

ここも昨日入れなかった場所です。

島で唯一海の方を向いているという7体のモアイの所に来ました。
モアイは集落を見守る役目を果たしているので、海岸沿いのものは海を背に、内陸にあるのものは海の方向を向いているんです。

正面から見るとずんぐりむっくりのモアイたちが・・・

横から見るとガリガリ。

15時半。1Dayツアーが終わってツアー会社に戻って来ました。
「ツアーは自分のペースで回れない」は本当です。
情熱的なスペイン語ガイドさんの説明時間がめちゃめちゃ長かったです。
この時間内に、本当はもっといっぱい回れたのでは??という感じのツアーでした。スペイン語圏の人らは満足かもですが。

Orongo(オロンゴ儀式村)、Puna Pau(プナ・パウ)、Ahu Akivi(アフ・アキビ)の3か所に入れたから良かったかな?

イースター島SIM情報

宿のWi-Fiがめちゃめちゃ遅いのでずっとSIMにつなげていてギガがなくなりました。イースター島はentelしか繋がらないのですが、そのentel社がオロンゴ村内にあったので、ギガをチャージしに行ってみました。

会社が木に覆われてて見つけにくかったです。
4ギガチャージして2500ペソ(424円)。
やはりサンチアゴの露店で買った1ギガ800円のSIMカードはぼったくられていたか(ノД`)・゜

Camping y Hostal Tipanie Moana(ホテル)

キャンピング イ オスタル ティパニエ モアナに戻って来ました。
明日の昼の飛行機で、もうチリのサンチアゴに戻ります。
この3日でたくさんのモアイが見れましたが、私の中で消化不良というか凄い自問自答の声が・・・

このイースター島で1番のメインのモアイ工場、ラノ・ララクに入れなくてよかったのか??

また次回来ればいい?この地球の裏側のイースター島に果たしてまた来る機会なんて訪れるだろうか?

やはり回り切れなかった悔しさが残り、なんとか個人ガイドを雇って明日の飛行機の時間まで同行してもらえないか悪戦苦闘してみることにしました。

もう夕方だけど、まず朝に「今日の今日でガイドは無理。」と言われた方の電話番号に再度かけてみます。
明日の午前中だけガイドをお願い出来ないか聞いてみたのですが「明日飛行機で到着する人の送迎があるから無理。」とのことでした。しかしインフォメーションセンターに日本人ガイドの電話番号が2つしか載っていなかったことを告げると「ラパ・ヌイ国立公園のHPにガイドの電話番号が載っているので、そこからWatsAppで他のガイドと連絡取れますよ。」と教えて頂きました。

なんてことでしょう。
シェ・ジェロームから送られてきたラパヌイのHPにガイドの連絡先が載っていたそうなんです。
こんなの見落とすよね。色んな言語のガイドが選べ、日本語ガイドさんは5名。
上から片っ端にかけてみました。
もう帰国されちゃった人もいて、2名だけ繋がりました。
1名の方には「1か所だけでも300ドル」と言われ、それなら明日の航空券を変更した方が安いのでお断りしました。もう一人の瓜生(ウリュウ)さんという方は半日ガイド車代込で185ドル。
やっと「明日の午前中にラノ・ララクだけ回りたい」という私の相手をして下さる方に巡り会えました。

ホテル5周年記念

イースター島なんてもう一生来ないかも知れません。
日本語ガイドは高いですが、悔いのないように奮発しました。

今日はキャンピング イ オスタル ティパニエ モアナの5周年記念パーティだそうで、オーナーのベンジャミンがたくさんの魚を焼いて下さいました。

同席している皆の英語の会話に入れない私にベンジャミンがやたら気を遣って輪に入れてくれようとします。いや・・・ひとり、慣れてるからいいよ。その優しい心遣いに感激です。
台湾の大学院生、「中国についてどう思ってる?」なんて政治的な内容を聞かれてもスラスラ英語で答えていて、凄い英語力だなぁ。

ベンジャミンから「今日でお別れだから、これプレゼント。」とお土産を頂きました。
温かいホステル。ずっとここにいたくなりました。
4泊じゃなくて1週間いたら良かったな。そしたら航空券は20万円もしたのですが。

明日、イースター島最終日は、いよいよモアイ製造工場にプライベートツアーで回ります!

【イースター島3日目】絶海の孤島イースター島をレンタカーで一周(2023.4.19)

2023年4月19日(水)100チリペソ≒17.3円

ホステル、シェ・ジェロームの朝です。

今日はいい天気。島の朝日が綺麗です。
レンタカーがあるのでどこかのモアイスポットに車で見に行っても良かったかも知れません。

朝、オーナーのシェ・ジェロームさんが日本食甲太郎のシェフと知り合いだと言うので「昨日行ったけど閉まってたよ。」と言うと「あいつはクレイジーだから。」と言っておりました。
やはりそうでしたか。

本日も昨日と同じ6人で朝食。ブラジル人のおっさんは相変わらず一人でずっと一方的に自分の経歴をまくし立てており、フランス人男性が相手をしてあげ私とフランス人女性は苦笑い。

フランス人カップルも昨日からレンタカーを借りているようなので「ガイド抜きで回れたか?」と聞いてみました。「国立公園の中には入れないけど、遠目でモアイ15体並んでいるところみれたわよ。」と写真を見せてくれました。じゃあガイドを雇わなくても大丈夫かな?

Rano Kau(ラノ・カウ)

ホテルをチェックアウトして車にスーツケースを乗せ、昨日、歩いて行こうとした島の西の端まで行ってみます。

entelのSIMは、中心のハンガロア村を離れると全く繋がりません。

運転、景色が綺麗でめちゃ楽しいです。
牛が放し飼いでのどかだなぁ。

ラノ・カウという火山口に到着。

火山口で出来たカルデラ湖ですね。幻想的な景色!

ここでイースター島に来て初めて日本人観光客の方を見ました。
40代位のカップルの方で、日本人ガイドの方を連れていらっしゃいます。
日本人ガイドの方がひとりになったタイミングで色々質問してみました。
現在、イースター島には5名の日本人が住んでいてこうやってプライベートガイドで生活されているそうです。
5名もいるのか。日本語でじっくりこの神秘の島の説明を聞いてみたいですね。

Orongo(オロンゴ儀式村)

湖のすぐ横にオロンゴ儀式村の入口があります。
ガイド同伴でないと入れないので入っていませんが、18世紀、もうモアイ像が作られなくなっていた時代、ここで鳥人儀式(近くの島まで泳いで競争し、1番に海鳥の卵を盗ってきてものがリーダー)が行われていたようです。

向こうに海鳥の卵がある島があるようなのですが、ガイド同伴でないとこれ以上は進めません。

島の東の方へ行ってみましょうか。

Ana Kai Tangata(アナ・カイ・タンガタ)

ホステルの近くまで戻ってきたら、下に降りれる海岸がありました。

確かイースター島って半年位前に地震があったんですよね。
それで崩れてしまったのでしょうか?「危険、入るな。」と看板があります。
この洞窟で鳥人儀式で勝った人が「負けた人のマナを体内に入れる=食人」をしたらしいのですが本当でしょうか、おそろしや。

1866年に鳥人儀式は廃止されたようなので良かったです。

ここで地元の人が釣りとウニ取りをしていてしきりに誘われましたが、せっかくの天気で島を全部回りたいので断って先に進みます。

Ahu Huri A Urenga

GoogleMapの観光スポットを見ながら移動します。

本日初のモアイさん!現地の方が草を綺麗に刈って下さっているところでした。
ひとりだけぽつんと建っていてなんか寂しそう。

Puna Pau(プナ・パウ)

さっきの場所からすぐ近くの丘、プナ・パウに行ってみます。

モアイは後半(1300年頃)になると赤い帽子(プカオ)をかぶっているものがあるのですが、ここはそのプカオの切り出し工場だそうです。
あの左の建物で国立公園の入場チケットを見せたのですがやはり「ガイド同伴でないと入れない。」と言われてしまいました。
結構、厳しいな。

誰も居なくてこっそり入れそうな気もしますが、怒られますよね、やめておきます。

Centro de Interpretacion

南の海岸線に沿って車を走らせます。

どいて欲しいんですが。馬からしたら私が部外者ですが・・・運転しづらい。

現地の人の家のようですね。「発見された時は石器時代と同じ生活様式だった」とあるので、その頃の家でしょうか。ここもガイドなしでは入れないので遠目から見るだけ。

また車を走らせます。

Ahu Akahanga(アカハンガ)

ここは・・・近くまで寄れますがモアイが寝ているんでしょうか。

モアイが無造作に倒されています。モアイ戦争の時に倒されたんでしょうか。
しかし誰でも触れるし乗れるし、世界遺産がこの雨ざらしの保存状態っていいんかな。

海岸沿いはずっとこんな感じ。これは粉々になったモアイでしょうか。
美しい海岸線と対照的で、食料を争ってのモアイ戦争を思い浮かべると哀愁が漂います。

Rano Raraku(ラノ・ララク)

ここはモアイ製造工場です。
モアイはここで切り出され、色んな場所に運ばれたそうです。

えー。ここもガイド同伴でないと入れない(ノД`)・゜・。マジか。
ここが1番モアイがいて楽しそうですが・・・遠目でしか見れません。
コロナ前はここでモアイを触りまくっている写真をいっぱい見たのになぁ。

Ahu Tongariki(アフ・トンガリキ)

そして、ここが1番有名なスポットじゃないでしょうか。

15体のモアイが並んで建っています。
って、ここもガイドがいないと入れないんかーーーい!

ここが1番大きな集落だったそうで、倒されていた15体のモアイを1991~95年に日本のクレーンメーカーである「タダノ(TADANO)」が立て直して修復しました。
こういうのを聞くと、日本が誇らしくなりますね。

スマホのカメラでズームしてみるけど・・・

やはり近づきたい、モアイを目の前で見たい!
まだ日が残っているので明日、こことモアイ工場に行くツアーに参加することを決意。

レンタカーも景色をひとり占め、好きな時に好きなところで降りられるから失敗ではないけどね。

その後は島の北の海岸線沿いへ。
Pu o Hiro、Ahu Te Pito Kuraというスポットもガイドなしでは入れてもらえませんでした。

Ahu Nau Nau

アナケナビーチの中へ。
ここは入口におっちゃんが暇そうに座っていましたが、ガイド抜きで入れました!
奥に見えるあれは・・・

ビーチ&モアイ!

プカオをかぶっているやつばっかりです。
ビーチとモアイ、いいなぁ。

横は更衣室などあり、海水浴場になっていました。
水着を持ってきていましたが、欧米人だらけでそんな綺麗でもなさそうだったので、次のモアイスポットへ行ってみます。

海岸ではテントで宿泊している人を数人見掛けました。本当は禁止だけどね。

Mirador Hanga Kioe

海岸沿いに他にもスポットがあったので行ってみたかったですが、道がぬかるんでいて車が脱輪などしそうだったので内陸を走って戻って来ました。

昨日行った博物館の近く。

ひとりぼっちのモアイですね。
それにしても本当に海が綺麗で、周りに島が全く見えず絶海の孤島なのが分かります。

レンタカーでの景色

ネットにある1番最新のブログでも「ガイド同伴でないと国立公園は入場不可」情報はありませんでした。2020年以前は、皆さんレンタカーを借りて全てのモアイスポットに回られていたようです。

2023年、Twitterでもその情報は見つかりませんでした。
かと言ってレンタカーを借りたのは失敗だったかと言えば、誰も走っていない道路を運転し、この美しい島の自然を独り占めできたのは素晴らしい体験で良かったと思えます。

Camping y Hostal Tipanie Moana

本日から宿を移ります。
もっと街の中心で自炊出来るところに。

入り口をめちゃめちゃ探しました。道路から奥まった人の家を間を抜けたところにあるキャンプ場兼ホステルです。

この広い庭でキャンプをしてもいいのでしょうか。シングルルームを予約しました。
1泊7,500円(2日で112ドル)。

庭でにわとりが自由に歩き回っていて本当にのどかです。ここ、いいなぁ。

シャワー・トイレは共同です。狭いけどとても綺麗で気に入りました。

チェックインして、スーツケースを置いたらレンタカーを返しに行きます。
島にはガソリンスタンドは2軒しかありません。
この写真を見せて「ここまで入れて。」と言うときっちりここまで入れてくれました。
凄い、プロ!ガソリン代は1,700円位。

レンタカー返却時、傷チェックは全くなし。

村のスーパーでパスタを買って帰ります。孤島なので物価は高い。水は1本300〜400円したので買わず、宿の水を沸騰させて飲むことにします。ビール1本300円は買いましたけど。

宿のオーナー、ベンジャミンが凄い親切で、夜の観光に誘われたけどお腹がすき過ぎて断りました。
宿泊者は別の棟に南米の方数名、同じ棟にはこの台湾の大学院生4名。

イースター島の食事が3000円を超えるので今日からは自炊です。
パスタに、カンクンでAmiさんにもらった生タラコソースをかけただけ笑
台湾人らが「日本のソースパスタか?!」とめちゃ羨ましそうに食いついておりました。
日本のレトルト食品、有名なんかな?

いざという時のためにここまで使わず取っておいたので凄く役に立ちました。
このレトルトパスタソースとふりかけだけは本当に海外の節約生活では役に立つと痛感。
いくらミニマリストと言えど、次回の海外旅行からは持って行こうと決意したのでした。

【イースター島2日目②】レンタカーを借りて日本食甲太郎へ(2023.4.18)

2023年4月18日(火)100チリペソ≒17.3円

この日はイースター島の歴史を知るために、島唯一の博物館へ行き、Ahu Ko Te Rikuという無料モアイスポットへ。

そこからお墓を抜けてすぐ・・・

Ahu Tahai(アフ・タハイ)

もうひとつの無料モアイスポット、タハイ儀式村にあるAhu Tahaiに来ました。

こいつは台座に乗っててかわいいなぁ。

横から見ると薄っぺらっ!
1体だけの夕方のモアイは寂しそうで哀愁が漂います。

わはは。なんじゃお前は。
夕日も見たいけど、明日のレンタカーを早く借りに行かないと。

Mahinatur(ツアー会社へ)

村の中心を歩いてみると、コロナの影響なのか閉店している店が多く閑散としています。
YouTubeで見てたら華やかなイメージだったけど、ハンガ・ロアのメイン通りにある日本食屋は全滅だし、実際来てみたら寂れてる感じがして・・
やはり来てみないと真実は見えない。

この建物の横にあるツアー会社へ。ここは児童施設みたい。

明日は天気なので島を全部回ろう。GoogleMapの口コミでみて評判のいいMahinaturに来てみました。ツアー、レンタカー、レンタサイクルもやっているようです。

日本で私にイースター島を勧めて下さった方は2名とも、イースター島でレンタカーをして1周されたのがとても良かったと言っておられました。
受付にいた若いかわいい女性の方に、レンタカーと明日のツアーの金額説明を受けます。

ツアーは明日は島の右半分のグリーン箇所を回る英語ガイド・食事付ツアーで80ドル、別の日に黄色の箇所を回るツアー、ブルーの箇所を回るツアーの全部で3つのツアーに参加しないと全ての国立公園は回れないそうです。他の会社もどこもほぼ同じコースだそう。
レンタカーは24時間で100ドル。

受付の女性「ツアーとレンタカーどっちにする?」

ツアーに3回参加するより、レンタカーで1日で全部回った方が安くすみますよね。せっかく国際免許を持ってきているし、先輩たちの「良かった」というアドバイス通りレンタカーを借りてみます。

オートマで1番小さいやつを借りました。マニュアルでいいならもっと安いのですが。

ガソリンは満タンで返却ではなく、今入ってるのと同じとこまで入れて返却だそう。
それ、入れるの難しくない?
この島には保険なんぞないので、念入りに傷チェックをしてから借ります。
→返却時一切チェックなし。い、いいかげん


そしてクレカの決済も終わった後にお姉さんが、地図に書き込みをしながら、レンタカーでの回り方を説明して下さいます。

「ガイド同伴じゃないと入れない場所があるから注意してね。このラノ・カウの湖は入れるけど奥のオロンゴ儀式村は駄目。ラノ・ララクアフ・トンガリキも駄目。このアフ・アビキテピト・クラプラ・パウも駄目よ。それから・・・」

ちょーまてい~っっ!!

私「はっ?えっ?それじゃほとんどガイド抜きだと入れないの?!」
お姉さん「アナケナビーチには入れるし、泳げるわよ。そこのアフ・ナウ・ナウも見れるし、海岸沿いにぽつぽつあるモアイも見れるわ。ガイドはそこの国立公園のチケットを売っているところで雇えるわよ~。」

・・・ガイド代はいくらか聞いたら「知らん、人による」とのこと。ガイド代とガソリン代も考えたらツアーに3回参加した方が安かったのではないでしょうか。
車を借りる前に言って欲しかったですが、まぁもう借りちゃったし、入れない場所は明後日にまたツアーで行けばいいかな?大丈夫、大丈夫。←こんな安易な計画は後で破滅します。

国立公園チケットオフィス

国立公園の入場チケットが買える場所はここです。GoogleMapでは「美容院」となっていますが・・・
コロナ以前の情報では「空港で買える」とありましたが、2023年4月現在、空港には売っておりませんでした。たぶん、知らんけど。

明日から入る国立公園のチケットを購入します。80ドル。
更にチリでは毎回これにクレカ決済手数料が10%上乗せされています。
世界遺産で1番高い入場料はヨルダンのペトラ遺跡でここは世界2位だそう。

初めての海外の運転。緊張しながら、宿に戻ります。

左ハンドル、慣れない。そしてウインカーを出そうとする度にワイパーが作動する笑
車がほとんど走っていないので、あおられる心配なし。おそるおそる時速40kmで帰ります。

居酒屋 甲太郎

ツアーにせずレンタカーを借りたのには他にも理由があります。
明日から宿を変えるのでスーツケースを運びたいのと・・・
さるころさんの「35日間!世界一周」という漫画に出てきていた、モアイ寿司があるという居酒屋に行きたいからです。

居酒屋 甲太郎。
昔はハンガロア村から歩けたそうなのですが、今は車でないといけない場所に移転したそうです。

19時半。車を飛ばして甲太郎へ到着。
フランス人シェフは日本のハイアットで10年修行し、甲太郎は息子さんの名前だそう。
あれ?!電気は点いてるけど営業していない。えっこのためにレンタカー借りたのに。

ここももしや、コロナで閉店・・・ですか?!
世界一高い居酒屋ってことで1万円以上使おうと楽しみにしていたのに涙がでそう。
でも中を覗くと改装中って感じでよくわからん。

車の中で悲しみに暮れながらGoogleMapを見たら、HPへのリンクがありました。
クリックしてみたら、なんてことはない。現在は完全予約制のようで、予約のない日は営業していないみたい。
「デザートなんかないわ。めっちゃ待つけど文句言うな。誕生日祝うとかシェフは嫌い。」「シェフは非常に皮肉で、攻撃的で、対立的です。(←自分で書いてる)」その他もろっもろ。
などHPには書かれています。明日予約しようかと思ったけど・・くせ強っ
ちょっと一人で行くのはハードル高過ぎだな、やめておこう

Topa Ra’a(レストラン)

せっかく車があるので、今日行った夕日スポットらへんにシーフード料理屋があったので行ってみます。

イースター島も夜はちょっと寒いですね。ここも店内に大型犬が数匹いて、何度も店員さんに追い出されていました。

前菜的なチップス。

マグロのタタキを頼んでみます。ソースが2種類ともめちゃ美味しい~。魚も新鮮。
本格的な料理ですね。

車なのでノンアルコールのモヒート。これもめっーーーーーちゃ美味しい!!これならアルコールなしでも大満足。全部で4,500円でした。
明日からはキッチンのあるホテルへ移動するので節約します。

ホテルに戻ると隣の家の放し飼いの犬&野良犬に囲まれ、吠えられまくって全然外に出れませんでした。まじ犬って

レンタカーでの悲劇をこの時は露知らず。明日を楽しみにおやすみなさい。

【イースター島2日目①】絶海の孤島、イースター島の神秘を博物館で知る(2023.4.18)

2023年4月18日(火)100チリペソ≒17.3円

おはようございます。ホテル シェ・ジェロームの朝です。

宿にあるモアイ、もちろんレプリカ

昨晩はシャワールームに入って、頭を濡らしてシャンプーをつけ、段々お湯が出て来ると思っていたらどれだけ待っても水しか出てきませんでした。
仕方なくめちゃ寒い中シャンプーを水で洗い流し、びしょびしょの頭のまま1階に行きシェ・ジェロームさんの奥さんに「お湯が出ない。」と言うと部屋まで見に来てくれたのですが、「給湯器の水圧が安定しなくて出ない時がある。明日も出なかったら他の部屋のシャワーを使わせてあげる。」と言われました。
いや、今寒いんですが

シェ・ジェロームの朝食

しかたなく水でシャワーを浴びて寝ました。飼われているワンコもしょぼん顔。

朝食会場に行くとシェ・ジェロームさんが謝って来て、部屋のシャワーの様子を見て下さいました。
安定しませんが、なんとかお湯は出てきました。

スタート時間の8時に行くと1番乗りです。
ここには私の他に、昨日から1人で宿泊しているブラジル人のおじさん、南米の若い女性2名組、昨日一緒に来たフランス人カップルの6名です。
ブラジル人のおじさんはずっと一方的に自分のことを捲し立てて話して来て、フランス人男性が優しく相手にしてあげてました。私とフランス人女性は終始顔を合わせて苦笑い(;^ω^)

イースター島の西側を散歩

ホテルの西側に湖があるようなので歩いてみます。

10分位歩いて気付きます。・・・とても歩ける距離じゃなかった。
馬が野放しで草を食べています。なんてのどかな景色。

本日も風が強く、急に大雨が降ってきたり・・・といった天気です。
天気予報を見ると明日が晴天みたいなので明日ツアーに参加しよう。
今日は雨でも行ける博物館に行くことにします。集落のあるハンガロア村へ。

ここを曲がればハンガロア村。
チリの本土と同じく、この島も大型犬の野良犬だらけです。狂犬病が恐いので避けながら歩く。

45分歩いて街の中心に来ました。ウミガメもいるんですかね、この島。見たいなぁ。

イースター島の歴史は地球への警鐘

イースター島は南米のチリから約3800km、タヒチからは約4000km、最も近い人が暮らす島までも約2000km。世界で類を見ない絶海の孤島です。

古くから伝わる文字を解読する術がなく、口承のみなので上記には諸説ありますが、以下が私が知っているものです。

ここにはるか昔に、船でポリネシア人が上陸し、鶏と大型のネズミ、ラットを持ち込んで食用としました。
7世紀頃にアフ(プラットホーム状に作られた石の祭壇)作りが始まり、10世紀頃に先祖を崇拝してモアイも作られるようになりました。
モアイを作り、運び、建てるためには大量の木材が必要で、伐採によって森が失われ、良質な土が海に流れてしまい作物や木が育たなくなりました。
そして僅か数10年の間に人口が4~5倍に膨れ上がり、1~2万人に達し、深刻な食糧不足に陥りました。耕作地域や漁場を巡って部族間に武力闘争が生じ、相手の部族の守り神であるモアイをうつ伏せに倒す「モアイ倒し戦争」が50年ほど続きました。
森林伐採は結果としてインフラストラクチャー整備を不可能にし、文明が崩壊し、ヨーロッパ人が到達したときは島民の生活は石器時代とほとんど変わらないものになっていたそうです。

最初にヨーロッパ人がこの島を発見したのは1722年の復活祭(イースター)の夜らしいので、1700年代で石器時代と変わらない生活だったそう。

1862年にはペルー人による奴隷狩りでは、数ヶ月間の内に当時の島民の半数に当たる約1,500人が島外に拉致され、また外部から持ち込まれた天然痘や結核が猛威を振るった結果、1872年にはわずか人口111人だったそうです。(今は6000人ほどが住んでおり島が狭いので全員顔見知り。)

なぜモアイが作られ、ある日突然作るのがやめられ、文明が崩壊したのか。
たった111人しか残っていなかった島民から、口承でのみ伝えられる絶海の孤島は謎だらけです。
人口増加・森林破壊・食糧不足・・・そして島民のいなくなったイースター島は、地球の未来への警鐘となっています。

Rapa Nui Museum(ラパヌイ博物館)

私はイースター島のモアイが見たいというより、上記の歴史にとても興味がそそられました。歴史を知るとこの島自体が更に神秘的に思えます。

馬がいたところから出発して1時間以上歩き・・・

ラパヌイ博物館に到着しました。
イースター島唯一の博物館ってことですが、小さ過ぎて入口が全然分からず、地元の人に聞きました。こんな場所にあります。

中は数人見学者がいました。中にいる方々、皆さん真剣に長時間解説を読んでいます。

鉄が取れないので、こんな石器や黒曜石でモアイの切り出しを行っていたそうです。
モアイの石はやわらかい凝灰岩で出来ているため加工が簡単なんですね。

モアイには元々サンゴで出来た目がありました。中心は赤色の凝灰岩で出来ているそうです。
モアイは目に霊力(マナ)に力が宿ると言われており、モアイ戦争の時にうつ伏せに倒され目は粉々に潰されたそう。
これは1978年にやっと発見されたとても貴重なもので、2つしか残っていないそうです。
現在島に立っているモアイに付いているサンゴの目は、後からつけたレプリカです。

これは2022年2月にチリのサンティアゴの国立自然史博物館から返還されたばかりの本物のモアイです。150年前に先住民のラパヌイ族から奪ったものだそうです、おいチリ人。

これはイギリスの大英博物館にあるモアイ像。
これも勝手に持って行かれたものだそうでホアハカナナイア盗まれた友」と名付けられ、イースター島の人たちは返還を求めています。
背中には鳥人儀礼の説明が彫られています。
鳥人儀礼とは、離れた島の鳥の巣にある卵を競争して1番に持って帰ってきた人がその年のリーダーになれるとかいうやつです。

モアイの作り方。
石を掘り出して最後に背中を切り抜き、縄を使って立てました。

車輪がない文明だったので、大量の丸太を使って運んだ、もしくは両端から縄でひっぱって引きずるように動かしたなど諸説あります。この辺りも解明されていません。

推測したやり方で立つか実験しているところ・・・だと思います。
最後に発見された時は島中のモアイは倒されていたそうなので。

小さい博物館でしたが、イースター島の神秘を勉強して感慨に浸れました。
近く展望台があるようなので行ってみます。

ミュージアムにあるモアイ

Ahu Ko Te Riku (アフ・バイ・ウリ)

イースター島のモアイがあるところは国立公園の入場チケットがいるようなのですが、この辺りは無料です。

帽子も目も付いててかわいい!

潰れているのもありますね。
モアイは海岸沿いのものは海に背を向け、島の中にあるものは海に向かって建っています。
これは集落を見守るように建てられたからだそうです。

17時。
有名な夕日スポットのようですが、今日は雲だらけで見えなさそう。
朝に来ないと逆光ですね。

また少し歩いたところにもう一つのモアイスポットがあるようなので行ってみます。
長くなったので、また次回に続く。